【1505】 寝起きの瞳子悶々セクシーボディーに  (sarasa 2006-05-21 09:03:29)


初めましてここレベルが高すぎるのでずっとROMしてましたが
うちにUPしてあるのにぴったりのタイトルを引いてしまいました
のでつい。


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「ねえ瞳子ちゃん。ロザリオ受け取ってよ。」
「もう、毎日毎日いい加減にして下さいませ。瞳子は祐巳様の妹にはなりません。」
「なってくれるまで付きまとうもん。」
「…」

このストーカーめと瞳子は殴ってやろうと手を振り上げかけたところで名案を
思いついた。

「祐巳様。どうしても諦める気にはなりませんか?。」
「うん、絶対諦めないよ。」
「そうですか。では一つ条件を出しましょう。それを飲んで下さるのならその
ロザリオ受け取りましょう。」
「本当?、瞳子ちゃんが妹になってくれるんだったら、私何でもするよ。」
「その言葉に二言はございませんね?。」
「うん。誓うよ。」
「では、祐巳様の初めてを瞳子に下さい。」

祐巳さまは一瞬硬直し、耳まで真っ赤になったかと思うとめまぐるしく表情が
変わる。たぶん必死で考えている最中なのであろう。やがて決意したという顔
に落ち着いた。

「分かった。私の初めて瞳子ちゃんにあげるよ。何時何処でする?。」
「今ここでいかがですか?。」
「だ、駄目だよ。学校でなんて。誰かに見つかったら大変なことになっちゃう。
マリア様だって見ているし、シャワーだって浴びたいし。着替えだって準備し
なきゃ。ホテルなんて大げさだよね。第一そんなお金持っていなし。家だと隣
に祐麒がいるしな。そ、そうだ瞳子ちゃん家は?。」
「構いませんけど?。」
「じゃあ、いったん家に帰って準備してくるから。5時にM駅南口でいい?。」
「ええ。」
「じゃあ、ごきげんよう。」
「ごきげんよう。」

何やら暴走を始めた祐巳を見送りながら瞳子はあっけにとられていた。キス一つ
で何をあんなに慌てているのだろうか。相変わらず落ち着きのないお方だ。
そう思いながら瞳子はふと不安になった。祐巳様は何か勘違いをされているので
はないだろうか。そうだ乃梨子さんに相談してみよう。


「ぶっ」

瞳子から相談を受けて乃梨子は盛大にお茶を噴き出した。

「あんた、初めての意味分かってる?。」

乃梨子が丁寧に説明してやると瞳子は耳の先まで真っ赤になって固まって
しまった。

「ど、どうしましょう?。乃梨子さん。」
「知らないわよ。謝って正直に話せば?。」
「私が祐巳様に謝るなんて有り得ませんわ。」
「馬鹿な意地はってるんじゃないの。」
「こうなったらするしか有りませんわ。」
「ちょ、ちょっと瞳子。本気?。」
「本気ですわ。やり方を教えて下さいませ乃梨子さん。」
「待ってよ。私だってちょこっと聞いたことがあるくらいで
実践したことないんだから。」
「それでも構いませんわ。知ってるだけで良いですからお願い。」
「しょうがないなあ。」

まあいくら瞳子だってその場になれば実行できはしないだろう。祐巳様の方
だって冷静になれば拒否するだろうし。そう思って乃梨子は気楽に耳年間な
レクチャーをするのだった。


祐巳と瞳子は瞳子のベッドに寄り添ったまま固まっている。二人とも耳まで
真っ赤になったまま切り出せないでいる。

「あ、あの瞳子ちゃん。」
「何ですかっ。」
「瞳子ちゃん、声大きいよ。」
「そ、それは失礼。腹式呼吸で鍛えてますから。それより何ですか?。」
「シャワー借りていい?。」
「どうぞ。次瞳子も入りますからスイッチは入れたままで。」
「うん、分かった。」

祐巳は何時もよりも丁寧に隅々まで洗う。瞳子ちゃんに汚いなんて思われたら
嫌だ。時間をかけて漸く納得するとバスを出る。着替えを付けようとして思い
直した。どうせ直ぐ脱ぐのだからとバスタオル一枚だけを巻き付けてベッドに
戻る。

(ごくり。)

バスタオル一枚で戻った祐巳を見て瞳子は唾を飲み込んだ。祐巳様は本気なの
だと思い知らされた。同じようにシャワーを浴びてバスタオル一枚で戻る。

「じゃあ。」
「はい。」

バスタオルを落として裸で向き合う。

「瞳子ちゃん綺麗。」
「祐巳様こそお綺麗ですわ。」

抱き合うようにベッドに倒れ込む。なんて暖かいのでしょう。そしてとても柔
らかい。そして石鹸の匂い。瞳子は気が遠くなりそうだった。
祐巳もまた生まれてから今までで最高のスピードで打つ心臓に驚きながら、
腕の中の瞳子ちゃんを感じる。可愛い。裸で抱き合っている。そう意識すると
今にも気絶しそうだった。
やがてどちらからともなく唇を重ね合わせると二人の意識は同時に何処かへ
飛んで行った。


「朝です。お嬢様。」

何時もの様にメイドの声に起こされて身を起こすと妙な違和感を瞳子は感じた。
眠い目を開くと祐巳様の上に覆い被さるように寝ていた自分を発見する。硬直。

「す、すみません。」

逃げていくメイドを目で追うと耳まで真っ赤。客観的に見ると瞳子が祐巳様に
襲い掛かっているような体勢だ。

「ご、誤解ですぅ。」

瞳子の絶叫が松平家にこだました。


祐巳と瞳子ちゃんの様子がおかしい。薔薇の館で祥子はそわそわしながら目を
合わせないようにしている二人に気がついた。何かで声を掛け合う度、顔が赤
く染まる。しばらくして乃梨子の口から爆弾が飛び出した。

「で、祐巳様の抱き心地はどうだったの?、瞳子。」

「「なっ!」」
同時に硬直する祐巳と瞳子。

「どういうことなのかしら?。」

祥子の冷たい声が響く。

「なんてふしだらな。」

二人を床に正座させて詰問したあげく、全てを吐かせた祥子は例の指示棒を取
り出すと二人まとめて滅多打ちにしたのだった。

「ま、キスだけで済んで良かったわ。ところで祐巳。今日は家に泊まりなさい。」

(無理に決まってんだろ。)

遠のく意識の中で血まみれの祐巳はそう突っ込んだ。

「お見事よ乃梨子。」
「はい。志摩子さん。」
「今日は家に泊まっていってね。」
(あんたもかよっ。)
心の中でそう突っ込みつつもノーと言えない乃梨子であった。


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