【2567】 愛しい君の為なら死ねる不思議な夢を見そう  (ニュクス 2008-03-14 15:37:11)


【No:2564】→【No:2566】→続けてしまった!

ある薔薇の日記

12月24日
今日はクリスマス!毎年この日だけはみんなにとって特別な日になる。
私も毎年由乃と楽しく過ごしていたが、今年はちょっと違う。
由乃とのプレゼント交換は午前中に終えた。何故なら今年は、由乃に別の予定があるからだ。
山百合会の2年生トリオでパーティーがあるらしい。来年は、既に白薔薇の志摩子、由乃と祐巳ちゃんの二人も薔薇様になるため、忙しくなる前にこういう機会を持とうということだ。
毎年の恒例行事がなくなった私は、由乃を笑顔で送り出した後、さみしい聖夜を過ごすことになる。
はずだった。
違うのだ!今年は乃梨子ちゃんとの予定がある!
由乃がいないことなぞ、恐るるに足らず!
いやまあ、由乃がいないのはさみしいけれど。
でも、由乃がいないからこそ、こうやって乃梨子ちゃんとの予定が組めたのだ。
悪いことばかりではない、と言うことだ。
今日は私の家でちょっとしたパーティー兼お泊まり会なのだ。
お互いが持っているぬいぐるみを持ち寄り、料理とケーキを食べて。
最後は乃梨子ちゃんが持ってくる着ぐるみ型のパジャマで、お泊まりという予定。
この一ヵ月で、こんなに乃梨子ちゃんと仲良くなれて、本当によかったと思う。
おっともうこんな時間。
料理とパーティーの準備を終え、ぬいぐるみを部屋中にだして、乃梨子ちゃんの来るまでの間に今日の分の日記を書いていたのだ。
でも、そろそろ来るころかな?
じゃあ、今日は楽しもう。
メリークリスマス!

ある薔薇の蕾の日記

12月24日
ついに計画決行日。
いやはや、まさか志摩子さんと青信号の買収に成功するとは思わなかった。
あの二人も祐巳様がらみでいろいろあるらしい。
個人的には志摩子さんを応援したいとこではあるが、まあ今日は自分のことに専念したいところなので、心の中でエールを送ることにする。
ああ、そういえば祥子様と瞳子と可南子はどうするんだろう?あの三人のことだ、到底放っておくとは思えない。
祐巳様も難儀なことだな。
さて、仕掛けは上々。この一ヵ月で、獲物も随分と私に気を許してくれるようになった。
あとは、行動あるのみ。
待っててくださいね、令様。


                   次回「林檎の味は」 あまり期待しないで。


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