がちゃS・ぷち

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No.110
作者:柊雅史
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2005-06-27 02:04:40
萌えた:5
笑った:22
感動だ:0

『祐巳によるローキックで一撃有効利用』

「瞳子ちゃん、ドリル触っていい?」
こくん、と可愛く首を傾げる祐巳さまに、瞳子は「何を急に言い出すんだこの人は」という感情を隠すことなく、冷ややかな視線を向けた。
「ダメです。いいはずないでしょう。そもそもドリルってなんですか。全く、なんのつもりですか。ふざけるのもいい加減にしてください」
ズビズバズビシッと叱る瞳子に、祐巳さまがあう〜と不満げな顔になる。
「そう言われると、余計に触りたくなる……んだよねっ!」
「なんのっ!」
とあっ、と不意を衝いて(全然衝けてないですけど……)手を伸ばしてくる祐巳さまに対して、瞳子は両手をクロスさせて自慢の縦ロールをガードした。
「甘い、甘いです。祐巳さまの攻撃など簡単に読め」
「えいっ」
 ――ぺち。
ひょい、と祐巳さまが伸ばした足が瞳子の太ももを叩き、瞳子はびっくりして足元を見た。
そりゃそうだろう。リリアン女学園に通う生徒で、先輩からローキックを食らうなんてことを予想している人がいるものか。いたら是非、会ってみたい。会ってあなたの人生観はどこか狂っていますと、小一時間説教したい。
「捕獲ー」
瞳子が反射的に下を向いたところで、祐巳さまの両手がガッシと瞳子のドリルを――もとい、縦ロールを鷲掴みにした。
「うふふ〜、昨日由乃さんに聞いたんだけど、頭へのガードを下げる基本はローキックから、なんだって」
「……へぇ、そうなのですか」
瞳子は祐巳さまに縦ロールを確保されたまま、ゆっくりと頭を上げる。
「うん。ボクシングでもボディを攻めることでガードが下がって……」
得意げに解説を始めた祐巳さまが、瞳子の視線に気付いて口をつぐむ。
「――ガードが下がって? それから、どうするのです?」
「え、いや、その……あの……お、怒ってる?」
「いいえ、そんなことありませんわ」
にっこりと微笑んで、瞳子は答えた。
「ただ、祐巳さまへの反撃の参考までに、お聞きしているだけです。――それで、ボディを打ってから、わたくしはどうすれば良いのでしょう?」
「ぼ……暴力反対っ!」
祐巳さま、それは今更だと思いますわよ?


(コメント)
柊雅史 >「ローキックで一撃」というキーワードが使いたかったのです。何に使われるのを期待して登録したのか分からない辺りにシンパシーを(笑) えー……ごめんなさい。(No.360 2005-06-27 02:05:39)
柊雅史 >ちなみに是非とも想像してもらいたい! 得意げに語る瞳子に、祐巳の力のないローキックが「ぺち」と決まる様をっ!(SDキャラ希望) 萌えないか!?(私だけか……?)(No.361 2005-06-27 02:07:41)
柊雅史 >そしてボディーということで、もう一つの謎のキーワード、肋骨云々に続・・・かない(笑)(No.363 2005-06-27 02:09:56)
キーワード馬鹿一代 >「肋骨に突き刺さる〜」に続いていただければ幸いです。元々はこの掲示板に投稿されるSSの尽くがツボにはまり、さらなるオモシロSSを求めて「SS書けない自分にはキーワード登録しかない」という勘違い100%状態の時に、管理人様の(No.376 2005-06-27 22:38:30)
キーワード馬鹿一代 >ごめんなさい、途中でEnterキーに触れてしまいましたorz 続き→管理人様の「使い方」にある「マリみてSSに拘らず」というような一文によって、さらに暴走した挙句、様々なキーワードを投下してしまいました。まさかマリみてSSに使ってもらえるとは・・・  今後も様々なステキキーワードを登録しようと思います(←この辺が馬鹿一代) (No.377 2005-06-27 22:43:18)
柊雅史 >無茶っぽいキーワードを見ると書きたくなるし、そーゆう普通にSS書いてたらタイトルにしないようなキーワードがあると、お題(ネタ)はつきませんので、これからも是非とも。 もっとも、キーワードも5000辺りで一度整理しようとは思っておりますが・・・。(No.381 2005-06-28 01:13:48)

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