がちゃS・ぷち
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No.3252
作者:福沢家の人々
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2010-08-13 22:44:57
萌えた:9
笑った:5
感動だ:1
『駄目人間爆走中』
「ねこ耳祐巳の冒険(仮)」第6話「祐巳、奪還す。」
前回までのあらすじ?
薔薇の館、執務が終わり帰路につく山百合会+αの面々
突然、なぞの集団に襲われる、
おのおの、ゆかりのありそうな暴漢と対峙するが
隙をつかれ祐巳を奪われる
「ごきげんにゃう」
「ごきげんにゃう」
さわやかにゃ挨拶が、澄みきった青空にこだまするにゃ。
マリア様のお庭に集うねこ耳少女たちが、今日も子猫のようにゃ愛らしい笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていくにゃ。
汚れを知らにゃい心身を包むのは、ねこのしっぽが可愛く揺れる制服にゃ。
スカートをしっぽで持ち上げて乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせにゃいように、ゆっくりと2足歩行で歩くのがここでのたしにゃみにゃ。
もちろん、遅刻ギリギリだからと4本足で走り去るにゃどといった、はしたにゃい生徒にゃど存在していようはずもにゃいにゃ。
そして、
祥子は顎に手を当てながら
「いいは、とりあえず、心当たりのあるところから当たりましょう」
一年椿組の教室前
瞳子、乃梨子、可南子の一年生トリオが中の様子を窺う
敦子と美幸がカバンを抱えてどこかへ向かうとしている姿を見つけた
瞳子が一歩前に出る
「ここは、私が」
可南子が瞳子を制するように一歩前に出る
「いえ、ここは、私が」
瞳子が一歩前に出る
「いえいえ、ここは、私が」
可南子が瞳子を制するように一歩前に出る
「いいえ、祐巳さまを奪われた責任がありますから、私が」
瞳子が一歩前に出る
「いいえ、わたしが、いきますですわ」
可南子が瞳子を制するように一歩前に出る
「いいえ、腕力に自信がある、私が」
瞳子が一歩前に出る
「いいえ、腕力と姿を消す位しか脳の無い可南子さんより、松平流護身術正当伝承者のわたしが」
可南子が瞳子に向き合い、肩をつかんだ・・・。
「だれが!、馬鹿力とステルスしか脳の無いですって、正当伝承者だか?一子相伝だか?知らないけど?あの!ぶん投げる・・・?久しぶりに笑ったは、ふん」
二人が重容疑者を目の前にして、もめだしたので、乃梨子が
「じゃ、わたしが」
「「どうぞどうぞどうぞ」」
瞳子、可南子が乃梨子の背中を押して、敦子と美幸の前に押し出した
「き〜おまえら〜いい加減にしろ〜!まったくアンタ達は」
思わず叫んでしまった。
敦子と美幸がこちらに気づき、カバンを落とした・・・。
すかさず、乃梨子が、「レバンティ」っと叫び、炎に包まれた剣を右手に握り締めた・・・。
瞳子は、大太刀型の宝具、贄殿遮那(にえとののしゃな)を構えた・・・。
可南子は、人を丸呑みにできるほど巨大な狼に・・・。
そんな訳も無く、瞳子、乃梨子、可南子の3人が、今にも殴り掛らんと、拳を握り締めた
「「「敦子さん美幸さん、祐巳さまは、どこ!…」」」
肩を震わしながら、机の上に顔を隠すように伏せた、敦子と美幸
「「ひ〜」」
「「ゆ、祐巳さまは、体育館なんて事、口が裂けても言えませんですわ〜ですわ」」
基本的に悪意のない、無邪気な、お嬢様達である・・・。
ふ〜っと息を吐き、3人が、臨戦態勢を解いたのは言うまでも無い
「「「・・・ありがとう。」」」
瞳子、乃梨子、可南子の3人が踵を返し、クラブ塔に向かう
「「なぜかしら、なぜかしら、」」
「「私達に恐れをなして、逃げ出したのですわ、ですわ」」
どや顔の二人は、3人の後姿を眺めた・・・。
クラブ塔。
由乃と志摩子は、新聞部と写真部の前に居た。
(ちなみに、新聞部と写真部の部室は隣同士である。)
由乃は仁王立ちで無い ピー を張って
「あの状況にもかかわらず、メモとペンに、カメラの人って・・・ねえ!あの報道コンビ・・・。ちょと!オイタが過ぎたみたい」
志摩子はふわふわ〜っとしながらも
「足を怪我しながら、祐巳さんを抱えて、走れる生徒なんて、リリアン広しといえども、逸絵さんぐらいね・・・うふふふふ」
仁王立ちの由乃が
「三人とも教室には居なかったし・・・逸絵さんは、私ちょっと苦手・・・報道コンビはここよね」
「でしょうね・・・うふふふふ」
由乃は仁王立ちで
「志摩子さん、ちょっと、こわいからその笑い方止めて」
「あら!・・・うふふふふ」
由乃は、新聞部、志摩子は、写真部の扉を開けた
「「ごきげんよう」」
そのころ、軽部逸絵(かるべ いつえ)と有馬菜々(ありま なな)、田沼ちさと(たぬま ちさと)は、保健室にいた
痛がる、逸絵の足を、田沼ちさとが押さえ、菜々がわくわくした表情で、嬉々として手当てしていた・・・。
「ちょ、ちょっと、菜々ちゃん、痛いってば〜」うししし♪
有馬菜々、心から楽しそうである・・・。
新聞部部室
由乃は、真美さんを睨み付けた・・・
「くす、由乃さんって、ほんとになんちゃって剣士だったんだ〜」
「う・・・!、そ、そんなことより、祐巳さんはどこ!」
真美は、少し考えるふりをして
「情報提供者の事は、教えられないけど・・・そうね!祐巳さんの居場所ぐらいなら・・・。」
写真部部室
志摩子は、何も言わず蔦子に微笑んだ
「・・・。」
「こほん、ふ〜、志摩子さん、微笑むだけで怖いんだけど・・・。」
「あら、失礼ね・・・うふふふふ」
「カ〜祐巳さんの居場所ね。」
「そう・・・ね・・・うふふふふ」
「志摩子さん、怖いからその笑い方止めて」
「「祐巳さん・・・この時間なら体育館よ・・・」」
「「ごきげんよう」」
由乃と志摩子は、踵を返すと新聞部、写真部を、あとにした
クラブ塔前。
由乃、志摩子、瞳子、乃梨子、可南子の5人が合流した。
「あら!乃梨子?」
一年生トリオが
「「「祐巳さま、体育館です。」」」
「乃梨子!すぐに、薔薇の館に・・・」
瞳子が一歩前に出る
「ここは、私が」
可南子が瞳子を制するように一歩前に出る
「いえ、ここは、私が」
由乃が、瞳を輝かせて一歩前に出る
「ここは、私が」
乃梨子が、ふ〜、っとため息を吐いてから
「じゃ、お約束なので・・・、わたしが」
「「「どうぞどうぞどうぞ」」」
「それでは、お姉さま行ってまいります・・・?」
由乃、瞳子、可南子の3人が、うれしそうに、ハイタッチをしていたのは、華麗にスルー
「それじゃ、私達は、体育館に向かいましょう」
薔薇の館執務室
祥子と令が、由乃、志摩子、瞳子、乃梨子、可南子の5人の帰りを待っていた
乃梨子がビスケットの扉を開けて入ってくる・・・。
「祐巳さま、体育館です。」
「分かったは、行きましょう」
祥子と令、乃梨子が体育館に向かった・・・。
リリアン女学園高等部体育館
祥子と令が体育館の扉を開けた・・・。
「な・・・!あなたたち、いったい?」
ねこ耳、ねこのしっぽを着けたリリアン生が集まっている
ステージ中央には、趣味の悪い装飾の大きなイスに、祐巳がちょこんと座らされている・・・まるで?お酒にでも酔っているように、ぼ〜っとして・・・
両脇には白いリリアンの制服に、ねこ耳ねこのしっぽを着けた少女が2人・・・叫んだ・・・。
「福沢祐巳は、我が手中にあり!うにゃ〜」
ねこ耳、ねこのしっぽを着けたリリアン生達が
「「「「「うにゃ〜、うにゃ〜、うにゃ〜」」」」」
祥子が叫んだ・・・
「祐巳!大丈夫なの?いまたすけるから」
白いリリアンの制服にねこ耳ねこのしっぽを着けた少女が
「折角、親友を取り戻したのに、簡単に渡しません」
「そうよ、私の事忘れていたくせに・・・」
白いリリアンの制服にねこ耳ねこのしっぽを着けた少女が見詰め合い
「「そ、それ!いま関係ないから・・・。」」
「「さあ!みんなで祐巳さま、真の教祖さまを、お守りするのよ〜」」
ねこ耳、ねこのしっぽを着けたリリアン生達が一斉に
祥子、令、由乃、志摩子、瞳子、乃梨子、可南子の7人に襲い掛かった
「「「「「うにゃ〜、うにゃ〜、うにゃ〜」」」」」
祥子と瞳子がステージに向かって駆け出す・・・。
「「・・・流護身術奥儀、とにかく襲い掛かってくる人を華麗にスルーしながらすばやく走る」」
どうやら、この一族は、ネーミングセンスに問題が・・・。
一瞬体育館に疾風が駆け抜ける・・・。
ねこ耳、ねこのしっぽを着けた、リリアン生達が、口々に・・・。
「は、はやい」
「ざ、ザ○じゃないけど」
「あ、赤いドキュンバキュン」
「シ○アか?」
ねこ耳好きだけあって、オタク達である・・・。
「・・・。」
令、由乃、志摩子、乃梨子、可南子が襲い掛かる生徒達をなぎ倒す、まさにその姿は鬼人、
志摩子は、巫女装束に「魔法のステッキ」という名の警棒形スタンガンを持ち、生徒達に向かって駆け出す・・・。
乃梨子は、いつの間にか、メイド服、ふちなしめがね、どこからともなくチェーンソーを持ち出し、襲い掛かる生徒達を切り刻んで進んでいく・・・。
可南子も、襲い掛かってくる生徒達を、華麗にスルーしながら駆け出し、『漆黒の金剛石』を装着、「マテリアラズ」っと、叫ぶ・・・。
由乃は、自ら出した式神にまたがり、日本刀を両手に、襲い掛かってくる生徒達に、突っ込む・・・。
「な・ん・で・や・ね〜ん」っと!
令が、由乃に・・・
「いや!・・・由乃、それ!ツッコミ、違いだから・・・」
まあ!彼女達にそのような異能の力があるわけもなく・・・
令が、襲い掛かってくる生徒達に向かって・・・投げた・・・。
「祐巳ちゃんの、ぬぎたて、お・ぱ・ん・つ〜」
ねこ耳、ねこのしっぽを着けた、リリアン生達が、白い小さな布切れに、我先にと群がる・・・。
「いまのうちよ」
令、由乃、志摩子、乃梨子、可南子がステージに向かって駆け出す・・・。
祥子が瞳子が可南子が叫んだ・・・
「「「令・さま・・・あとでお話が・・・。」」」
由乃が志摩子が・・・。
「令ちゃんのバカ〜」
「あらあら!・・・うふふふふ」
志摩子がひろった、白い小さな布切れをこっそりポケットにしまった・・・。
祥子と瞳子がステージ中央の、祐巳、両脇の白いリリアンの制服に、ねこ耳ねこのしっぽを着けた2人の少女と、対峙していた・・・。
令、由乃、志摩子、乃梨子、可南子が追いついた・・・。
「勝負あった・・・わね!」
「「・・・。」」
2人の少女は、互いに見詰め合って・・・うんっと頷いた。
「「わ、分かりました・・・私たちの負けです」」
「ずいぶん物分りがいいじゃない?」
「「あ〜、くすくす、よく考えたら、リリアンに通っている私達『ねこ耳姉妹子猫の足裏リリアン支部』は、祐巳さんに毎日会えますから・・・。」」
2人の少女は、互いに見詰め合って・・・
「「ね〜」」
2人の少女が、令を見つめて、手をもみもみしながら・・・。
「「ところで・・・?先ほどの・・・祐巳さんの・・・。」」
令は、頭を?きながら
「あ!あれ、あれね、私のハンカチ・・・あんなに簡単に、だまされてくれるとは、思わなかったけど・・・あはは」
志摩子がポケットの中から取り出した、白い小さな布切れを床に投げ捨て、足でガンガングニグニ・・・。
「あらあら、こんなところに、令さまのハンカチが・・・はい、令さま」
ステージ上からも、下からも、突き刺さるような視線が・・・令に・・・注ぐ・・・。
祥子が・・・。
「可南子ちゃん」
「はい、祥子さま」
言うが早いか、可南子が頭の上まで持ち上げた令を、ステージ下の群衆に投げ込んだ
「ちょ、ちょっと!可南子ちゃん〜由乃〜たすけて〜」
「令ちゃんのバカ〜」
ねこ耳、ねこのしっぽを着けた少女達が。
投げ込まれた令に群がる・・・。
「うぉ〜・うにゃ〜・うぉ〜・うにゃ〜」
ドカ、ボコ、グシャ、グリグリ、キュイ〜ンキュイ〜ン、ガリガリガリ、ドスドスン・・・。
「ひゃ〜、やめて〜、きゃははは〜、そ、そこはピー、どきゅーん、ばきゅーん、た、たすけて〜」
リリアンの淑女として、口にしてはいけない言葉を発している令・・・。
ふ〜と、ため息を吐き2人の少女に向き直る・・・祥子・・・。
「美冬さん、祐巳は、返して貰うわよ」
「え、祥子さん・・・私の名前・・・」
「・・・あたりまえでしょ、鵜沢美冬(うざわ みふゆ)さん、クラスメイトで・・・たしか?幼稚舎の頃も・・・」
もう1人の少女が・・・期待に目を輝かせて・・・。
「よ、由乃さん、志摩子さん、私の名前・・・」
由乃、志摩子が顔を見詰め合って・・・うんっと頷いた・・・。
「「だれ?」」
がくん!っと膝を床に着く少女・・・。
「「やだ〜冗談よ〜ね〜・・・あははは」」
「「祐巳さんの親友、だった、・・・え〜と・・・?」」
「「・・・か、桂さんじゃない・・・?」」
なぜか疑問系・・・。
「「今の親友は私達2人、だ・け・ど・ね・・・。」」
「・・・。」
美冬が、祐巳の前に立つ祥子に・・・。
「あ、祐巳さん、マタマビで、酔っ払っているだけだから」
祥子が祐巳の首から、マタマビネックレスを外す・・・。
「この、ネックレスね」
マタマビネックレスを見つめて、祐巳に視線を戻すと・・・。
祐巳が祥子の目の前から消えた・・・。
「可南子ちゃん」
振り向く祥子・・・祐巳をお姫様だっこで抱え、駆け出す可南子・・・。
「「「「「「こ、こら〜」」」」」」
由乃、志摩子、乃梨子、祥子、瞳子の5人の声が、体育館に響き渡った・・・。
(コメント)
福沢家の人々 >「ねこ耳祐巳の冒険(仮)」第6話で〜す。妄想してニヤニヤして下さい。(No.18883 2010-08-13 23:09:40)
福沢家の人々 >こんかいは、5話の答えあわせと、中の人つながりキャラです。全部判る人はいるかな?(No.18884 2010-08-13 23:12:15)
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