【2834】 人生全てがネタですよ何度生まれ変わっても  (朝生行幸 2009-02-08 22:56:07)


アニみて4th第三話の小ネタ集。


その1

「ありえないよ!?」
 放課後の薔薇の館。
 ごきげんよう、と姿を現した黄薔薇のつぼみ島津由乃にビシと指を突きつけたのは、紅薔薇のつぼみ福沢祐巳。
「な、何よイキナリ……」
 松組では何も言わなかったくせに、ここに来て、まるで楽しみにしていたオヤツを弟に勝手に食べられてしまった様な怒りを露にしている。
「何よ、とぼける気?」
「とぼけるも何も、さっぱり意味が解らないわよ」
「じゃぁ、コレを見て」
 ポータブルDVDプレイヤーを取り出した祐巳は、再生ボタンを押して由乃に見せた。
 そこには、『アニみて4th第三話』が映し出されていた。
「ホラここ!」
 指差すその先には、体育祭後の江利子との回想シーン。
「なんでこんなに胸が大きいのよ!?」
「そんなん知らんがな!」

※いやほんまデカイです必見です。



その2

「乃梨子は、瞳子ちゃんが好きなのね?」
 白薔薇さま藤堂志摩子は、妹の頬を流れ落ちる涙を拭ってやりながら、彼女に問い掛けた。
 コクン、と頷いた白薔薇のつぼみ。
「私、瞳子が好き」
「そう……。で、私とどっちが好き?」
「へ?」
 唐突な質問に、流石の乃梨子も、思わずマヌケな声をあげる。
「瞳子ちゃんと私、どちらが好きかと聞いているの」
 顔は温和に微笑んでいるというのに、目だけはまったく笑っていない。
(こんなタイミングで、なんてこと聞いてくるのよ志摩子さん……)
「乃梨子、どっちなの?」
 今尚流れる涙が、別の涙に変わっていくのを自覚しながら、乃梨子は返答に窮し続けた……。

※黒いですねぇ志摩子さん。



その3

「前に、双子の片方が宇宙飛行士になって、火星に行っている。と言う例え話をして下さいましたよね」
「そうだっけ?」
 細川可南子の言葉に、少し自信無さそうに応じる祐巳。
「私の憧れていた祐巳さまとはもう会えないけれど、あの人はちゃんと火星で生きている。祐巳さまは、私の抱いていたイメージを、全否定しないでくれました」
「……」
「夕子先輩と再会した時、あの人も双子の片方だったんだって、気付いたんです。昔憧れていた先輩は、今はきっと火星で生きているんです」
「また火星なの?」
「祐巳さまの片方と一緒です。私、マリア様の星だと思ってます」
「それはまた、ロマンチックと言うか……」
「変ですか?」
「うん、変だよ。だって火星は、マリアと言うよりもむしろマルスの星だよ? ローマ神話における戦争の神の象徴なんだよ? そんな星に行ってもうだいぶ経つと言うのに、今も生きていると思う? いやぁ、もう一人の私なんて、とっくの昔にお星様になっていると思うなぁ。多分もう一人の夕子って人も一緒に」
「そんな酷いこと言うなぁ!?」

※その割には、ハッピーフェイス(スマイルマーク)やハートがあったりする。



その4

「第四期なのに、何故“山百合会3”なの?」
『さぁ……?』

※ほんま、何で?


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