がちゃS・ぷち
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No.72
作者:琴吹 邑
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2005-06-21 12:36:30
萌えた:1
笑った:5
感動だ:4
『変わりゆくウサギとカメ』
「ねえ、ウサギさん。ボクと競争してくれないか?」
ある日カメはそう言ってウサギに勝負を持ちかけました。
「別にかまわないけど、私と競争するなら、かなりハンデをつけないと、勝負にならないと思うけど」
「それでもやりたいんだよ。ハンデなして」
「本当かい? ボクは別にかまわないけど……」
こうして、ウサギとカメは勝負をすることになりました。
次の日。ウサギはカメに勝つ気満々で、会場までやってきました。
「出題者として、タヌキさんを呼んだから」
「出題者? スターターの間違いじゃないのかい?」
「ウサギさん。もうしかして、ボクと徒競走するつもりだったのかい?」
「競争って言ったら、普通そう思うだろ?」
「ボクとウサギさんで徒競走したらボクがかなうわけ無いじゃない。」
「だから最初にそういったじゃない」
「ボクは別に徒競走なんて言ってないよ。競うのは、クイズの正解数だよ」
「え? そんなこと聞いてないよ」
「ウサギさん、クイズは得意?」
ウサギはその言葉につまらなそうに肩をすくめました。
「そうなの? でも約束だからね。それじゃあ、タヌキさん問題お願い」
にやりと笑うカメ。肩をすくめるウサギ。それを見て準備完了と見たタヌキが問題を出します。
「それでは第一問」
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「それでは、最後の問題です」
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「優勝は、ウサギさん!」
圧倒的な、正解率を誇るウサギにカメはなすすべも無くやられてしまいました。
「なんで! ウサギさん。クイズは苦手じゃあ?」
「私はクイズ苦手だなんて一言も言ってないわ」
呆然とするカメを尻目に、ウサギはにっこりと笑っていいました。
「私、クイズは大好きなのよ」
(コメント)
くま一号 >うわー、正攻法なのに「ここに存在する」というのが変化球で、よこしまな深読みがいくらでもできそう(No.227 2005-06-21 13:37:54)
篠原 >とりあえずカメって誰よ? とか、つい邪推してしまうのは出題者がタヌキのせいでしょう。つーか最後の方の口調が…(No.233 2005-06-21 18:39:37)
春霞 >こんなすばらしいどうわをよんで、あんなことやこんなことをかんがえてしまうぼくは、もうよごれきってしまいました。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ……(No.241 2005-06-21 23:00:25)
琴吹 邑 >途中で口調や人称が変わっているのが結構問題ですね・・・。こういうとき、修正したいなあと思います。やはりポイントはタヌキ?(No.243 2005-06-21 23:13:01)
篠原 >わざと口調を変えたのかと思ってました(笑) 最後につい地が出ちゃったウサ・ギガ○ゲフンゲフンッ(No.258 2005-06-22 18:07:54)
柊雅史 >あー、なるほど! そーゆうことか! (ウサ・ギガ○ゲフンゲフンッ でよ〜やく見当がついたニブチンです・・・)(No.270 2005-06-23 00:06:00)
琴吹 邑 >ウサギはそう言う解釈か・・・さすが童話奥が深い(笑)(No.286 2005-06-23 23:21:26)
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