がちゃS・ぷち

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No.646
作者:朝生行幸
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2005-09-27 01:20:21
萌えた:1
笑った:17
感動だ:3

『山村先生は謎の女』

「あらまあ、何かの間違いだと思っていたけれど、あの噂、本当だったの?」
 音楽室での連弾のあと、体育館へ向かう途中の廊下で、祥子と祐巳に山村先生が話し掛けた。
「でも、不思議ね。小笠原さんは福沢さんに断られたんでしょ?なのにどうして一緒にいるの?それとも、本当のところOKしたの?」
 瞳をキラキラ輝かせながら、少女のように聞いてくる。
「お騒がせして申し訳ありません。私たちのことは、ご想像にお任せしますわ。では、失礼」
 それ以上口を挟ませず、あっさりと山村先生をあしらった祥子は、祐巳の手を引いて、早々にその場から立ち去った。
「さ、祥子さま」
「わざわざ余計なこと言わなくていいの」
「でも」
「こちらが反応すればするほど…」
「そうではなくて」
「いったいなんなの?」
「いえ、あの、この先って音楽室だけですよね」
「そうよ」
「山村先生、何しに行かれるつもりなんでしょう?」
「…そう言えばそうね」
 山村先生は音楽教諭でもなければ合唱部顧問でもない。
 そんな人が、音楽室にどんな用事があるというのか。
 振り返れば既に山村先生の姿はなく、閉じられた音楽室の扉は、当然開くはずもない。
 鍵は、祐巳が今持っているのだから。
 なのに、山村先生はいない。
 階段までは一本道、追い抜かれた記憶もない。
『………』
「見なかったことにしましょう」
「そうですね…」

 それは、祐巳がリリアンで初めて体験したミステリーだった。


(コメント)
みゆき >オチがないまま終わる。 ちなみにこのシーンは、アニみて準拠です。(No.2631 2005-09-27 01:21:07)
ケテル・ウィスパー >瞳子「これって、やっぱり生霊ですの?」(No.2633 2005-09-27 03:22:11)
ケテル・ウィスパー >乃梨子「・・・・・・山村先生のふりをした何かじゃないかな? まあ、いいんじゃないのかな放って置いても、実害ないし」(No.2634 2005-09-27 03:24:19)
ケテル・ウィスパー >瞳子「そうは行きませんわ! 仮にもリリアンを影から守る”六条梨々”としては、ここはなんとしても戦ってもらわなくては!」(No.2635 2005-09-27 03:25:58)
ケテル・ウィスパー >乃梨子「あんたの都合じゃない。 ネタにされるだけだから嫌」(No.2636 2005-09-27 03:27:21)
ケテル・ウィスパー >・・・いえ、どこかの誰かが”六条梨々の”と言うのと”杉浦仁美の”っと言うのを題名キーに登録されているんで。 (No.2637 2005-09-27 03:30:10)
ケテル・ウィスパー >登録していただいたのはいいんですが、一体何人がこの名前を知っているのか・・・・・・。(No.2638 2005-09-27 03:42:57)
良 >私は知っていますよw毎回楽しみにしているので>ケテルさま(No.2643 2005-09-27 07:59:49)
マリみて放浪者 >何を仰りますか。二人の裏の名前を知らない方はおりませんよ。おや?あなたの後ろに誰かいますね。(No.2644 2005-09-27 08:43:57)
joker >おや、本当に。イザラさん、何時ものようにお願いしますよ。(天に向かって)(No.2680 2005-09-27 22:17:19)
みゆき >あれ皆さん?誰とお話ししてるんですか?(No.2813 2005-09-29 13:14:58)

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