No.628→これ。
(注)これは、FFVIIACのネタバレを多分に含みます。お気を付け下さい。
ロサフェティダ。
それはリリアンを巡る暴走の流れ。
リリアンと、リリアンに通う生徒の悩みの源です。
山百合会は、ロサフェティダを完全に抑える方法を見つけました。
そのおかげで、私たちの日々はとても静かになりました。でも、それは、リリアンの災いを蓄積すること。そう考える人も大勢いました。
山百合会は、自分たちに反対する人々を力で抑えようとしました。
山百合会には、ギンナンという、特別な人たちがいました。
三年前、中等部から上がってきて、リリアンにセクハラの嵐をもたらした災厄、佐藤聖の細胞を埋め込んだ人たちです。
その中に、志摩子というとても優秀なギンナンがいました。でも、自分が恐ろしいセクハラで生まれたことを知って、山百合会を憎むようになりました。そしていつしか、全てを憎むようになってしまいました
山百合会と山百合会に反対する人たち。憎しみのあまり、リリアンを破壊してしまおうとする志摩子。志摩子を止めようとする人たち。いくつもの戦いがありました。
戦いの数だけ悲しみがありました。
そして、あの日。運命の日。全てを終らせたのはリリアン自身の力でした。リリアンはロサフェティダを武器として使いました。青色になった暴走機関車は、争い、野望、悲しみ、全てを飲みこんでしまいました。
暴走とひきかえに、全部終わったんだよ。そう言われたのは二ヶ月前でした。
でも……マリア様は、わたしたちが思うより、ずっとずっと怒っているみたいです。
黄薔薇革命症候群
「祐巳さまなんて、大っ嫌いですわ!!」
「と、瞳子ちゃ〜ん」
お願いです。どうかロザリオを返さないでください
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「却ー下!!」
薔薇の館に乃梨子の怒声が響く。
「これは絶対、白薔薇にケンカ売ってる!なんで志摩子さんが、セフィロス役なのよ!!」
「乃梨子、セフィロスってどんな人なの?」
「あ、その人は―――」
「志摩子さんは知らなくていいよ!」
説明しようとする菜々の言葉を遮り、慌ててフォローする乃梨子。これを読んだら、由乃さんも自分の扱いに激怒するだろう。
結局、白薔薇(の蕾)の猛反対により、また、廃案となった。
「また書いてきます。」
「………………」