陽射しに真夏の気配を感じ始めた頃。突然その子猫は私の前に現れた。
どこか頼りないその姿は、思わず守ってあげたくなるような儚さで。
でも、隙あらば私にまとわりついてきて、夏の暑さを倍増させてくれたりもして。
そのクセ、透きとおるように涼しげな“白”のイメージをまとっていて、私をはっとさせたりもして。
まとわりつかれて困ったり、そうかと思えば逆に私が無視されてみたり。
空が近いと感じさせるような入道雲が出始めた頃、彼女は私と暮らし始めた。
「 加東さん 」
大学からの帰り道。私を呼び止める声に振り向けば、そこには最近見慣れたツインテールの女の子。リリアン女学園高等部の福沢祐巳ちゃんだ。
「 お久しぶりです 」
「 ええ、久しぶりね。元気そうじゃない 」
「 はい、おかげさまで 」
そう言って微笑む彼女の顔を見るに、どうやら“お姉さま”との仲は上手くいっているらしい。
「 すみません、すっかりお世話になったというのにご無沙汰で・・・ 」
「 良いのよ。たいしたことはしてないんだし 」
「 いいえ、あの時はとても助かりました。それで今日は、『おかげさまで元気になりました』の報告と、加東さんと弓子さんにこれを・・・ 」
そう言って、祐巳ちゃんが鞄から取り出したのは、上等そうな紅茶の缶だった。
「 親戚からもらったんですけど、ミルクティにするのに良いって聞いて、弓子さんに飲んで欲しいなって 」
「 そんなに気を使わなくても良いのに・・・ 」
「 いえ・・・ 実は私がお二人に会いたくなったんで、このお土産は口実みたいなものです 」
そう言って、祐巳ちゃんはまた微笑んだ。
本当に良い子だなぁ・・・ 佐藤さんが可愛がるのも解かる気がするわね。
私に会いたくなったという祐巳ちゃんの言葉に、思わず頬が緩んだのがちょっと恥ずかしくて、私は少し努力して落ち着いた笑顔を浮かべて見せた。
「 それじゃあ遠慮無くいただこうかしら。・・・せっかくだから、祐巳ちゃんも飲んでいかない? 」
私の誘いに、祐巳ちゃんは「 喜んで 」とまた微笑む。
うん、やっぱりこの子には笑顔が似合うわね。見ているこっちまで、思わず微笑んでしまいそうになるくらい、この子の笑顔は魅力的だと思う。
「 その様子だと、お姉さまとは上手くいってるみたいね 」
「 ええ。むしろすれ違う前よりも、お互いの距離が縮まったような気がします 」
「 あら、さっそくお惚気? ただでさえこんなに暑いのに・・・ 」
「 い、いえ、そんなつもりじゃ! 」
「 冗談よ。むしろ前より仲が良くなったというのなら、私も祐巳ちゃんを部屋へ招いた甲斐があったというものだわ 」
「 はぁ・・・ すいません・・・ 」
一人で浮かれてしまったとでも思ったのか、祐巳ちゃんがしょんぼりとうなだれる。
ああもう、そんな顔をさせるつもりじゃなかったのに・・・
私は急いで話題を変えることにした。
「 元気って言えばね、最近、弓子さんも何故だか急に元気になってね 」
「 弓子さんが? 」
「 ええ。この間、二日くらいどこかへ出かけたんだけど、とても晴々とした顔で帰ってきてね。それからは、人が変わったみたいに家の外へ積極的に出かけるようになって・・・ 」
祐巳ちゃんの笑顔を取り戻したくて、私は思いつくままに言葉をつなぐ。
そんな私の言葉を聞いて、祐巳ちゃんは「 そうですか・・・ 良かった 」と言って、少し微笑んでくれた。
良かった、とりあえず笑顔は戻ったわね。
でも、なんだか遠い目をしてるような・・・ 何か思い出すことでもあったのかしら?
「 実は今日も弓子さん出かけてていてね。そろそろ帰ってくるはずだから、一緒に待ちましょうか 」
「 はい 」
一緒に。自分で言っておいて、その一言がとても照れ臭くなった。
何を意識しているんだか私は・・・
「 ・・・ああ、そう言えば二人っきりって訳じゃなかったわね 」
「 え? 」
不思議そうな顔をする祐巳ちゃんに、私は“彼女”のことを話した。
「 今ね、ウチには居候が一匹いてね 」
「 ・・・居候? 」
「 実は最近、ペットを飼い始めたのよ 」
そう、私は最近、突然部屋に迷い込んできた白い子猫を飼うことになったのだ。
弓子さんの店子である立場上、最初は飼うつもりなど無かったのだけど、他ならぬ弓子さん自身が「 出会いは一期一会、大切にしないとね 」などと言い出し、結局私が飼うことになったのだ。
弓子さん、本当に変わったわよね。
「 ペットですか。それで、その子はどんな・・・ 」
「 猫よ。女の子で、名前はシロ 」
「 猫! うわぁ・・・ それは是非会いたいです! 」
「 ふふふふ。良かったら遊んであげてね? 」
「 はい! 」
良かった、祐巳ちゃんも猫は好きみたいね・・・・・・ って、さっきから私、祐巳ちゃんのことばかり気にしてるわね。
いやいや、祐巳ちゃん良い子だし、その良い子に笑顔でいて欲しいと思うのは別におかしいことじゃないし。
・・・・・・何を急に意識してるのよ私は。
「 シロちゃんかぁ、楽しみだなぁ 」
そうよ。私にとって祐巳ちゃんは、友人の後輩。それだけ。
「 考えてみたら、猫ちゃんと遊ぶのって久しぶりかも! 」
そう、それだけ。
・・・・・・確かに祐巳ちゃんを初めて部屋に招いて髪を梳かした時、妹ができたみたいで少し嬉しかったけれど・・・
そう、本当に妹ができたみたいで・・・
「 それで、シロちゃんって、どんな子なんですか? 」
「 妹・・・か 」
「 妹? 」
しまった! 何を口走っているのよ私は・・・
「 そっかぁ、シロちゃんは加東さんの妹かぁ 」
「 え、ええ。そうよ、妹みたいなもの 」
良かった。私が祐巳ちゃんのことを考えてて妹なんて口走ったなんて、気づかれてはいないみたいね。
「 もしかして、手のかかる妹さんですか? 」
祐巳ちゃんは、笑顔で無邪気に尋ねてくる。
ここは話を合わせておかなくちゃ。
「 そうね、すごく手のかかる妹 」
そう、それは本当のこと。
「 ところかまわずなついてくるし。私のそばにいたくて、お風呂までついてくるし 」
「 わあ、ラブラブですね 」
「 甘えん坊なだけよ。私と一緒じゃないと、寝ようとしないし 」
「 あはははは、それは本当に甘えん坊ですね 」
そう、自分で言うのもアレだけど、こんな無愛想な私のどこが良いのか、彼女は私から離れようとしない。まるで、本当の姉妹のように。
そして、真っ直ぐな瞳で私を見つめてくる。
「 でも、そんなこと言って、実は可愛くて仕方ないんじゃないですか? 」
今、私を見つめている祐巳ちゃんのように、儚さの中に芯の強さを感じさせる瞳で。
「 ・・・そうね。確かに可愛いわね 」
そう、きっと私は可愛くて仕方ないのだろう。
「 本当の妹さんみたいに? 」
「 ええ、本当の妹みたいに 」
本当の妹・・・
ああそうか。どうやら私はいつの間にか、本当に妹だったら良いと思い始めていたらしい。
祐巳ちゃん、貴方のことを。
私は昔、妹が欲しかった。
祐巳ちゃんと出会って、彼女の髪に触れた時、そんな忘れていた感情を呼び起こされて。
そんな時に、同じように真っ直ぐな瞳で私を見つめるシロと出逢って。
私は、シロの瞳に祐巳ちゃんを重ねていたのかも知れない。
・・・うわぁ、メチャメチャ恥ずかしい!
猫に祐巳ちゃんの面影を求めてたなんて、どれだけ乙女なのよ私は!
いったい、どんな締まらない顔してシロのことを見つめていたんだろう・・・
うう・・・ 弓子さんに目撃されてなければ良いけど。
あぁ、シロ。別に貴方を祐巳ちゃんの代わりにするつもりなんて無かったのよ。
いや、無意識にはそう思ってたみたいなんだけど・・・
ああ、どうか祐巳ちゃんが私の顔がほのかに赤いことに気づきませんように。
「 加東さんて・・・ 」
「 え? 」
何? 顔が赤いのに気づかれちゃったの?
それとも私、何かおかしなこと口走ってた?!
「 私が・・・ 何? 」
私が恐る恐る問い返すと、祐巳ちゃんは真っ直ぐ私を見つめて言った。
「 加東さんて、もしリリアンの高等部に通っていたら、素敵なお姉さまになっていたかも知れませんね 」
「 ・・・・・・・・・・・・ 」
ああ、祐巳ちゃん。今だけは貴方の笑顔が残酷に見える。
もしも私がリリアン女学園に通っていても・・・
もしも私が貴方の1学年上にいたとしても・・・
きっと貴方は私ではなく、今の貴方の“お姉さま”を選ぶはずだから。
「お互いの距離が縮まった」と微笑む貴方の顔を思い出して、それが解かってしまったから。
「 そうかしら・・・ お褒めに預かり光栄だわ 」
私は祐巳ちゃんと目を合わせずに呟く。
今の私の顔を、祐巳ちゃんに見られたくなかったから。
きっと今、私の顔は悔しさがにじみ出ているだろうから。
あ〜あ・・・ こんなことなら思い出さなきゃ良かったな。妹が欲しかったなんて。
そうすれば、「ありえない空想」が、「目の前にあるのに手の届かない残酷な現実」になることも無かったのに。
「 そうですよ。きっと立派なお姉さまになってたと思いますよ? 」
せっかく誉めてくれてるのに悪いけど、私は「誰かのお姉さま」じゃなく、「祐巳ちゃんのお姉さま」になりたかったみたいなのよ。
私って、意外に独占欲強かったのね・・・
「 それで加東さん・・・ 」
呼びかけてくる祐巳ちゃんの声に、私は突然、祐巳ちゃんに少しイジワルをしてみたくなった。
「 景さん 」
「 ・・・はい? 」
きょとんとする祐巳ちゃんに、私は自分でも意地が悪いと思う要求をしてみた。
「 景さんって呼んでくれるかな? 弓子さんだけ名前で呼んでもらって、私だけ苗字で呼ばれるだなんて不公平だわ 」
「 えっと・・・ 」
ああ、私、「困ってる顔も良いな」なんて思ってる。
私って実はこんなにイジワルだったのね。
「 ダメかな? 祐巳ちゃん 」
寂しげに微笑む演技をする私を見て、祐巳ちゃんは益々困った顔になる。
ああ、私って本当に底意地が悪いわ。
でも祐巳ちゃん。貴方が悪いんだからね?
貴方のせいで、私は本当の気持ちに気づいてしまったんだもの。
そのせいで、こんなに胸が苦しいんだから。
だから、少しくらいイジワルもしたくなるってものでしょう?
「 え〜と・・・ 」
「 景さんって呼んでくれないの? 祐巳ちゃん 」
本当は解かってる。きっと祐巳ちゃんは、私を景さんと呼ぶことに抵抗があることを。
何故なら・・・
「 あの・・・ “景さま”じゃあダメですか? 私、リリアンで年上の方を呼ぶ時は、さま付けのほうが呼びやすくて・・・ 」
私の目論見どおり、祐巳ちゃんは私を“景さま”と呼ばせて欲しいと言う。
まるで、リリアンの上級生に呼びかけるように。
「 仕方ないわね。じゃあ、それでも良いわ 」
内心の歓喜を隠し、私はいかにも仕方ないというように答える。
「 じゃあ、もう一度ちゃんと呼んで 」
「 ・・・・・・・・・景さま 」
祐巳ちゃんが私を“景さま”と呼ぶ声。
それは、本来はあるはずの無い絆。
年齢的にも、決して高等部では出会うはずのない私と祐巳ちゃんの間に生まれた、たった一つのリリアン流の絆。
少し照れた様子の祐巳ちゃんにそう呼ばれ、私は胸が締めつけられるような喜びを感じた。
ああ、マリア様。どうか今だけ、見逃して下さい。
貴方の庭に集う子羊を惑わせた私を、裁かないで下さい。
祐巳が私を“景さま”と呼ぶ声の他には、何も望みませんから。
「 ん〜、良く聞こえなかったわよ? 」
私は調子にのって、もう一度“絆”を求める。
祐巳は困った顔をしていたけど、しっかりと私の求めに応じてくれた。
「 景さま! 」
「 それで良いわ、祐巳 」
祐巳。と、私は思い切って彼女を呼び捨ててみる。
「 ふぇっ?! ゆ・ゆ・ゆ・祐巳って?! 」
お願いです、名も知らぬ祐巳のお姉さま。
「 あはははは! 冗談よ冗談。リリアンで姉妹になると、こんな感じで呼び捨てにするんでしょう? 」
今この時だけ、祐巳を私に貸しておいて下さい。
「 え? 冗談?! 」
明日になれば、祐巳は貴方の元へと帰っていってしまうのだから。
せめて今日だけ・・・ 今だけ、私の祐巳にさせて下さい。
「 もう! ビックリするじゃないですか景さま! 」
「 ごめんなさいね、私の名を呼ぶだけで何か照れてる貴方を見てたら、ちょっとイジワルしたくなっちゃったのよ 」
「 も〜・・・ 心臓に悪いです 」
ゴメンね、祐巳。赦してね?
私には、それくらいのことしか赦されないのだから。
「 ゴメンね? 機嫌直して。シロとたっぷり遊ばせてあげるから 」
「 ・・・・・・抱っこもして良いですか 」
「 そうね、たぶんシロも嫌がらないと思うわ 」
「 じゃあ、それで手を打ちます 」
まだ少し怒った顔なのに、猫を抱っこできると聞いただけで口元が緩む祐巳を見て、私は幸せな気持ちになりながら、部屋の扉を開けた。
「 じゃあ、さっそく呼びましょうか。シロ〜、おいで〜 」
私の呼び声に答えて、部屋の奥から足音が近付いてくる。
きっと今日も、甘えた鳴き声を聞かせてくれるはず・・・
「 おかえり〜 」
・・・・・・・・・え?
「 いや〜。待ちくたびれちゃったよ。弓子さんもいないしさぁ 」
なんでいるの? 佐藤さん。
いや、今更聞くまでも無いか。どうせまた勝手に上がりこんだんでしょう。
弓子さんも、何でこの人に私の部屋の合鍵渡すかなぁ・・・
「 お土産は? 」
「 無いわよ、そんなもの 」
「 あれ? なんかいつもより冷たい態度じゃない? 」
「 ・・・・・・別にそんなこと無いわよ 」
せっかく祐巳と二人っきりで過ごせると思ったのに、この人はもう・・・
まあ良いわ。さっき“祐巳”と呼び捨てたから、少し満足したし。
今日はもう、祐巳をシロと存分に遊ばせてあげて、彼女の笑顔を堪能させてもらおう。
「 祐巳・・・ちゃん。この人のことは気にしないで上がってちょうだい 」
「 まあ、なんて酷い言い草なんでしょ。まるで人を邪魔者みたいに 」
みたいじゃなくて、邪魔者なんだっつーの!
ホントに空気読めないったら・・・・・・・・・・・・ あれ?
「 祐巳ちゃん? どうしたの? 遠慮無く上がってちょうだい 」
何で一歩引いてるの? 祐巳。
「 ・・・ペットって、そういう意味だったんですか 」
「 はい? 」
何言って・・・
「 確かに聖さまは元白薔薇さまだから“シロ”かも知れませんけど・・・ 」
「 ・・・・・・・・・・・・え? 」
佐藤さんがシロって、本当に何を言って・・・
「 私、そういう意味のペットと戯れる趣味はちょっと・・・ 」
!!
わ、私が佐藤さんをペットにしてると勘違いしてる?!
「 ち、違うわよ! 誰がこんな人をペットだなんて・・・ 」
「 えっと・・・ 紅茶はお二人で飲んで下さい。それでは失礼します 」
「 ちょっ! 待ってってば!! 誤解よ!! 」
「 ご心配なさらずとも、誰にも景さまの趣味を話したりしませんから・・・ 」
「 いや、そうじゃなくて! 私にそんな趣味無いから!! 」
マズイ! このままでは祐巳の中で私は「女の子をペットとして飼育するケダモノ」として確定しちゃうぅぅぅっ!!
こ、ここは一つ、佐藤さんにも誤解を解くのを手伝ってもらうしか・・・
「 佐藤さん! 貴方からも祐巳ちゃんに誤解だって言って・・・ 」
・・・・・・・・・あれ? 佐藤さん、何?その邪悪な微笑み。
「 ご主人様ぁ、シロ、もう我慢できなぁい・・・ 」
「 ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!! なに後ろから抱き付いてるのよ!! 」
「 え〜? いつものことじゃないですかぁ、ご主人様ぁ? 」
なに鼻にかかった変な声出してんのよ!
あ! さてはコイツ、事情を理解したうえで楽しんでるわね?! チッ!こんなことならコイツにシロのことを色々と話すんじゃなかったわ!
「 やっぱりそうだったんですね・・・ 」
「 だから! 誤解だって言ってるじゃないの祐巳ちゃん!! 」
「 “ネコ”って、そういう意味の“ネコ”だったなんて・・・ 」
「 そんなこと知ってるなんて、祐巳ちゃん意外と耳年増?! じゃなくて! ホントに違うのよ!! 」
「 ご主人様ぁ、今日はどんなことして遊ぶのぉ? 」
「 オマエもいい加減にしとけぇぇぇぇ!!! 」
「 それでは失礼します。たぶんもう、二度と来ることもないでしょうけど 」
「 ゆ、祐巳ちゃんてば! お願いだから話を・・・ 」
「 ご主人さまぁ、今日も一緒に寝るんでしょお? 」
「 バカやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! 」
くっ! ダメだ!
このダメ人間、思ったより力が強くて振り解けない!
ちくしょ〜、このバカにシロの存在を教えるんじゃなかったわ!!
ああ?! 祐巳がモノスゴイ勢いで逃げて行くぅぅぅ!!
せっかくさっきまで、わりと良い雰囲気だったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
お願いマリア様! あの幸せな時間を返してぇぇぇぇぇぇ!!
「 祐巳ちゃぁぁぁぁぁん!! 戻ってきてぇぇぇぇぇぇ!!! 話を聞いてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 」
翌日、リリアン女学園では、「白薔薇さまを飼いならした女」として、加東景が生きながら伝説と化していたという。
合掌。