由乃さまへ
次の選択肢の内、お好みのモノを選んでマルを付けて私に渡してください。
●「私の妹になりたかったら、このリリアンのどこかに隠した私のロザリオを見つけてごらんなさい」という企画。
でもちょっぴりお茶目に放置される危険あり。
●「女王様とお呼び!」の掛け声とともに、ムチを振るうが如くロザリオの鎖を私の首に巻き付ける。
でも失敗したらやり返されて、由乃さまが妹になります。
● 唐突に「うぃあーざ・わー」と高らかに歌い、リリアンの生徒たちの心を掴みながら感動的にロザリオ授受。
でも心を掴めなかったら周囲から「お気の毒に…」という視線を集めて終わりです。
● 江利子さまのおでこにワックスを掛ける。
でもその後の江利子さまの反撃で命を落としても責任は持ちません。
● ロザリオの授受はすんなり済むが、同時に下克上制度が生まれ、油断ならない姉妹関係に。
イチオシです☆
● 胸のサイズが80センチを超えるまでお預け。
でも一生無理かもしれません。
● 令さまを某J事務所に売り込んでスターにする。
でもスターになれなければ授受できません。
以上です。私はどれでもいいですから。由乃さまにお任せします。
それと、江利子さまってとても面白い方ですね。すっかり意気投合してしまいました。
有馬菜々より、未来のお姉さまへ
☆
「…………」
由乃は呆然とそれを読んだあと、手紙を握りつぶした。
「……あんのでこちんがぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」
もっとも警戒すべきは鳥居江利子と有馬菜々の接触であったことを、由乃はこの時血の涙を流しながら傷口に塩とかカラシとか刷り込まれるくらいに思い知ったとか。