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ハッピー志摩子さん  No.3857  [メール]  [HomePage]
   作者:奏葵  投稿日:2016-06-23 15:07:20  (萌:5  笑:0  感:11
マリア様がみてるif
  太陽と聖女


【No:3853】【No:3854】【No:3856】の続きです。

今日は祝日で明日は日曜日。要するに連休である。
学生は休みが嬉しいものである、祐巳も例に漏れず嬉しい。
普段なら休みの日は午前中はだらだらと過ごすのだが今日の祐巳は少し違った。
朝いつも通りの時間に起きたのだ。

「ふぁ〜、おはよ〜栞ちゃん」

「祐巳?どうしたの?こんな時間に?今日は学校休みよ」

栞は休みの日も午前中お祈りに行くためいつも一緒の時間に起きる。
が、休みの日は寝坊気味の祐巳がいつもの時間に起きたから平日と勘違いしているのではと疑ってしまったのである。

「あはは、わかってるよ〜。用事が出来たの」

「そうだったの」

「うん、あっ、手伝うね」

「ええ、ありがとう」

一緒に朝食を作り始めた。
と、言ってもあらかた栞が作っていたので後は配膳だけであるのだが。
ちなみに福沢家の朝ご飯は普段は母のみきが作っているが休みは大体栞が作っている。



朝食を一緒に食べ終え、食器洗いは祐巳が受け持ち、それが終わった頃に栞がお祈りに出かけて行くところだった。

「いってらっしゃ〜い。気を付けてね」

「ええ、いってきます」


栞を見送った後は自室に戻り午前中の内に宿題を終わらせようと机に向かう。

「結構あるからな〜、頑張らないと」

いつになくやる気を漲らせ宿題と対峙する祐巳だった。



「お、終わった・・・」

悪戦苦闘しながらも予定していたノルマを終わらせた祐巳。

「時間は・・・良かった大丈夫だ」

時間を確認した後、少し早めの昼食を摂り服を着替え、出かける準備を整えた。
最後に志摩子さんの生徒手帳を持っているか確認し、
母に出かける旨を伝える為部屋を出た。
リビングに行くと母がいた。

「お母さん、出かけてくるね」

「あら、遊びに行くの?お夕飯までには帰ってくるの?」

「うん、そのぐらいまでには帰ってくると思う」

「そう、気を付けてね。いってらっしゃい」

「うん、いってきま〜す」

元気よくあいさつをし、出発する。



バスと電車を乗り継ぎ小寓寺の最寄り駅に着いた。

「ふぃ〜結構時間かかったな〜」

小寓寺までの道のりを駅員さんに教えてもらい、駅を出る。
10分程度歩いただろうか目的のお寺の壁らしきものが見えてきた。

「遂に着いた〜。ちょっとワクワクするな〜」

お寺とは今まで無縁の生活を送ってきただけに、少し楽しみでもある祐巳であった。
壁沿いを歩いていくと門が見えそこには

<<小寓寺>> と書いてある。

目的のお寺に着いたようだ。

早速門をくぐり

「ごめんくださ〜い」

と、挨拶をすると少ししてからお寺ではなく母家と思われる建物から返事があった。

「は〜い、少々お待ちください」

玄関から小走りにこちらへ向かってくる1人の女性。
和服姿で髪を結い上げた美少女が向かってくる。志摩子である。
(わぁ〜志摩子さんすごく綺麗)
見惚れていると志摩子も祐巳に気づき驚愕の表情をみせた。
(あれ?いきなり来たけどそんなに驚くことだったかな?)
祐巳も少し驚きつつもいつもの挨拶をした。

「ごきげんよう、志摩子さん」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今日は学校が祝日で休みである。
休みの日、特に祝日は仏教では法要などの行事が多い。
小寓寺でも今日は法要で檀家の家族が来られる日だ。
手伝いをする為、服を着替え髪を結い、母の許へ向かう。
大体のことは昔から手伝っていたため、何をするかは分かっている。
するべきことを手際よく済ませる。
が、忙しいのは事実。次々に用事は湧いてくる。

そうこうしているうちに法要も無事に終わったようだ。
檀家の家族も帰り小寓寺にいつもの静寂が訪れる。

法要も午前中で終わり今日は午後からは予定は無いようだ。
父は法事があるらしいがそれは私や母には関係がないので今日の手伝いはこれで終わりのようだ。
父が法事に出かけて後、母とお昼を摂り、少し休憩した後、家の掃除を始めた時であった。
1人の来客があった。

「ごめんくださ〜い」

母は納屋に行っていたので私が対応することにした。

「は〜い、少々お待ちください」

玄関を出て小走りにお客さまのもとに向かう。
遠目には相手は私と同い年ぐらいだろうか。
あどけなさが残るものの少し茶色がかったセミロングに暖かい雰囲気を持つ可憐な人だなと印象を受けた。
ふと彼女に既視感のようなものを感じた。
(どこかで会ったことがある・・・)
記憶を辿と1人の生徒に行きつく。
驚いた。
同級生の福沢祐巳さんである。髪型が違うので少し認識が遅れた。
私は彼女を知っている。
上級生に仲が良い人がいるらしくミサがある時にお御堂で見かける。
それとあの笑顔だ。人を惹きつける祐巳さんの笑顔。
その笑顔でいつもの聞きなれた挨拶を受けた。

「ごきげんよう、志摩子さん」

何とか平静を装い挨拶を返す。

「ごきげんよう、祐巳さん」

「あ、私の事知っててくれたんだ」

「ええ、ミサに参加している同級生はそんなに多くないし、祐巳さんはシスターの方々から良く名前を聞くの」

「あれ?私要注意人物だったりする?」

「ふふ、そんなことないわよ、良い話だから心配しないで」

「よかった〜、お御堂立ち入り禁止とか言われたら困るもん」

「祐巳さんに限ってそんなことないわよ」

「志摩子さんにそう言ってもらえると嬉しいな〜」

話が逸れていることに気づき要件を尋ねた。

「そういえば祐巳さんはうちに何か御用?」

「あっ、志摩子さんの和服姿の衝撃で忘れてたよ、はいこれ生徒手帳。お御堂に落ちてたよ」

「えっ・・・。わざわざ持ってきてくれたの?ありがとう」

祐巳から生徒手帳を受け取ると中を確認する。確かに自分の生徒手帳である。


「志摩子、お客様?」

母が後ろからやってきた。

「あ、お母さま、はい落とし物を届けていただいて」

「志摩子さんのお母さまですか。私リリアン女学園中等部3年の福沢祐巳と言います」

「まあ、リリアンの方でしたか。ありがとうございます。志摩子、わざわざご足労頂いたのだし上がってもらいなさい」

「はい、お母さま。祐巳さん時間が大丈夫でしたら上がっていってください」

「いいの?じゃあ遠慮なく」


福沢祐巳さん、先程も述べたが私は彼女を知っている。
ただ知っているのではなく、機会があれば彼女を見ていたからだ。
なぜ見ていたかというと、
私は人との間に壁を作って生きてきた。理由は家がお寺だからだ。
そう言っても私も人間だ。寂しい時もある。
そんな時ミサで祐巳さんを見かけた。
あの時はシスターの手伝いでミサに来ていた人に花を配ってた時だった。
祐巳さんに渡したときに私に向けられた笑顔。
あの笑顔に心が満たされる感じを受けた。そして自分がここにいることを許されているように感じた。
それ以来私は彼女を見るようになった。
たとえその笑顔が私に向けられていなくても、心が穏やかになるのを感じるから。

祐巳さんを客間に案内している間、祐巳さんとの邂逅を思い出していた。


「どうぞ」

「おぉ〜和室だ」

「祐巳さんの家は和室はないの?」

「うん、作らなかったみたい。だから新鮮」

「うふふ、喜んでもらえて嬉しいわ」

「そういえば志摩子さんは普段から和服なの?」

「ええ、大体そうね。それがどうかしたの?」

「う〜ん、失礼だけど外見だけ見ると洋館でテラスに座って紅茶を飲んでるイメージだったから、意外だな〜」

「やっぱりそういうイメージがあるのね、結構和風物が好きで、特に銀杏とか百合根が好きなのよ」

特に銀杏を強調する志摩子。

「そ、そうなんだ。」

圧倒される祐巳。

「機会があったら銀杏拾いしましょうね、祐巳さん」

余りにも真剣に訴えてくるので

「え、う、うん」

肯定するしかなかった祐巳であった。
そこに志摩子の母がお茶とお菓子を持ってきてくれて一息入れることが出来た祐巳であった。

空気を変えようと違うことを質問してみることにした祐巳。

「そういえば志摩子さんて実家がお寺だったんだね。びっくりしたよ」

「あ・・・、そ、そうね」

「・・・?」

答えづらそうにする志摩子。

「・・・」

「どうしたの?志摩子さん」

少しの沈黙の後、志摩子がポツリと切り出す。

「・・・祐巳さんはおかしいと思わない?お寺の娘がカトリックの学校に通っているなんて」

今までにない真剣な表情祐巳に聞いてきた。
そんな志摩子に対し祐巳は

「え、そうかな。別にいいんじゃないの?」

あっけらかんと返した。

「え・・・。だってお寺の娘よ。宗教そのものが違うのよ?」

「だって志摩子さんが仏教徒というわけじゃないんでしょ?」

「ええ、違うわ」

「じゃあ別に問題ないじゃん」

「でも・・・」

それでも納得しない志摩子に対して祐巳は

「志摩子さんは宗教をどう思ってる?」

「・・・信仰だと思うわ」

「そうだね、私は信仰は信念と同義と考えているんだ」

「信念?」

「うん、それは世襲されるものでもなければまして強要されるものでもない。自由なもの。それが信仰であり信念でもあるそう思うんだよね」

「・・・」

「だから志摩子さんがお寺の娘なんてのは関係ないと私は思うよ」

「・・・祐巳さん」

「あはは、なんか偉そうなこと言ってごめんね」

「そんなことっ・・・!」

「あとそれにさ・・・」

「?」

「実家がお寺がだめっだたら志摩子さん多分入学出来てないと思うんだよね」

「えっ・・・」

「生徒手帳に住所が書いてあるから、学校は知ってると思うよ」

「あっ・・・」

「志摩子さんは心配する必要はないんだよ?」

「うん、ありがとう。祐巳さん」

目を潤ませながらも中等部に入ってから一番の笑顔で答える志摩子であった。

その後も立ち直った志摩子と喋り続けた祐巳。
学校でお昼を一緒に食べる約束をしたり、志摩子の強い要望で秋に銀杏を拾う約束もした。

お開きになり帰る祐巳を見送る為、門まで来ていた

「祐巳さん今日はありがとう、楽しかったわ」

「うん、私も楽しかった。志摩子さんとお友達になれたしいい一日だった」

「うふふ、これからよろしくね祐巳さん」

「うんこちらこそ。それじゃあごきげんよう」

「ごきげんよう」

(祐巳さんと友達か・・・。マリア様この出会いに感謝します)
お寺で和服姿の少女がお祈りのポーズをして祈っている姿は少々ミスマッチではあるが志摩子は新たな一歩を確実に踏み出すのであった。


===================================
[あとがき]
志摩子と言えば銀杏。これ絶対。
乃梨子の出番がなくなってしまいました。
どうしよう?

saxuality_660 > 場違いではないかと思い悩む乃梨子に、[祐巳と出会わなかった場合]の自身の姿を連想する志摩子…桜の木の下での立ち位置逆転なら行けるかも知れませんね♪ (No.77015 2016-06-24 22:18:37)
奏葵 > saxuality_660様>なるほど!!そういった書き方もあるのですね。参考にさせていただきますm(__)m (No.77016 2016-06-24 22:47:05)

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