じゃあNo.363の続きって言うことで(/ω\ ……。
2月×日 くもり
「……と言うわけで、作り方を教えてほしいの」
「できれば簡単で見栄えがよくっておいしいのがいいなぁ〜」
「令様に頼めばいいと思うのだけれど?」
材料は買ったものの、やはり慣れない事をしてはいけないと思った。 悪戦苦闘すること6時間32分59秒、台所は甘酸っぱくって辛味の効いたこってり濃厚潮の香りもする青臭い虹色の物体が散乱してしまった。
「令ちゃんにもあげるのよ、頼めないでしょう?」
「なるほどそうね。 でも私、化学実験の犠牲になるのは嫌だわ」
とにっこり笑う志摩子さん。
「化学実験って……チョコレート作るだけよ」
「でも結果を聞くと、そうとしか思えないわ。 どうすればそんな物体Xができるの?」
「だから言ったじゃない由乃さん。 キムチとカクテキを入れるのはもう少し後だって、やっぱり最初に入れるのはコンソメだったんだよ」
「違うわよ! キムチとカクテキはあのタイミングでいいのよ! やっぱりあの後は豚骨スープの素よ、それしかないわ、その後で青汁とサバのミンチよ」
「でも、そうすると増えるワカメを入れるタイミングは? 青汁の後だと思うんだけど?」
「増えるワカメを入れるのはイクラの後よ、その後で奈良漬と酒かす…」
「あ〜由乃さんサッカリンを忘れてるよ」
「あ、そうか〜、そこでドリアンの登場だ!」
「あの……2人とも、何の話をしているの?」
「「決まってるじゃないバレンタインのチョコのことよ!!」」
「………………店頭のを買うことをお勧めするわ……」