【1353】【1369】に続き、今度は黄薔薇さんちです。
さらにちょっと未来のお話。
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「なんかねぇ、もう。横暴なのよ、あの子。
姉に向かって。2年年長の姉に向かって
『人間、素直が一番です』よ?
説教するのよ。私に。とんでもないと思わない?
なに笑ってるのよ、令ちゃん!もう!」
「そんなに好きなんだ。菜々ちゃんのこと」
「そんなことないわよ!だからあの子は横暴だって」
「いやじゃないんでしょ?説教されても」
「う・・・」
「逆に頼りにしてるんでしょ?」
「・・・しょうがないじゃない。
普段はちゃんと『お姉さま』って言うくせに、
私を止めるときだけ手を握って、
静かに諭すように『由乃さま』って言うのよ。あの子」
「大のろけね」
「ち、違!」
「違わないじゃない。よかったね、由乃」
人間、素直が一番です。
・・・わかってるわよ。
悪いと思ったら、まずあやまる事です。
・・・わかってるったら!
由乃さま?
・・・わかってます。はい。ごめんなさい。