がちゃS・ぷち
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No.524
作者:朝生行幸
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2005-09-11 19:05:04
萌えた:3
笑った:17
感動だ:2
『どうにもこうにもモテモテじゃよ』
「いい加減にしろー!まったくアンタ達は、私が白薔薇のつぼみってだけで、必要以上に纏わり付くんじゃわいわよ!ちょっと黙っていれば、次から次へと無理難題を押し付けて、ちっとも悪びれもしない。アンタ達が私をどう見てるのかは知らないけど、これ以上厄介ごとを押し付けないで!瞳子!ことある毎に、私を頼らないで!可南子さんも、もうちょっと愛想良くしなさいよ!敦子さん美幸さん、かしらかしらってシツコイと思わないのかしら?だいたい皆、もう少し自主的って言葉をね…」
なおも捲くし立てる、白薔薇のつぼみこと二条乃梨子。高等部外部入学の乃梨子からすれば、あまりにも毒の無い無害なお嬢様の集団(一部除く)は、歯がゆい以外の何者でもなかった。
クラスメイト一人一人に指を突き付けつつ、一人一人に鬱憤を晴らすかのように言葉のシャワーを浴びせ掛ける。乃梨子に責められた生徒は皆(一部除く)、机の上に顔を隠すように伏せていた。
最後の一人が終わった時、乃梨子は肩で大きく息をしながら、ゼーゼー言っていた。
「…分かった?」
やや掠れた声で、全員に確認する。しかし、ほとんどの生徒(一部除く)が、肩を震わしながら机に伏せた状態。
(…ちょっと言いすぎたかな?)
泣かしてしまったかなと不安になって、唯一涼しい顔の可南子に顔を向けた瞬間。
ドォッ!っと、凄まじい歓声が、伏せていた生徒全員から発せられた。
「ステキ!素敵ですわ乃梨子さん!」
「さすが、白薔薇のつぼみね!」
「背筋がゾクゾクしましたわ!」
「ああっ!もっと罵ってくださいませ!」
「いいえ!最初に辱められるのは私です!」
「ああ乃梨子さま!」
「乃梨子さま!」
そのまま、『乃ー梨ー子、乃ー梨ー子』と大合唱。
(な、なんなんだいったい…?)
恐るべしは、純粋培養のリリアン生。今更ながら、彼女達の恐ろしさが身に染みる。
いつの間にか近づいて来ていた可南子が、乃梨子の肩をポンと叩いた。
「可南子さん…」
「どうして私が関わろうとしないのか、これで理解できたでしょ?」
「…うん。ゴメン可南子さん。私が悪かった」
頭を抱えて、可南子に謝る乃梨子。
その後も乃梨子コールは、担任が駆けつけて来るまで椿組の教室に響き続けた。
「乃梨子さん、聞いてくださいまし!」
「あんた、私の話聞いてた?」
それでも変わらず、乃梨子を頼る瞳子。
椿組は、今日も変わらない。
(コメント)
みゆき >どこかに似たようなものがあったような。椿組は、可南子以外(No.1893 2005-09-11 19:07:15)
みゆき >乃梨子信者です。(改行失礼)(No.1894 2005-09-11 19:07:48)
良 >一年椿組は、Mばかりなのですか?(No.1897 2005-09-11 20:23:34)
ケテル・ウィスパー >椿組全員(一部除く)は乃梨子の奴隷・・・・・。 きゃ〜〜鬼畜よ〜乃梨子様〜〜!(No.1913 2005-09-11 23:45:40)
くま一号 >乃梨子さまに罵られ隊(No.1924 2005-09-12 06:49:49)
みゆき >外部受験組であり一年生代表であり白薔薇のつぼみでもある乃梨子は、椿組最強なんです。(No.1981 2005-09-12 23:45:46)
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