【2531】 新鮮よね魔法使いではないけど  (春日市 2008-01-31 18:30:17)


「つまらない・・・」

私、鳥居江利子は朝のホームルームが始まるのを待っていたが、最近マンネリ化してきた日常に飽き飽きしていた。
令の妹は由乃ちゃんに前から決まっていたし、3年になっても新しいクラスは今まで通りで面白いことなんて何にもない。

 魔法使いの子供先生でも現れればいいのに。

現実逃避的な思考をしながら担任ではなく副担任の先生が教壇に立つのを眺めていた。


「皆さん小田先生は、また産休のため休職に入りますので新しい担任の先生を紹介します。」

担任の小田先生はまた産休らしい、正直小田先生は高等部に上がってからまだ6回ぐらいしか見たことが無い、何時も産休で休んでいるのでいったい何人の子供が居るのかその点は興味がある。


「では、福沢先生どうぞ自己紹介をお願いします。」

「き、今日から皆さんの担任します福沢祐巳です、よろしくお願いします。」

おいおい、子供ではないけれど・・・どう見ても中学生か高校生ぐらいのじゃない。
労働基準法は?教員免許は?
まあ、疑問も沢山あるけれど面白そうなので気にしないことにした。

「福沢先生は英語・数学・物理・化学・世界史・日本史・地理・現代文と古文を教えます。」

おい!ほとんどの教科じゃない、本当に天才先生が来るとはね・・・
魔法とか使えるのかしら?




そして、私達山百合会と愉快な先生との汗と涙の友情物語が始まった・・・(虚偽・誇張)

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「ゆ〜みちゃん」
「ぎゃうっ」
「いや〜祐巳ちゃんの抱き心地は最高だね〜」
「さ、ささ佐藤さん!抱きつかないでください、それと福沢先生です!」
「え〜、いいじゃない減るもんじゃないんだし。それに先生って感じがしないからね。」
「減ります!精神とMPがガンガン減ります。もう、水野さんに言いますよ!」
「えっ・・・ごごごめん、蓉子には内緒でお願い。」

でk・・・江利子のクラスに来た新しい担任の先生はとっても可愛い先生だった、もう抱きつきたくほど。
ほんと、ペットにして家で飼いたいぐらいに・・・

「あれ、祐巳ちゃん何でそんなに離れるの?」
「いえ、野生の勘といいますかオーラというか・・・」

 「ちっ(狸顔だけあって野生の勘が鋭いのか)」

「え!?(今舌打ちした?)」

「何でもないよ祐巳ちゃん、それよりお姉さんが校内を案内してあげるよ(そ・し・て)」

「あら、白薔薇様こんなところでセクハラしてる暇が有ったら仕事してくれませんか。」

「蓉子!」
「水野さん!」

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聖が薔薇の館に来なくて心配して見にきたら、でこちんの・・・江利子のクラスの新しい担任とイチャイチャしてるなんて!
聖は可愛い系が好みなのかしら?
でも、栞さんは清純系のマリア様だし・・・
あっ!もしかして癒し系かしら、福沢先生と栞さんの共通点っと言ったら癒ししかないはね。
私が癒し系になるには・・・

「どうしたの、蓉子そんなに怒ってるの?」
「すいません、水野さん佐藤さんが全部悪いんです。」

「えっああ、ごめんなさい、少々考え事をしていました。」

「声掛けといて考え事って、蓉子大丈夫?」
「大丈夫ですか、水野さん精神科に行きますか?」

「大丈夫です、それには及びません。」

「蓉子は働きすぎなんだよ、時々私を見ながら止まっていることがあるじゃない。」
「水野さんそれは危ないですよ、知り合いにいいブラックジャック先生が居るので紹介しますよ。」

「いえ、大丈夫です。聖ついて来なさい仕事よ。」

「じゃ〜ね〜祐巳ちゃん、続きはベットのな「ごきげんよう福沢先生」うね」


ほんと、聖ったら何時も他の女といちゃついて、私じゃダメなのかしら・・・・・
このまま一生頼れる友達、仲間、親友としての関係で終わるのかしら・・・・・
「親友ね・・・」
「何か言った?」
「独り言よ」
「私は蓉子のことを親友だと思ってるから安心してね。」

「ありがと」

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始めまして、春日市と申します。
初投稿です、拙い文章でのお目汚しをお許しください。



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