【1223】 許してください気がつけば秘密の密室  (C.TOE 2006-03-04 20:35:32)


一発ネタです。
時期的にいないはずの人もいますが、気にしないで下さい。



「祐麒、ウォールマーケットのドンに会う方法を考えないと」

いきなり祐巳が話し掛けてきた。

「なんだよ祐巳、いきなり」

そう言って祐麒が祐巳を見ると・・・

「え?」

祐巳はピンクのワンピースを着ていた。それはいい。問題は、手に杖を持っている。杖といっても散歩の時に持ち歩くような杖ではない。どちらかというと、ゲームで人をぶん殴る時に使うような杖だ。

「祐巳、その杖・・・」
「どうしたの祐麒、私の武器のロッドよ。これがどうかしたの?」

そう言って平然と振りまわす。あの、危ないんですけど。

「ドンに会う方法は思いついたかしら」

この声は志摩子さんだ。そう思って祐麒が振りかえると。

「え?」

志摩子さんは短い白のタンクトップにタイトなミニスカートという素晴らしい、もとい破廉恥(死語)な格好で立っていた。リリアンの生徒がおへそ丸出しでいいんでしょうか。薄々気付いていたけど志摩子さんはスタイルが良い。うちの姉(以下検閲時に削除)

「ドンに会う準備できた?」

由乃さんだ。由乃さんもおへその出る上着にショートパンツ、そして背中に大きな手裏剣を背負ってる。

そこで祐麒は気付いた。
この3人の衣装、見た事がある。
たしか10年くらい前のゲームで、名前は・・・

「とっとと話を進めろよユキチ」

高田は右手が銃付き義手。この役しかないだろう。

「ユキチは要領悪いからなー」

小林は似合いもしないタバコをくわえながら言う。手には長い槍。

「にゃにゃにゃ、にゃにゃ」

なんだこの猫?大きなヌイグルミの上に乗って操縦?している。

「いいないいな。ユキチったらうらやましいっ。このこのこのっ」

アリス!その暑苦しいマントとバンダナはいい。どうして白のキャミソールに赤いパンツ、そしてミュールなんだ。なぜお前だけ中途半端な格好している?



祐麒は思った。
間違い無い。
このゲーム、あれだ。
そしてこれからドンに会うということは・・・






え?どうなったのかって?

したよ、女装。

だってそうしないと話が先に進まないんだもん。

結果?

もちろん、俺が選ばれたよ。

だって、ドン役、柏木先輩だったから。

祐巳達が来るのがあと7秒遅かったら・・・


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