がちゃS・ぷち
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No.2640
作者:通行人A
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2008-06-07 19:31:53
萌えた:9
笑った:2
感動だ:2
『露出の多い服を着て』
精霊物語
気象精霊記及び気象精霊ぷらくてぃかとのクロスです。
【No:2637】→【No:2638】の続き
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第1章 ようこそ精霊界へ
第3話 買い物 T
私は空を飛べないので、ミリィさんに外まで連れて行ってもらった。
祐巳「大きいね〜」
ミリィ「この西の都は王都だもの。」
祐巳「ミリィさん、妖精界ってどういう所なの?」
ミリィ「妖精王オベロン様のもとでの封建的民主主義で、
霊術の技術や芸術による文化の都
特産品は、お酒をはじめ飲み物が有名かな?
地上風にいうと国土の大きさは
地球が太陽の周りを回るときの円周に匹敵して、
具体的にいうと地球の陸地面積の1億倍はあって、
人口は軽く1兆人を超えるって言われているの」
祐巳「すごいね〜」
というかそれしか反応が出来ない。
ミリィ「まずは服を買いに行こう。」
お店に入って目に入るのは、
コスプレのような衣装ばかりだった。
祐巳「ミリィさん、私がほしいのは普通の服なんですが」
ミリィ「イツミ師範の修行場は
気象精霊になる為の修行をメインにしているの。」
祐巳「気象精霊?」
ミリィ「天候や地震などの災害が、環境や生態系、
特に運命室が監視している生命に被害が出ないように
監視したり、
適度な災害を起こし、地上の生物の均質化を防ぎ、
多様性を保つ役割を担っている気象室に所属している
精霊のことを気象精霊っていうの」
また謎の単語が出てきた。
祐巳「運命室?
気象室?」
ミリィ「運命室と気象室は非政府系の国際組織で、
運命室っていうのは、
正式名称『霊魂運命監察室』、
役割は、地上の生命の観察、
対象は、
周囲の未来や運命を変えるという能力を与えられた生き物たち、
祐巳さんは誰かの一言や行動で、
いい意味でも悪い意味でもいいから
自分の運命が変わった経験って無い?
それらの多くは平凡な存在で、
決して他よりも発言力とか存在感が強いわけじゃないの」
それを聞いて最初に思ったのは、
お姉さまをはじめとする山百合会のメンバー
だけど後の言葉を聞いて思い直す。
あれほど、発言力と存在感がある人は居ない。
祐巳「でも何で監視しているの?」
ミリィ「それらが数多く犠牲になると2つの問題が発生するの
1つは新しい監視対象を見つけるのに数ヶ月から1年かかるらしいの
そうすると地上を監視する管理網に大きな隙が出来てしまうの。
その間に別の自然災害で監視対象を失う危険性があるの。
もう1つは、未来や運命を変える存在が消えたってことは、
災害にあった状態から立ち直れないってことなの。
実際には生き残った監視対象や周囲の監視対象の作用があるから、
いつかは復旧するよ。
だけど、最悪の場合、
災害の悪影響が何百年も未来まで長く残ってしまうの。
生命の多くを失った、氷河期とかが有名かな?
だからそれらを監視してないといけないの。
それで、気象室は正式名称『気象制御管理室』
仕事内容はさっき言った通りのことがメインよ」
『気象制御管理室』、確かゴロンタがそんな事を言っていた。
祐巳「そんな凄い事出来るようになるかな〜」
ミリィ「精霊界の学校は9年制、
地上の約20年分の期間があるんだもの
大丈夫だよ。・・・・たぶん」
祐巳「たぶんなんだ」
ミリィ「私も1週間前に入ったばかりだから」
祐巳「そうなんだ〜
って、話がそれたけれど何で服の話で気象精霊が出てくるの?」
ミリィ「気象精霊って事は数人で大型の台風とか操ったりするのね
何百キロって離れた相手を確認するのに
服のほうがわかりやすいから、
ほとんどの精霊は民族衣装やコスプレのような格好をしてるわよ
それに仕事のたびに服が変わると
どの服が誰でとか憶え直さないといけないでしょう
だから、同じ服をいくつも持っているの。
なかには、豪華なドレスを仕事の度に変える精霊もいるけれど、
そういう場合『豪華なドレスを着てる精霊』って
見分けたりするらしいけど
だから、こういう店では、
気象精霊専用の服ってセットで売っていたりすの」
祐巳「なるほど、」
ミリィ「すみません、気象精霊専用の服ありますか?」
そう店員の精霊に聞くと、気象精霊専用の売り場に案内された。
祐巳「ミリィさん、やけに服、大きくないですか?」
ミリィ「大丈夫よ、
ほとんどの服が可変仕立てだから
服のほうが体に合わせてくれるの」
祐巳「あれ?でも、そうすると服って買う必要ないんじゃない?」
ミリィ「別の部署から気象精霊に転属したり、
成人して気象室にときに違う服に変える精霊がいる為ね。
セットで売れなければばら売りすればいいのだし」
祐巳「そういう精霊もいるんだ〜。」
私が衣装を見ていて気付いた事を口にした。
祐巳「派手な色や格好のが多いね。」
リリアンの制服みたいな服があったらいいと思ったのだけど
ミリィ「さっきも言った通り、
遠くからわからないといけないから
どうしてもそういうのになっちゃうね」
そうすると、リリアンの制服は真逆か
そんな事を考えながら見て回っていると、
3色浴衣セットが目に留まった。
その浴衣は赤・黄・白の三色で浴衣には薔薇の絵が描かれていた。
祐巳「これって試着できる?」
そう言って、ミリィさんに試着室まで連れて行ってもらった。
試着して、私はミリィさんに
祐巳「なんかこれ丈短いね」
浴衣の丈は膝の少し上ぐらいまでしかない。
リリアンの制服は丈が長いので余計にそう思う。
ミリィ「じゃないと動きにくいからね。」
柄は気に入ったけど丈が短い。
散々悩んだ結果、これにすることにした。
ティタニア様にお借りしたお金は
かなりの額があり、だいぶ余った。
祐巳「返しきれるのかな、これ」
赤い浴衣を着て、
これにはポケットが無いので、
袖の部分が亜空間ポケットになっていて、
残りを亜空間ポケットにしまった。
借りた服をミリィさんは気にしないって言っていたけど、
洗って返すべきだと言ったら、
霊術のほうが早いと言って、
公園まで連れてこられた。
ミリィさんは蛇口を捻り私が借りた服を水で濡らした。
それからつむじ風で服に染み込んだ水を吸い出していく。
次に服に超音波振動を与えて、
浮き上がってきた汚れを雲で拭き取って洗濯が終了した。
ここまで約30秒、
借りた時より綺麗になっていた。
祐巳「これも気象精霊の修行で?」
ミリィ「その応用かな。」
それから、歯ブラシやタオルなどの日用品を買った。
本屋で気象関係の本を買おうとしたら
ミリィ「気象関係の本なら、修行場の図書館にいいのが有るから、
下手な本を読むよりそっちを利用したほうがいいよ。」
祐巳「図書館があるんだ。」
ミリィ「確か蔵書数80万冊って聞いたよ」
祐巳「大きいね〜」
ミリィ「修行場の図書館としてはかなり大きいらしいよ」
外に出ると、人の波に飲まれ・・・、
精霊だから精霊の波に飲まれてかな?
そんな事はどうでも良くて、
気付いたら、私は見知らぬ場所に居て、
ミリィさんとはぐれていた。
祐巳「・・・もしかして、私、・・迷子?」
【No:2642】へ続く
(コメント)
部下S >はじめまして。次も楽しみにしています。ただ精霊界の一年は地上の六十年で成人になるのと学費ただの期間は六十歳までだったような気がします。(No.16538 2008-06-07 21:42:51)
部下S >地上の数え方で六十歳ですので精霊界なら一年で成人のはずなので勘違いしないでください。(No.16539 2008-06-07 21:45:54)
通行人A >アドバイスありがとうございます。地上と精霊界の年数の方は探して見つからなかったのでこちらで勝手に設定させてもらいました。このss独自設定って事でお見逃しください。(No.16540 2008-06-07 22:58:37)
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