*宇宙人*
正直宇宙人なんかいるはずねー!!
いたらビックリ仰天だぜ、なんせ宇宙があるってこと自体が不思議でしょーがねーってのに、そんなことを考えていた俺。
不思議なことが好きな人はきっと人間誰しも好きだと思う、でなきゃこんなこと考えもしないし、思いもつかないと思う。
この文を読んでこいつ何いってんだと思うやつもいるだろーさ、くだらねーことが好きな俺から見ても、この話は無理あると思う、でもこれはすでに話が始まっているのだよ君!
さー皆で宇宙人とやらを呼んでみよーじゃないか!?
宇宙人さんいらっしゃい、宇宙人こい、宇宙人カモーン!!
宇宙人なんか来るかバカとののしられよーとも俺は呼ぶさ!もし来たときお前をビックリ仰天させて見せるさ、俺をバカと言ったことを後悔させてやるさ!!!!
でも、本当はこんなことやったってきやしない、そんな気持ちも俺にはあるさ。
誰もが俺をバカにする、でも、俺はこんなことを続けている、なぜだと思う?
俺はなんで宇宙人がいるとも確信が持てないのに宇宙人なんか呼ぼうとしているのだろう?
きっと俺はこの地球とゆー星で一人ぼっちだと思っているから、もし宇宙人が来たらそいつと友達にでもなろーとしているのかもしれない。
ほらまた俺は一人で叫ぶ、宇宙人よこいと。
光を感じた、それは上から俺を突き刺してくるようだ、それを俺はただまぶしくて、まぶしくて、目が開けられないとしか感じなかった。
光が弱まった気がした、それはただ俺の目が光に慣れただけなのかも知れない、まーそんなことはどーでもいい、この光の元はいったい何なのかが重要だ。
俺は上を見上げた、それは大きな、大きな空一面に広がるフライパンにしか見えなかった、つーかこんなでっかいフライパンがあるはずがない、これはUFOなんだと思った。
次の瞬間俺は我が目を疑った。
そこからなにやら黒い影がゆっくりと、ゆっくりと振ってくる。
地上にそれが到達したとき俺は絶句した、そこに立っているのは俺だ!俺自身だ!!
まさかそんな、宇宙人は俺だったのか…。
そこから先の記憶が無い、朝目が覚めると俺は自分のベットでちゃんと寝巻きを着て寝ている。
あれは夢だったんだ、俺は宇宙人ばかり考えていたから、あんな夢を見たんだと思った。
けれども、あんなにナマナマしく覚えているものなのだろうか?いてもたってもいられなくなった俺は外に出た、寝巻きだろーが関係ねー、いつもいた場所に、いつも叫んでいた場所に、必死で走った。
そこには何も無かった、俺は夢を見ていたんだと核心がもてた、そして、この夢のおかげで俺は宇宙人を呼ぶのをやめた。
だって、だって俺は知ったんだ、この夢のおかげで、宇宙人は存在すると・・・。
地球上にいるすべての人間は、皆宇宙人だ、この宇宙にある地球とゆー星に生きる限り、俺ら人間、人類はすべて宇宙人だと。
俺は寝巻きのまま、仕事に行く人、学校に行く人、そんなやつらなんか気にせずに叫んだ。
「お前ら皆、皆、皆宇宙人だ!!」
そして高々と笑った、笑った、笑った、泣いた。