がちゃS・ぷち
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No.955
作者:アヤ
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2005-12-10 17:12:04
萌えた:1
笑った:1
感動だ:13
『桜色の夏空狂い咲き』
「わ、瞳子ちゃん!久しぶり〜!」
「・・・なんでこの時間にこの場所にいるんですか」
「あははっ!山百合会のお仕事で――――っていうには遅いよね。この時間」
「何時だと思ってるんですか、もう」
太陽が沈みかけて、まばらに星も見えかける、この時間。
さすがに薔薇さま達も、夏休み中までこんな時間まで残らないだろう。
「演劇部さ、今日の延長練習の許可書、提出してたでしょ?
一緒に帰りたいなーなんて」
「・・・今までどこにいたんですか」
図書館もこの時間は開いていない。
薔薇の館だって入れないだろう。
「ん?あそこ」
指差すそこだけ、桃色
―――否、桜色だった。
「・・・桜?」
「うん、綺麗でしょ?志摩子さん、ここで乃梨子ちゃんと出遭ったんだってね」
みーんみーん・・・
カナカナカナカナカナカナ・・・
何故、こんな季節に、という疑問を、瞳子はあえて口にしなかった。
その何故があってこそ、不思議なのだ。
「瞳子ちゃんだけにね、見せたかったの」
舞い上がった桜の花びらが、紺色の夏空を一気に桜色に変えた。
(コメント)
アヤ >結構無理がありましたね、これ(笑)(No.5151 2005-12-10 17:12:36)
くま一号 >いや、ありえないから幻想的でいいんじゃないかと。 普通の秋か冬の狂い咲きの桜だったら、ただ見てるだけで終わっちゃいませんか。 真夏の夕暮れに桜って絵になりそう。(No.5153 2005-12-10 21:01:53)
ケテル・ウィスパー >私の書いた【No.855】の乃梨子と話していた桜の精が起こした一時の幻想・・・・・(え? 違うんですか?)(No.5156 2005-12-11 02:46:04)
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