がちゃS・ぷち

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No.1736
作者:春日かける@主宰
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2006-07-31 18:28:58
萌えた:1
笑った:1
感動だ:2

『バイバイ。志摩子覚醒ジャスティス』

死屍累々としている戦場の真ん中。
ここは、姉川の地。四方を固めていた砦は全て落とされ、残るは中心の本陣のみ。

「正義の名において、貴女を削除します!」
「みんな死んでいく……これも、志摩子のせい……」
銀色と赤色を主体にした鎧を着て、大きな剣を振りかざしたのは二条乃梨子。
薙刀を抱きしめるようにして、うつむいているのは藤堂志摩子。
そして。
「……お姉さま……」
「ふん。知らないね。私に剣を向ける女なんて」
佐藤聖は黒いオーラを纏った剣を振りかざし、二人をにらみつけた。

「志摩子さん。貴女の姉は、志摩子さんをも殺そうとしてます」
「……お姉さま、乃梨子とお話をして……」

「──この、うつけがぁっ!!」

聖と乃梨子の剣が交差する。硬い音が鳴り、互いの剣をはじいた。
「……お姉さま……」
「めそめそ泣かないで! 志摩子さん!」
「……お姉さま……くすくす……うふふ、ふふふふふふふふふふふふふふ」
「くくっ……あはは……あはははは、ははははははははははははは」

「「是非もなし!!」」

聖は笑いながら、二人を──。

──コントローラーの振動で、乃梨子は目を覚ました。
寝転がってゲームをしながら眠っていたようだ。
画面の中では、織田信長が浅井長政とお市を撃破した状態で、ポーズがかかっている。
「……おぉ、寝てた」
独り言。
「すごい、変な夢見た……」
夢の内容を思い出しつつ、画面を見る。
浅井長政とお市は撃破されている。プレイヤーが信長なのでそれは仕方ないのだが。
「……あの人に、勝てないんだろうな」
佐藤聖。織田信長。
浅井長政は、義理の兄を倒そうと決意した時、勝てぬ戦とわかっていたのかも知れない。

いろんな未来があるんだ。あの瞬間に分かれた未来の中に、信長と仲良くする浅井がいてもいいじゃないか。
乃梨子はそう思い、ゲームの電源を切った。
志摩子さんもお市も、争いは望んでいないと思うから。


**あとがき**
戦国BASARAにハマっております。
ていうか中の人ネタです(笑

前回【No:1734】のお返事です。
xさん>ああ、そうでしたね。不覚……。他にもちまちまミスしてるし。あああああ。
jokerさん>残念ながらその人は知りません。余談ですが「JOKER」は昔の俺のHNだったりします(笑
YHKHさん>こういうネタは大好物です。次は薔薇さまたちのドミノを書きたいですね。
ROM人さん>みどりさんはきっと人生で最悪の一日だったのでしょう(苦笑


(コメント)
春日かける@主宰 >お、文字化けしてる。「バイバイ。志摩子覚醒ジャスティス」だったはず。(No.11939 2006-07-31 18:29:38)
クゥ〜 >ごきげんよう。クゥ〜といいます。格闘系?のゲームは良く知らないのでアレですが、聖VS志摩子のバトルとか見たいと思いません?(笑(No.11947 2006-07-31 21:44:13)

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