【No:2520】Keyswitch様のコメントから
それは、一年の英語の小テストに出ていた問題。
テスト自体はとある新米英語教師の手によるもので、普通ならばなんて事のない単なる設問だった。
しかし…ここではある慣用句が問題だった。
『Q1 次の文と同義となる単語を埋めよ』
some girls talking under the rose.
= some girls talking in ○○○.
(…少女に薔薇…それにこれって何だか秘め事や睦言みたい)
この問題を解いていた一人の女子生徒がこの設問のふと自分の思いついた事を
前の席のクラスメートに伝えるべく、テストの切れ端を丸め一つ前の机の上を目標に指先で丸めた紙を弾く。
それに気付いて中身を確認したらしく、微かに首肯したのを見届けるとどうやら向うに無事届いたらしい。
そしてそのクラスメートもその切れ端に何か書き込みをはじめた。
最初に切れ端を投げた異様に背の高い生徒は我が意を得たとばかりにほくそ笑んだかどうかは知らない。
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「この問題がどうかしました? 何かおかしな処でもあったんですか?」
授業が終わって事情を知らないまま職員室に呼び出されたものの、落ち着いて対応する乃梨子。
周りの先生方の目がなぜかこちらを注視しているかのように見ている。
「ま、まあ…とりあえずこれを見なさい……」
言いよどみながら、何枚のプリントを乃梨子に差し出した。
そこには、その問の回答が並んでいた…
『白薔薇の蕾はガチオブガチ』
『白薔薇の蕾はガチ百合100%花汁』
『白薔薇の蕾が姉を見る目はまるで野獣』etc.
「な、なんじゃこりゃーーーー!!??」
その瞬間、白薔薇の蕾こと二条乃梨子は完全に機能停止した。
先生、こうですか!わかりません! ><