「ごきげんよう、ニュースの時間です。今回は最新刊の宣伝でお送りします。お送りするのは私、二条乃梨子と」
「ゲストの島津由乃でお送りします♪」
「……何でまた、由乃さまなのですか。」
「志摩子さんはまた急用が出来たから『由乃さんと一緒によろしくお願いね。』だって。」
「…そうですか(うぅ、志摩子さん……)。」
「で、今回は今日発売の新刊の宣伝なのよね?」
「ええ、そうです。」
「全く、どうなるのかしら、祐巳さんと瞳子ちゃん。」
「巧みに引っ張るかもしれませんよ?」
「あー、その可能性もあるわね。でも、そんな事になったら下のSS、成り立たなくなるわよ?」
「自業自得です。」
「……さすがに言いすぎよ、乃梨子ちゃん。」
「でも、由乃さまじゃあないですけど、一体全体どうなるんでしょうね、あの二人。」
「可能性は二つよ!」 「二つですか?」
「そうよ。まず一つ目は順当にあの二人がスールになる。」
「ありきたりですね。」
「そうね。これは誰でも思うわね。問題はもう一つの方よ。」
「もう一つ……可奈子さんですか?」
「違うわ。」 「では、一体…?」
「祐巳さんがスールを作らない。」
「ええーっ」
「落ち着いて、乃梨子ちゃん。あくまで推理よ!」
「でも、さすがにぶっ飛びすぎです。」
「だけど、可能性も無くは無いわ。」
「そうですか。では、残りも少なくなってきたので、そろそろ宣伝にいきたいと思います。由乃さま、どうぞ。」
「では、
童子切りに寄生され殺戮を繰り返す山崎太一郎。それに立ち向かう片倉優樹。そして彼女の下す決断は……ついにクライマッ――」
「それはダブ○ブリッドです!真面目にやって下さい!」
「分かったわよ。では、
ついに起こる最後の、戦後日本四大悲劇、『双子連続消去』事件。迷走する探偵達、集うS探偵、深まる事件、二人目の九十九十九、『九十九二十』。今ここに最大最高の『流水大説』が降臨す――」
「全然違うじゃないですか!いい加減、真面目にやれよ!」
「私、知らないわよ。」
「はい?」
「だから、知らないの。新刊のあらすじ。」
「……だったら、最初から、言えー!」
「『乃梨子、よろしくお願いね』」
「ぐっ……(このアマ…)」
「さて、乃梨子ちゃんも落ち着いた所で、今日はここまで。皆様、ごっきげんよう♪」
「由乃さま、言い忘れれていました。発売日、3日になった所もあるのでネタばれは3日以降になります。」
「言うのが遅い!」