がちゃS・ぷち

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No.3694
作者:ものくろめ
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2012-09-23 08:02:34
萌えた:9
笑った:2
感動だ:2

『想いを綴るわけではない二人』

【短編祭り参加作品】

「月がきれいだね」
祐巳さまと二人。手を繋ぎながらバス停までの短い距離を一緒に歩いていると、唐突に祐巳さまが足を止めて呟いた。
それにつられて顔を上に向ける。薄暗い空の中、確かに月が綺麗に浮かんでいた。
「ねえ、わかった?」
祐巳さまが悪戯っぽい顔をして、こちらに顔を向ける。
さっきから心がドキドキとうるさく音を立てる。顔はおそらく赤く染まってる。
祐巳さまとの距離は半歩くらい。心の音も赤い顔もその理由も、きっと祐巳さまにはわかってる。
「千円札の人に悪いけど、私はそのまま訳してくれたほうが好きかな」
今は違いますけどね、と心の中で呟く。それに明治時代には直訳でもそうはならなかったでしょうけどねとも。
まあ、私も祐巳さまと同意見なのだけれども。
半歩下がって、自分の顔を祐巳さまの顔に近づける。
そのまま口づけしたい気持ちを抑えて、唇を祐巳さまの耳元に。
「愛してます」


(コメント)
bqex >お祭り参加ありがとうございます。誰も来なかったらどうしようかと……(No.20677 2012-09-23 22:27:20)
愛読者v >ほっとした〜(No.20678 2012-09-23 23:38:43)
ものくろめ >大丈夫です。きっと今年も盛り上がりますよ! 今年は複数投稿OKなので、私もあと一つは投稿しますし。(No.20684 2012-09-24 20:47:19)
くま一号 >そうか、あの方もツンデレだったのか。吾輩は猫も考えてみれば結構つんでれだし。(No.20701 2012-09-26 07:29:11)
ものくろめ >ツンデレ…その発想はなかった。素直に「愛してる」と言えずに「月が〜」と言っちゃうツンデレっていいですね。(No.20702 2012-09-26 20:26:54)
やなる哲 >妄想力を駆使すれば、祐巳さまとあらゆる下級生とのカップリングが楽しめますね……!(No.20712 2012-09-28 14:41:29)
ものくろめ >…今更ですが、No:3711のbqexさんの紹介文を読んでようやく、やなる哲さんのおっしゃっている言葉の意味がわかりました……このSS、祐巳の相手が誰なのかはっきりとはわからないんですね。(No.20764 2012-10-09 19:36:40)

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