がちゃS・ぷち
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No.2642
作者:通行人A
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2008-06-08 04:37:02
萌えた:16
笑った:0
感動だ:0
『その名は』
精霊物語
気象精霊記及び気象精霊ぷらくてぃかとのクロスです。
【No:2637】→【No:2638】→【No:2640】の続き
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第1章 ようこそ精霊界へ
第4話 買い物 U
私がウロウロしていると、
頭をツルツルに剃ったチンピラのような男の精霊とぶつかった。
当然、私は絡まれた訳で、
困っていると、
?「さっさとその手を離しなさいよ。」
その声と同時に、木の棒が私の目の前を横切り、
私の胸倉を掴んでいた手を叩き落とした。
それから、その棒は男の喉下に突きつけられた。
男はそれに恐怖したのか逃げ去った。
祐巳「あの、助けていただき、ありがとうございました。」
?「ただほっとけなかったから勝手に助けただけよ。」
そう言ったのは、
東洋の女官風の衣装を着て、
手には細長い白木の桿棒持った少女だった。
祐巳「それでもありがとうございます。」
?「どこかに行くつもりだったのでしょう?
どこに行くつもりだったの?」
祐巳「いえ、私、今日からこっちで暮らすことになって、
こっちに住んでいる友達と買い物に来ていたのですが、
精霊の波に飲まれて気が付いたらココに」
?「なるほど、だったら私と一緒に来なさい。
ココに突っ立てるとまた絡まれるわよ」
祐巳「あの、私、祐巳・福沢って言います。
お互い名前を知らないと呼びづらいので名前を教えて頂けませんか?」
?「フェイミン」
祐巳「え?」
フェイミン「私の名前はフェイミン・フー」
これが、後に私の相棒となる、
フェイミン・マルカ・フーとの最初の出会いだった。
フェイミンさんに連れられて来たのは、
お茶屋さんだった。
フェイミン「祐巳さんは何の精霊を目指しているの?」
祐巳「気象精霊だけれど。」
フェイミン「私も気象精霊を目指しているの。
祐巳さんはお茶とお酒、どっち派?」
祐巳「お酒は飲んだこと無いけどそれがどうしたの?」
フェイミン「やっぱり、お茶よね。」
フェイミンさんは目を輝かせて迫ってくる。
祐巳「どうしたんですか?いきなり」
フェイミン「ああ、ごめん、気象精霊って多くの霊力を使うじゃない。
それで、お酒の方が手っ取り早く霊力を補給できるから
お酒派の精霊が多いじゃない。
だから、私たちお茶派の精霊は肩身が狭くって」
祐巳「なるほど」
私もフェイミンさんとお茶を見ていて思ったことがある。
このお店には地上のお茶葉が多かった。
私はティーポットとティーカップ、
それと、お茶葉は紅茶と精霊界独自のをメインに
日本のお茶と中国のお茶を買った。
フェイミンさんは中国のお茶をメインにいろいろ買っていた。
お店を出ると、ミリィさんに再会した。
フェイミン「あなた、あの時の」
ミリィ「あの時はどうも」
フェイミン「祐巳さん、友達も見つかったようだし私は行くわ」
祐巳「あ、うん、今日はいろいろ助けてくれてありがとう。」
フェイミン「別にいいわよ。
ただ、武闘訓練は積んで置いた方がいいわ。
気象制御に必要な大きな術を使うコツが、
効率良く身に付くわ。」
そこでいったん区切って、ミリィさんの方を見て、
フェイミン「幸い、師に不便はしなそうだし。
それとミリィさん、
今の私じゃまだ勝てないけれど次は私が勝つわ
それじゃあね」
そう言って、フェイミンさんは飛んで行った。
【No:2778】へ続く
(コメント)
naari >wktk(No.16569 2008-06-13 00:05:10)
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