【2282】 自尊心なんていらない異端!戦闘終結宣言  (上映屋 2007-05-24 20:19:50)



『繰り返される悪夢。

逃げ場のない袋小路。

変えようのない運命という残酷な現実。


世界を創造したという神様は私を見てさぞにやけているだろう。

何度挑戦してもダメだった。


だからこそ――


―――挑戦する価値があるのではないのだろうか』




今始まるのは漆黒の狂いし宴――

――1つが狂えば全てが狂う。


『信じるだけじゃあ…だめなんだよ』

『まだ頑張るの?…いいわ、相手になってあげる』

『何度も何度もそうして、あなたは飽きないの?』

『…冷たいことを言うようだけど、あなたじゃ役者不足なのよ』

『わ…わたしに勝つ?…っ…下らない!そんなの妄想よ!』


策を十重二十重に張り巡らす――山百合史上最悪の心理戦。


『私の知恵をすべて出し切った作戦…それをあなたは…軽々と超えたというのね』


渦巻く陰謀、信じていた仲間の中にはユダ[異端者]がいる。


『…そ、そんな…まさか…あなたがユダ…』
『残念だったわね志摩子。さあ、幕引きにしましょう』


決して覆らない運命(そして、聳え立つ壁)、少女たちはそれでも駆け抜ける(誰より速く)。

今一度あの人の笑顔を取り戻すために(今度こそは}―

誰を疑い、誰を信じ、そして誰のために為すのか―

交錯する思いの中でやがて(冷静で)残酷な鉄槌が振り下ろされる。


『全てが予定されたとおりに動いている…まさか初めから誰かがシナリオを描いていたとでも言うの?』


やがて、少女たちは八方塞[袋小路]に追いやられる。
与えられた(狂いし)選択の少女の答えは―


『選ばせてあげるわ。諦める?それともここで終わらせる?』
『………わ…私は…』


頬を伝う涙は悲しみ[悲劇]から、しかし口元を(弧を描いて)歪める[喜劇]その訳[理由]とは――

統べての思惑が浮かび上がりしときその歪な調べはやがて(美しく)狂おしい狂詩曲[ラプソディー]を織り成す。




『…わかった。このシナリオの終着点が…!…まだ、まだ今なら!』



神は常に人に試練[隔てる壁]を与え続ける。

しかし、これはまるで――

―――生き地獄…






 『最初は小さな波だった。それが今では…あなたはいったい何をしたの!?』



 
  『……解からないのですか―――





    ―――それこそが伏線なのですよ』









(『第一次福沢祐巳争奪戦』、2008年5月上映決定)

 [出演]

 水野蓉子 鳥居江利子
 佐藤聖  小笠原祥子
 支倉令  藤堂志摩子
 島津由乃 福沢祐巳

 [キャスト]

 武嶋蔦子 山口真美


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