皆さん気付いていると思うけど、あえて言わせていただこう。
私が、令を大好きだという事を!
というわけで、今回も主役は幸薄き令でございます。
てか、感動系でも書こうかと思ったけど、そんなもん書けねぇ!
「私たちと(山百合会的な意味で)闘った女が、何故リリアン落としを!?」
「リリアンに住む者たちは、可愛いだけのマスコットだと知った。ゆえに口説くと宣言した」
「人が人を口説くなどと!」
「私、佐藤聖が口説こうというのだ!蓉子!」
「エゴだよそれは!」
「ねえ祐巳、お姉様たちはいったい何をしているの?」
「あれはですねぇ、HGν―ガンダムの発売に感化されたみたいですよ」
「ハイ…何なのそれは?」
「気にしなくてい良いですよお姉様。まあ薔薇様の色でいえば逆なんですが」
「何の事だかさっぱりだけど……まあいいわ。帰りましょう祐巳」
「はいお姉様」
放課後のひと時。
家路につく令は、久方ぶりにウキウキしていた。
明日はお姉様のところに遊びに行く日だ。
何かお菓子でも作っていこうかな。
普段下級生から甘えられることの多い令だからこそ、こんな時に思い切り江利子に甘えたい。
さあ、明日はお姉さまに可愛がってもらおう。
「令ちゃん」
「由乃。どうしたの?」
「珍しく令ちゃんが浮かれてる……。あの女のとこに行くのね」
「あの女って、仮にも黄薔薇様だよ?」
「ええい!もはや問答無用!」
構える由乃。その眼には闘志が漲っている。
「ちょっ、待ってよ由乃!」
「天空宙○拳奥儀!」
「ちょwwwwwwおまwwwwwww!」
「ゴット○ンド、すまっしゅ!!!」
「ガフッ!」
結局令の意識は二日戻らず、お姉様との甘い蜜月はかなわなかったそうな。
おまけ
「お姉様!」
「志摩子」
「私は蓉子さまの代わりなんですか?!」
「ッ!誰に聞いた!?」
「祐巳、あれは何をしているの?」
「あれはですね、さらりと受け流せば良いものを、まともに聞き返してしまったダメ男のモノマネです」
「そう。なんだかいつもの白薔薇様と変わらない気がするけど」
「まあ真理ですね」
終わり