【2542】 乙女の事情  (fill 2008-02-11 13:45:51)






「…雨ですね。」
「そうだね。……でも、梅雨じゃないから明日には止むよ。」
「………」
「………」
「………」
「………」
「志摩子さんたち遅いですね。」
「…そうだね。」
「………」
「………」
「雨…ですね。」
「……うん。」
「………」
「………」
「………」
「………」
「…祐巳さま?お忙しいのですか……って、違うか。」
「うん。………お茶飲んでるだけ…。」
「…何かお話ししませんか?」
「…うん。」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「「ごきげんよう。」」
「あっ!!由乃さん!志摩子さんっ!ごきげんよーう!!」
「何よ、祐巳さん。そんなに楽しそうな顔しちゃって?」
「ふふ、祐巳さんっていつも明るくて面白いし、1年生から人気があるのも分かるわ。」
「えへへ、それほどでもないよ。」
「祐巳さんっ!?そんなへらへらしてないでさっさと仕事するわよ?」
「はーい!」
「……ぁ〜、そういうことですか……。」
「乃梨子?何か言ったかしら?」
「!?ううん!全然?志摩子さ〜ん!!」


fin


一つ戻る   一つ進む