【No:1021】→【No:1025】→コレ。
うふふふふふ、二年になってクラスが変わってしまって祐巳さんの寝顔や授業中のペンを咥えた唇の膨らみとか着替え中の○○○とか・・・・・・ゲフンゲフン、まぁ、そんな愛すべき姿が由乃さんに奪われてしまっていたのだけど、マリア様は見ていてくださったのね。
祐巳さんにもご加護があるように今度ミサにらt・・・・・・誘ってみようかしら。乃梨子もたぶん来るでしょうね、どうやって撒こうかしら。
そうそう、乃梨子も戻ってきてしまっていて二学期からリリアンに転校してくるそうなのよ。それまでにはある程度のポジションには就いておく必要があるわね。
ちなみにドリルに関しては昨日の会議で祥子さまが抑えるということで決定したわ。
これで赤と黄は三すくみ状態。あとはお姉さまを注意すればいいだけ。まぁ、きっと赤薔薇さまが勝手に抑えて下さるでしょう。
あら、あれは祥子さまの家の特殊部隊『KOUMON(Knight Orders of United Matsudaira and Ogasawara organizatioN ・・・小笠原・松平連合騎士団)』ではないですか。
しかもその先では祥子さまとカニが私の祐巳さんを〜〜〜〜〜!!!!!
くっくっく、丁度いいです。
こんなこともあろうかと、こんなこともあろうかとぉ〜〜、長年研究してきた日舞の動きを取り入れた舞踏格闘術の最初の餌食となってもらいましょう。
曲は『剣の舞』で。・・・・・・え? 日舞じゃないだろ? フフ(ニヤリ)
※BGMとして『剣の舞』をかけるか、イメージしていただけるとアレかと。
せーの
走って走って近づいて
投げて投げて転がして
襲ってきた三人組をポイッと投げ飛ばす
※繰り返し、その他各自で補完お願いします。
ふぅ、粗方終わったわね。返り血も無いし私がやったっていう証拠も隠滅済み。ふっ、問題ないわ。
さて、丁度うまい具合に言い争ってくれてるわね。
今のうちに白鳥のように舞って鷹のように近づく。
ちょいちょい
「あぇ? あ、志摩子さん、ごきげんよう!」
がふぅっ、困った顔から一瞬にして満開になる笑顔、わが生涯に一片の・・・・・・いや、ここで果てては今までの苦労が水の泡よ。抑えて抑えて、Be cool・・・・・・
ふぅ。
「ごきげんよう、祐巳さん。祥子さまにも挨拶したいところだけど・・・・・・お取り込み中のようね。」
挨拶はもちろん笑顔で! そして困った顔は右斜め15度にかしげてそっと頬に手を添える。できれば祐巳さんの頬にも触りたいわ、なんて大胆かしら。
「う〜ん、何かさっき祥子さまにタイを直してもらった後からこんな状態なんだよね、どうしよう?」
「そうね、でも深刻そうな話みたいだから邪魔するのはよくないわね。それに、もう二十分よ、遅刻してしまうわ。」
「えええええええぇぇぇぇ! やばいよ〜、一時間目の宿題終わってないよ。しかも先生が鬼の村松だし私出席番号で当たるし、どどど、どうしよう???」
「あら、それなら私が見せてあげるわ。その代わり、帰りに駅前のカフェで餡蜜一つ、ね?」
「え! ほんと? ありがとーーー、それくらいでいいなら感謝してもしきれないよ! あ、そだ、一応祥子さまと静さまにご挨拶してこなきゃ」
よし、アポゲットぉ! 視線の先では祐巳さんらしく始業時間のことも伝えようとしておろおろしてる。でも、あきらめたようで私のほうへ戻ってきてくれる。あ、涙目じゃない、薔薇の館での祥子さまの書類には存分に色をつけてあげましょう。
その前に祐巳さんの目元をハンカチで拭ってあげて、
「祐巳さん、どうしたの?」
このハンカチは永久保存ね。
「うぅん、何でもない。あ、もう後五分しかないよ! 急がないと!」
そう言って駆け出しながら私の手を握って引っ張る。役得役得v
「あ、待って、祐巳さん」
何とかギリギリ教室には間に合いました。
でも、祥子さまとその他お姉さま方多数はリリアン史上初めての集団遅刻となってシスターにこってりしぼられたとの専らの噂です。
お昼は蔦子さんと・・・・・・あら、名前は何と言ったかしら、ヅラさん、いえ、カポエラさん? ・・・・・・とにかくその方たちと祐巳さんの四人で頂きました。
放課後は撮影を頼んだ蔦子さんに協力してもらって祐巳さんと二人でカップル用巨大餡蜜をいただきました。
・・・・・・後で蔦子さんに写真を撮ってくださったお礼をしなくてはね。