私は白うさぎ、周りからはうさぎと呼ばれている。
正式な名前はまだ持っていない
私は、幼稚部のウサギ小屋から抜け出して、高等部まで来ていた。
ここは、人が多い。それが、ここに来ていだいた最初の感想だった。
そのまま進むと、花も葉も散った桜の木にたどり着いた。
するとどこからか「ギンナーーン」と叫ぶ声がする。
私がそっちを向くと、2人の少女が銀杏を拾っていた。
しかも樽を背負いその中に拾った銀杏を入れている。
私は、見なかったことにした。
私は、歩いたすると今度は中庭にたどり着いた。
私は、本能的に何かを感じ何かを感じ左を向いた。
そこには、猫と狸が眠ってた。狸の膝の上で猫が丸まって。
私は繁みに隠れた。猫はネコ科と狸はイヌ科どちらも天敵だ。
私は、ポカポカと気持ちよくてうっかり眠ってしまった。
目を覚ますと目の前にさっきの猫がいた。
すると猫は「よろしくな新入り。わしの名はゴロンタだ。」
そう言ってゴロンタは去っていった。
それから2年。
私にも名前が出来た。
私の名はおもち。
わたしはそう呼ばれている。