【1918】 セーラー服とお饅頭祈るように陶磁器を扱うように  (十六夜博師 2006-10-12 00:15:30)


ごきげんよう
こちらには初登校(違 初投稿になります。
つい最近まで違うHNでした十六夜博師でございます。

注意:かなりダ〜〜〜ク気味です。ものすごく偏ってますゴメンナサイ。
それから、「大きな扉 小さな鍵」ネタです。ネタバレはしていないと思うのですが、読んでいなければほとんどわからない作品になってると思います。





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女は嫌いだ。
自分は絶対安全な場所を確保しておいて、些細な歪みを重箱の隅をつつくようにして探り、わずかな隙をついて淵に突き落とす。
致命的な傷を見つけようものなら、なおさら寄って集ってそこに取り付いて腐らせ痛めつける。

彼女はそれで自分を殺し、仮面を身につけ、すくみ怯えながら、それでも懸命に生き続けている。
僕は女でない。彼女の側にずっといることはできない。だから彼女を守りきれない。

男はもっと嫌いだ。
力と脅しでねじ伏せ、痛めつけ、破壊し、蹂躙し、不要となればあっさり切り捨てる。
危険きわまりないことを弱い者に押しつけ、悲しむふりをしながらのうのうと生き続ける。

彼女の母親はそれで死の淵に立たされ、最も大切なものをいくつも失った。それでも健気に生き続ける。
僕は男だ。だから彼女の母の苦しみも悲しみも本当の意味ではわかっていないのだろう。その上、何をどうしようと代わることもできない。
だから彼女を守りきれない。

例外はいる。思うよりも多くいるかもしれない。それでも滅多にいない。
だから、そういうものは限りなく愛おしい。

僕には多くのものが与えられた。
それでも彼女を守りきれない。

だから、

僕は、すべてを、彼女を守るために。


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スミマセンタイトルにノイズが入った模様です(何


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