【2562】 ロサ・  (通行人A 2008-03-11 20:28:23)


由乃「ねぇねぇ祐巳さん。
   祐巳さんって静さまに騙されたんだよね。」

祐巳「うん、まあ、お恥ずかしながら。
   ロサ・かニーナを黒薔薇だって、本当はピンク色の薔薇なのに。
   でもなんで今頃?」

由乃「いやね、さっきなんとなく図書館に行って、なんとなく園芸植物の図鑑を見てたらね。」

祐巳「由乃さんが植物図鑑?
   明日は日本刀が降ってくるんじゃないの?
   どうしよう鉄製の傘持ってないよ。」

由乃「どういう意味よ。それと話しは最後まで聞きなさい。
   でね、図鑑を見たらロサ・カニーナが無くて、ロサ・カニナがあったのよ。
   つまり、私たち当時の在校生皆、騙されたのよ。」

祐巳「ええ〜〜〜!!!見間違いとかじゃなくて?何度も見直したわよ。」

その時、ビスケット扉の向こうから

乃梨子「志摩子さんは入らないの?」

乃梨子ちゃんが、そう言って扉を開けた。
扉の前には志摩子さんがすごい笑顔で立っていた。

志摩子「乃梨子、3・4日私用で学校休むけどその間よろしくね。」

乃梨子「う、うん」

志摩子「うふふふふふふふ・・・」

そう言って志摩子さんは帰っていった。

祐巳「静さま大丈夫かな?」

由乃「生きて帰国できればいいけど。」

その後、静さまの消息を知るものはいない。


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