【2583】 炎のように嵐のように  (通行人A 2008-04-01 02:18:13)


ケロロのクロスです。
【No:2525】→【No:2580】の続編です
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3.乃梨子VSケロロ



現在、この家には私とボケガエルの二人だけ。
祐巳と祐麒くんは、明日行われる入学式の準備で、それぞれの学校に行っている。
私も手伝いに行くと言うと祐巳が、
『新入生の入学をお祝いする会の準備を新入生にさせられない』
とのことで、今日は留守番となった。

乃梨子「ねぇ、あんた隊長って事は部下がいるのよね?
    部下はどうしたの?」

ケロロ「何を言ってるでありますか、敵に情報を与える分けないであります。
    ちょっとは頭を使ったらどうでありますか?」

乃梨子「何か祐巳と私ではだいぶ扱いが違わない?」

ケロロ「当たり前であります。祐巳殿はこの家の家長、祐麒殿は我輩と同格だとして
    乃梨子殿は一番格下であります。」

乃梨子「祐巳はいいとして、祐麒くんも置いといて
    あんたより格下ってのが納得できないんだけど」

ケロロ「何を言っても所詮負け犬の遠吠えであります。」

乃梨子「どっちが格下かはっきりさせましょうか。」

ケロロ「望むところであります。」

お互いに距離をとり、私が構えると、ボケガエルはアンテナの着いたボールのようなものを取り出した。

ケロロ「ゲロゲロゲロ、これはケロボールと言ってケロン軍の侵略兵器なのであります。」

そう言ってボタンを押すと、ボケガエルの頭上にたらいが落ちてきた。

乃梨子「侵略ってお笑いの業界のこと?」

ケロロ「違うであります。
    ならば瞬間移動」

そう言って違うボタンを押すと、アンテナから雷みたいなものが飛び出し、電話が大破した。

ケロロ「ゲロ、おかしいでありますな〜。」

ボケガエルはあちこちのボタンを押したが、ケロボールはまったく反応しなくなった。

ケロロ「こうなったら、肉弾戦で勝負であります」

そう言って飛び蹴りをしてきたので、手刀で叩き落し、蹴り飛ばした。
ボケガエルは食器棚にあたり、跳ね返って玄関と方に飛んでいった。
そこに運悪く、

祐巳「ただいまー」

と、祐巳が帰ってきた。
祐巳は顔面めがけて飛んできたボケガエルをキャッチして、家の惨状を見ると、
祐巳は烈火のごとく怒り、私たちは大人しく後片付けをした。
このとき私たちは祐巳だけは絶対に怒らせないようにしようと心に誓った。
乃梨子VSケロロ
勝者は祐巳だった。

乃梨子「祐巳、電話どうしよう。」

祐巳「ああ、それは彼に頼むからカケラだけ集めといて」

乃梨子「彼?」

祐巳「うん」

そう言って祐巳は紙とペンをポケットから出して、

『966』

紙にそう書いて、床に放った。
すると、紙から煙が出て、そこには黄色いボケガエルに似た生き物が立っていた。

黄色い生き物「ク〜ックックック、お久しぶりだぜい隊長〜」

ケロロ「クルル曹長何故ここに?」

その生き物はクルルと言うらしい。

クルル「まあ、いろいろあってねぇ」

祐巳「クルル、悪いけどあの電話、元の状態に戻してくれない?」

クルル「ク〜ックックック、また難しい注文してくれるねぇ、まぁそのほうが燃えるんだけどなぁク〜ックックック」

また1人福沢家に、変な住人が増えたのだった。


その晩、
時刻はすでに2時を回っていた。

ケロロ「クルル曹長との再会を祝して共鳴を一発」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

ケロロ「ゲロゲロゲロゲロ」

クルル「クルクルクルクル」

それは、あまりの五月蝿さに祐巳が再び切れるまで続いた。

【No:2584】へ続く


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