【1886】 福沢流奥義波乱の薔薇の館限界だ  (keyswitch 2006-10-01 16:55:55)


「お姉さま、お姉さま!!」
「どうしたの祐巳。いつも以上に騒々しいわね。
 書類がたまっているんだから早く手伝ってちょうだい」
 薔薇の館には、祐巳を除く全員が揃っていた。
 何気に新聞部の真美さんや写真部の蔦子さんもいたりするが気にしてはいけない。
「そんなことよりも、ビッグニュースです」
 その言葉に目を光らせたのは真美さんだが…
「何事なの?
 前みたいに、温室で育てていた薔薇がようやく咲いた・とかじゃないでしょうね?」
 …既に前例があったらしい…
 他の住人も『またか』見たいな表示になったので、真美はため息をついた。
「そんなんじゃないです!
 実は…」
「実は?」
「………赤ちゃんが出来ました………」
 一瞬の静寂の後………館は阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた。


 何とか地獄(薔薇の館)から抜け出してきた祐巳は…校舎裏のベンチに座っていた。
 そこには既に先客がいて…
「ランチ達にもやっと子供が出来たのにね〜」
「「な゛〜♪」」
 2匹のネコが寄り添う様に座っていて、1匹のお腹は赤ちゃんがいる事を自慢するように大きくなっていた。



主語が抜けるとこんな事に…なるのかな?
…ランチってオスだったっけメスだったっけ…


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