がちゃS・ぷち

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No.855
作者:ケテル・ウィスパー
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2005-11-14 19:51:15
萌えた:2
笑った:4
感動だ:0

『如何に久しき摩訶不思議報告』

No.767 → No.785 → No.830 → これです。

「さ〜〜〜、ここは!」
「ちょっと瞳子…」
「白薔薇ファンならもうおなじみ、講堂裏の桜の木の所です」
「いや…だから瞳子…」
「も〜〜、なんですの? せっかく気をきかせて白薔薇姉妹のホームグランド『伝説の桜の木』の所に来ましたのに」
「それでここに来たのかい。 だいたい『伝説の木』じゃあないし、第一そのゲーム、ケテルはやったこと無いし」
「よく『桜の木の下には死体が埋まっている』と申します」
「ちょっと〜〜、私のことは置いてけぼりなの?」
「ささ、乃梨子さんこれをどうぞ」
「………これは?」
「いやですわ、これをご存じないのですか?」
「知ってるけど、これで何をやらせる気なのよ?」
「これは地面に穴を掘ったりする道具ですわ。 まれにお料理に使ったりする人もいらっしゃるようですけれど」
「それも知ってるけど、スコップなんか持たせて私にどこを掘れってのよ?」
「いやですわ乃梨子さん、先ほど申し上げましたでしょ?『桜の木の下には死体が埋まっている』それを検証するために、ここを掘りましょうというのですわ」
「検証するまでも無いわ、作り話よ。 そんな危ない所に志摩子さんと何度も来るわけ無いじゃない」
「……では、『桜の木の下には死体が埋まっている』と言うのは……」
「図書館に行って『桜組伝説』でも読んでみたら? そこになら載ってるかもしれないよ」
「ううううっ、残念ですわ…」
「それより気になることがあるんだけれど……」
「何かキャッチしましたの?」
「……瞳子、あんたさっきまで何も持ってなかったわよね?」
「そうですわね」
「……どこからこのスコップを取り出したの?」
「………」
「以前のSS( No665 ) でもどこからともなくバスケのウェアーを着たままの可南子を取り出したわよね」
「………………」
「あんたのその能力の方がよっぽど摩訶不思議だし、検証した方がいいんじゃあないのかな?」
「こ、この業は、松平家に伝わる門外不出、一子相伝、奇妙奇天烈、摩訶不思議、出前迅速、落書無用な業なのですわ」
「…なんか途中からずいぶん古めのドラ○もんの歌になってたようだけど……まあ……いいわ……とにかくここに死体なんか無いわよ」
「ご、誤魔化せたのでしょうか? これで……でもこの業は、ブラックテクノロジーの一つ……たとえ乃梨子さんでもお教えする訳にはまいりませんわ…(全文小声ですわよ)……」
「なんか言った?」
「いい〜〜え〜〜な〜〜んにも」
「……変なの、なんか”ブラック何とか”とか、”たとえ乃梨子さんでも”とか聞こえたような気がするんだけれど……」
「あ〜〜〜〜〜そ、そ〜〜れは気…そう気のせいですわ! ええ、絶対気のせいです!! ささ、次の場所に参りましょう!」
「あ、ちょっと瞳子! そんなに急がなくたっていいじゃない!! ……ごめんね…騒がせちゃって。 ちゃんとあとでお詫びに来るから」
『…………………』 
「………そんなこと無いよ、結構いいやつだよ。 騒がしいけどね」
『………。 …………』
「まあね、でも、たぶん大丈夫だよ。 あなたが心配しなくても」
『…………。 ……………………。』 
「うん、またあとで必ず来るから。 あなたもがんばってね、志摩子さんと春を楽しみにしているから」
『…………』

                〜〜〜〜〜〜 あと三回です・・・・


(コメント)
ケテル・ウィスパー >今日、この話の7話目の落ちを考え付きました。(No.4567 2005-11-14 19:52:29)
さんたろう >7話目、う〜む。下手な予想はせずに楽しみにしております。(No.4570 2005-11-14 21:27:09)
joker >物質転送……Xファイル並の技術じゃないですか(No.4572 2005-11-14 21:30:37)
ケテル・ウィスパー >『瞳子のドリル』『志摩子のギンナン』ネタ的に避けてるものです。(No.4577 2005-11-14 22:35:48)
水 >瞳子ちゃんがアポーツ能力者だとは(笑)(No.4652 2005-11-16 17:19:33)

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