がちゃS・ぷち

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No.54
作者:くにぃ
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2005-06-19 01:46:24
萌えた:3
笑った:35
感動だ:1

『いくらなんでも観念する』

「ごきげんよう、祐巳さん。どうしたの、なんか元気ないわね。」
「あ、ごきげんよう、由乃さん。実はこの間瞳子ちゃんに、すごく不細工って言われちゃったの。別に自分のこと可愛いとか思ってるわけじゃないけど、面と向かって言われるとやっぱりちょっとね。」
「なんだ、そんなことで凹んでるの。いいのよ。祐巳さんの取り柄はもっと別のとこなんだから。それにしても瞳子ちゃんは生意気ね。言っていいことと悪いことがあるでしょうに。」


「祐巳さん、ごきげんよう。ため息なんかついて何かあったの?」
「ごきげんよう。志摩子さん。実は(以下略)」
「まあ、そうだったの。私にはちょっと分からないけど、そういうことを言われるとやっぱり傷つくわよね。でも例えそうでも私は祐巳さんの友だちよ。」


「ごきげんよう、祐巳さま。あの、暗い顔されてどうかなさったんですか。」
「ごきげんよう、乃梨子ちゃん。実は(以下略)」
「瞳子のやつ、そんなこと言ったんですか。申しわけありません。私からよく言っておきますから。」


「祐巳さま、ごきげんよう。ご様子がすぐれないようですが、大丈夫ですか。」
「可南子ちゃん、ごきげんよう。実は(以下略)」
「そうですか。瞳子さんがそんなことを。でも祐巳さま、気にすることはありません。それはきっと火星に行かれた双子の片っぽのことでしょうから。」


「祐巳ちゃん、ごきげんよう。いつもと様子が違うみたいだけど、悩み事でもあるの?」
「ごきげんよう、令さま。実は(以下略)」
「そうだったの。でもほら由乃と違って、祐巳ちゃんは一年生の間では大人気だから。」


「ごきげんよう、祐巳。なんだか表情が冴えないわね。何があったのか言ってごらんなさい。」
「ごきげんよう、お姉さま。実は(以下略)」
「そう。それでも私はいつでも両手を広げて待っているから。」





「・・・誰も『不細工』ってところは否定してくれないんだね。」


(コメント)
柊雅史 >乃梨子&可南子、慰める気すらなくないか・・・?(笑)(No.143 2005-06-19 01:49:44)
くにぃ >柊様、素早いコメントありがとうございます。(No.144 2005-06-19 01:52:09)
くにぃ >No.30でのケテル・ウィスパーさんのご指摘により志摩子さんを少し黒っぽくしてみましたが、いかがでしょうか。(No.145 2005-06-19 01:52:43)
春霞 >大丈夫。祐巳さんは可愛い。いつもながらすごく良い。(はあはあ(No.147 2005-06-19 01:54:45)
よしはる >最後の一言で吹き出してしまいました。可南子が一番どうでもよさそうな雰囲気だしてる気がします。(No.163 2005-06-19 03:05:35)
ケテル・ウィスパー >さっそく採用していただきまして、ありがとうございます。 (No.179 2005-06-20 00:43:50)

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