がちゃS・ぷち

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No.2584
作者:通行人A
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2008-04-01 19:47:24
萌えた:1
笑った:7
感動だ:3

『逃亡した』

ケロロのクロスです。
【No:2525】【No:2580】【No:2583】の続編です
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4.祐巳VSクルル



乃梨子とケロロが家で留守番をしてる頃、祐巳は学校に来ていた。
会場の設置が終わり、細かい手順などの確認などを薔薇の館で行った。
その後、そのままいつもの書類作業を進めることになり、全員で作業することになった。
こんなことなら乃梨子も連れて来ればよかったといまさらながら後悔して窓の外を眺めていると、
不思議な乗り物に乗ったケロロに似た黄色い生き物(確かケロン人)が空を飛んでいるのを目撃した。

祥子「祐巳ちゃん書類に集中しなさい。」

そう言ったのは、私の親友の志摩子さんのお姉さまで、今年の紅薔薇様の小笠原祥子様。
私は、祥子様のお小言を無視して、

祐巳「すみません、ちょっと気分転換してきます。」

そう言って私は薔薇の館を飛び出して、黄色いケロン人を追いかけた。
追いかけていくと、彼?は運動部の更衣室を盗撮していた。

祐巳「盗撮はいい趣味とは言えないよ。黄色いケロン人さん」

私の言葉を聞くと、彼?はカメラをしまって距離をおいた。

黄色いケロン人「俺様が見えるってー事はあんたもこの星の人間じゃ無いってことかい?」

祐巳「ううん、私は正真正銘まじりっけのない地球人だよ。多分」

黄色いケロン人「多分かよ」

祐巳「まぁ、何千・何百年も前の事はわからないしね」

黄色いケロン人「ク〜ックックック、ちょうどいい、あんたを地球(ペコポン)侵略の現地調達部隊の第1号にするとしよう。」

祐巳「いきなり話題を変えないでよ」

黄色いケロン人「おまえさんの天然に付き合ってたらこっちのペースが狂っちまうからなー、
んじゃあ始めるとしようぜ〜ク〜ックックック」

私はリボンを取り髪をおろして身構える、昔いろいろあって、
昔は髪を常におろしていたが今では何かに本気で挑むとき以外ツインテールにしている

祐巳「名前知らないままだと呼びづらいんだけど、私の名前は福沢祐巳あなたは?」

黄色いケロン人は、紙に何か書いて放りながら、

黄色いケロン人「俺様の名前はクルルだ」

すると紙が煙を上げ、西洋の甲冑のようなものになり襲ってきた。
私は半身になって避け、すれ違いざま足をかけ、よろけたところに後頭部にひじ打ちを入れた。
すると甲冑は紙切れ(よく見るとリリアンかわら版だった)に戻った。


クルルがまた何か書くと今度はクルルの乗っている乗り物が、
4脚に2本のアームの着いた私の1,5倍ほどの大きさのロボに変わった。
そこでクルルのペンが不思議な力を持っていることに気付いた。
少なくともリリアンかわら版にあんな力は無いので
私はアームをよけ、アームに飛び乗り駆け上ってクルルのペンを奪った。
すぐに振り落とされたが、持っていたメモ帳を2枚破り、『ナイフ』と書き込み、
アームの攻撃を避けるときに、間接部分に紙を突き立てた。
案の定、アームは使えなくなった。


クルルはロボから降り、もう一本ペンを出して、今度は人食い植物を紙から出した。
人食い植物は、私ではなくクルルを襲った。
私は、メモ帳に『日本刀』と書いて放った。
どうやらこのペンは、放れるものは放ると実体化しただ書いただけだと紙にその能力が宿るらしい。
私が人食い植物を切り捨てると、やはり紙切れに戻った。

クルル「礼は言わないぜ。」

祐巳「それは別にいいけど、ハイこれ、結構楽しめたよ。」

クルル「そいつはくれてやるよ。俺様は借りは作らない主義なんでね。ク〜ックックック」

祐巳「ありがと、クルルはこれからどうするの?」

クルル「さあねえ。」

祐巳「なんだったら家に来る?ケロロも居るし」

クルル「なんだ、あんた隊長の知り合いだったのか」

祐巳「ん〜、まあ」

クルル「ク〜ックックック、ホント天然のあんたと居ると何が起きるか分からないから飽きないぜ」

祐巳「それ褒めてるの?」

クルル「いいぜ、行っても、あんたが俺様を楽しませてくれるなら力を貸してやってもいいぜ?
    ギブ&テイクで親友ってやつ?ク〜ックックック」

祐巳「じゃあこれからよろしく」

そう言って私は新たな親友?と握手をした。

すっかり忘れてたが、薔薇の館を飛び出してだいぶたつ、私はペン(クルル曰く実体化ペン)を取り出し、
『狙った所に飛んでいく紙飛行機』と書いて放り、出てきた紙飛行機に、
『帰ります   by祐巳』と書いて薔薇の館の空いている窓に向かって飛ばして、帰ることにした。
筆記具等は明日の朝取りに行こう。
祥子「祐―巳―!!!」

と言う怒声が薔薇の館から響いたがそれを背に私は下校した。
夕飯の買い物とかもしないといけないので、クルルに聞くと、めんどいので、
家に着いたら実体化ペンで『966』と書いて放れば、その場に転移できるので、
学校でのんびりしてるそうだ。


このとき、私たちの戦いを見ていた者達が居たのに2人とも気がつかなかった。


家に着くと、緑色の物体が顔面めがけて飛んできたのでそれをキャッチすると、
ケロロだった。
何事かと思って家の中を見回すと、電話が大破し、食器の約半分が割れていた。
2人にたいした怪我が無かったことにホッとしつつも、
家の中をメチャクチャにしたことを叱りつけた。
そんなにきつく怒ったつもりは無いのだが(怒り度約20%)、2人は正座をして怯えていた。
それから2人に片づけを言いつけた。

乃梨子「祐巳、電話どうしよう。」

確か、クルルは作戦・通信参謀
つまり、発明や電子機器に関してはスペシャリストといえる。
ケロン人は、あのペンや地球に来る技術から、かなり発展してるといえる。
だとすると、地球程度の電子機器は逆に古すぎて作るのが難しいのではないだろうか?
おそらく、クルルはそういうものに燃えるタイプだからやってくれるだろう。
私は、『966』と紙に書いて放った。

クルル「ク〜ックックック、お久しぶりだぜい隊長〜」

ケロロ「クルル曹長何故ここに?」

クルルの階級は曹長らしい、私の記憶では軍曹より曹長の方が偉いはずだけどケロン軍では違うのかな?

クルル「まあ、いろいろあってねぇ」

そう言ってクルルは私の方を見る

祐巳「クルル、悪いけどあの電話、元の状態に戻してくれない?」

クルル「ク〜ックックック、また難しい注文してくれるねぇ、まぁそのほうが燃えるんだけどなぁク〜ックックック」

やはり燃えるらしい。
祐麒も帰ってきて、乃梨子とケロロと3人は片付け、クルルは電話の修理、私は料理していた。


その晩、
時刻はすでに2時を回っていた。

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

夜中に突然家中に響き渡った共鳴?らしきもの、
あまりの五月蝿さに私がケロロたちに貸した地下室に向かった。
地下室は見違えるように、私の部屋よりも綺麗にそして豪華になっていた。
それはともかく、近所迷惑なのを注意すると基本的にアンチバリアの影響で私たちにしか声は聞こえないらしい。
どちらにしても安眠妨害なので叱った。

後日、ケロロのアンチバリアが壊れていた為ケロロの共鳴のみ町中に響き渡っていたことを知った。
幸い、家が発信源だとはばれなかったが、不審者注意の呼びかけがしばらく続いた。


【No:2586】へ続く


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