がちゃS・ぷち

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No.1931
作者:mim
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2006-10-15 19:29:20
萌えた:1
笑った:21
感動だ:0

『私の妄想かな?貴方と出逢うまで私ならここにいる』

「その場で百数えなさい」
「数え終わるまで動いちゃダメよ」

「……百」
瞳子は目を開けた。
辺りを見回したが、祐巳さまの姿はもうどこにもなかった。
そこにいたのは、マリア様だけだった。



瞳子ちゃんが百数え終わったみたいだ。
周りをキョロキョロ見渡している。
あっ、こっちを見てる。みつかっちゃったのかな?
違うみたい。瞳子ちゃんは三年生の校舎の方に向かった。なんで三年生校舎なんだろう?
しばらくすると、瞳子ちゃんが校舎から出てきた、お姉さまと一緒に。
瞳子ちゃん、考えたわね。お姉さまに聞くつもりなんだ。でも、さすがのお姉さまも知らないと思うけど。
瞳子ちゃんはしばらくお姉さまと話をしてたけど、案の定、お姉さまは知らなかったみたいで、がっくりと芝生の上に膝をついた。
瞳子ちゃん、大げさだよ。お姉さまが知らなかったのがそんなにショックだったの?
ん、いつの間にかお姉さまがいなくなって、乃梨子ちゃんが瞳子ちゃんの側にいるよ。
瞳子ちゃんの手をとって慰めているみたいだ。
あっ、瞳子ちゃんが立ち上がった。二人でこっちに来るみたい。
瞳子ちゃんは乃梨子ちゃんの手をしっかりと握って、「乃梨子、乃梨子」ってつぶやいている。
って、おーい、通り過ぎちゃったよ!しかも二人で校門の向こうに消えちゃった!
瞳子ちゃん、ひどいよぉ。オニが帰っちゃったら、ここに隠れている私の立場はどぉーなるの?



当然のことであるが、瞳子ちゃんは祐巳が自分とカクレンボをしている(つもりになっている)なんて、ちぃ〜〜っとも気づいていなかったのだった。



翌朝、呪いのように【No:1920】を呟いている福沢祐巳がマリア様の後で発見され、リリアンかわら版にさらされた。


(コメント)
mim >お姉さまが知らないのは、祐巳がどこに隠れているか、です。(No.13342 2006-10-15 19:31:12)
雪国カノ >【No:1920】にはそんな裏事情が…祐巳ちんドンマイ(笑)(No.13343 2006-10-15 20:43:38)
翠 >そんな祐巳の後ろには可南子ちゃんの姿が、そしてその更に後ろには蔦子さん、真美さんの姿が……(No.13344 2006-10-15 20:59:54)
雪国 >更に更に笙子ちゃんが…(笑)(No.13345 2006-10-15 21:12:07)
mim >そして、校門前でキクラゲ傘を差してスタンバってたのに出番がなかった聖さま……>翠さま、雪国さま(No.13346 2006-10-15 21:16:06)
翠 >そんな聖さまを見つめる蓉子さま。遠く離れた地で、もしかして私の出番? と読んでいた本から顔を上げる蟹名静嬢(No.13350 2006-10-15 23:07:27)
雪国 >蟹さんからの超高速文通で駆け付けた志摩子さん(No.13351 2006-10-15 23:31:23)
朝生行幸 >そして、電柱の陰に潜むカトーさん(笑)。(No.13352 2006-10-15 23:37:14)
mim >そんなカトーさんをにこやかに見つめる弓子さんとその背後霊の彩子さま(No.13353 2006-10-15 23:52:26)
砂森 月 >なんだかすごい連鎖反応が(爆笑)(No.13355 2006-10-16 00:13:33)
mim >「お姉さまが知らなかったのがそんなにショックだったの?」については、こぼおち板へ(No.13357 2006-10-16 00:22:37)
HUKU >(息を潜めて出番を伺ってる桂さんも居たり…ね☆) あ、それは常時かなw(No.13415 2006-10-18 22:15:14)

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