【2869】 祐巳と  (クロス 2009-03-06 13:10:29)


由乃「【No:2866】の続きよ!ちゃんと見なさい!」

金糸雀(口の中が畜生道かしら)

由乃「んっ、金糸雀、どうしたの?そんな泣きそうな顔して」

金糸雀「な、なんでもないかしら」

由乃「・・・まあいいわ。玉子焼きまだまだあるから残さず食べるのよ」

金糸雀「よちゃっーーーーーーーーーーーーーーーーーん(泣き)」

『マリア様が見てる×ローゼンメイデン』(注:クロスオーバーです)

 小笠原家にて

祥子「ごめんなさいね。うにゅーという食べ物に心当たりはないわ」

乃利子「そうですか・・・変なことを聞いてすいません」

祥子「いいわ。後輩を導くのは先輩の役目だからもの、次も遠慮なく聞いて頂戴」

乃利子「は、はい。ありごとうございます、紅薔薇様。それでは失礼します」

がちゃ

祥子「うにゅー?・・・やっぱり聞いたこともないわね。乃利子ちゃんもたまに変な事言うのね」


 祥子の部屋

祥子「遅くなってごめんなさいね、真紅」

真紅「構わないのだわ。それより、ローゼンメイデンの事、わかってもらえたかしら?」

祥子「ええ、わかったわ。あなたはローゼンメイデン第5ドールで、究極の少女であるアリスになってお父様に会うのが目的、それで、この世界に来たのはアリスゲームに変わるアリスになる方法を探すためなのね」

真紅「その通りよ。さすがね」

祥子「アリスゲームなんて野蛮な事で究極の少女決めるなんて、なんかおかしいわね」

真紅「そこは突っ込まないのがお約束よ。それより祥子、紅茶のおかわりがほしいのだわ」

祥子「今すぐ使用人に持ってこさせるわね」

真紅「そう」


真紅「ところで、1つ聞きたい事があるのだわ」

祥子「何かしら」

真紅「紅茶は今まで飲んだものよりも最高級なものだし、座っているいすも実に良い座り心地なのだわ」

祥子「そうね」

真紅「でも・・・この壁や天井に隙間なく埋められた写真は何なのかしら」

祥子「まあ、決まってるじゃない。かわいい祐巳よ」

真紅「いやいや、そんなあなたがおかしいみたいな感じで言われても」
真紅「はっきり言って、これは新手の宗教?って感じなのだわ」

祥子「何言ってるのかしら。かわいい祐巳にかこまれるということは癒しの極みよ」

真紅「どう考えても異常なのだわ!」

祥子「ふんっ、人形ごときに祐巳の良さがわかってもらわなくても構わないわ!」
祥子「そうよ!祐巳の良さに気づくのは私だけで構わないのだわ!あのドリルが気づかれたばかりに私の祐巳が・・・うう」

真紅(・・・怒ったと思ったら、今度は泣き出したのだわ。なんかめんどくさい娘に当たったのだわ・・・)

真紅「よ、よくよく見るとこの祐巳という子、なかなかかわいいわね」

祥子「でしょう。私の自慢の子よ。祐巳ったらこの前なんか・・・」

真紅(あれっ地雷踏んだかしら・・・)


 30分後

祥子「その時、祐巳が私の事大好きって・・・」

真紅(まだ続くのかしら・・・)

 さらに30分後

祥子「でね、あのドリルが・・・」

真紅(使用人が入りづらそうなのだわ。・・・あっ帰ってしまったのだわ)

 そして1時間後

祥子「西園寺のおばあさまの誕生日会のときね・・・」

真紅(もう限界なのだわ・・・何か手を・・・ !っ)
真紅「そうだわ!」

祥子「(びくっ)何かしら、人の話はおとなしく聞きなさい!」

真紅「祥子!私も祐巳に会いたくなったのだわ」
真紅「今から会いに行かないかしら?」

祥子「百聞は一見にしかずね。いいわ、いきましょう」
祥子「それじゃあ、すぐに車を」

真紅「それには及ばないのだわ。この鏡から行くのだわ」

祥子「?」

真紅「まあ見てなさい」

祥子「! 真紅が鏡の中に!」

真紅「祥子、手を」

祥子「え、ええ」

ピカー


 祐巳の部屋

翠星石「・・・これでわかったですか」

祐巳「う、うん。(よくわからないや)とりあえず、翠星石ちゃんの指輪にキスをして、翠星石ちゃんのマスターとなればいいのね」

翠星石「そうです!わかったら早くキスするです」

祐巳「うん」


ん〜 がしっ

祐巳「と、瞳子!?」

翠星石「まあたドリルが邪魔するですか!!」

瞳子「・・・翠星石さんがキスを欲しがる理由はわかりました」
瞳子「お姉さまがキスするとお決めになったのだったら、瞳子には止める権利はありませんわ」

翠星石「だったら、何で止めるのですか!!」

瞳子「それは!!!お姉さまのファーストキスは瞳子のものだからですわ!!!」

祐巳「と、瞳子・・・キスっていっても指輪になんだし・・・」

瞳子「いいえ、許しませんわ!瞳子よりも先にキスをもらうことは万死に値しますわ!」
瞳子「まあセカンドキスでしたら、翠星石さんに譲ってもかまわなくてよ」

翠星石「何寝ぼけたこといってるのですか!」

瞳子「さあ、お姉さま、瞳子のく、唇にキスを!」

翠星石「聞けです!!」

祐巳「えっ!えっ!!」


ん〜 がしっ

瞳子「誰ですの!!!」

祥子「瞳子ちゃ〜ん、そうは問屋が卸さないわよ」

祐巳 瞳子 「「(祥子)お姉さま!!!」」

真紅「いきなり、飛び出さないで欲しいのだわ」

翠星石「真紅!」


祥子「私の見間違いならいいのだけれど、今私の祐巳にキスをしようとしなかったかしら」

瞳子「祥子お姉さま、それは見間違いですわ。瞳子はお姉さまの目にごみが入ったので、取ろうとしただけですわ」


翠星石「真紅、おめえも来てたですか」

真紅「ええ、久しぶりね。翠星石」

翠星石「そうですね」


祥子「そうよね。私の祐巳のキスは誰にもわたさないわ。たとえ妹でもね」

瞳子(ムカッ)

祥子「だから、もう紛らわしいことをしないで頂戴」

祥子「というか、必要以上に祐巳に近づいたらダメよ!」

瞳子(ぶちっ)
瞳子「なんで・・・何で瞳子が祥子お姉さまの言う事を聞かないといけないんですか!!!」

瞳子「それにお姉さまのファーストキスは瞳子のものですわ!!」

祥子「な、なんですって!!!」


翠星石「真紅・・・おめえのマスターの怖いですね」

真紅「・・・そうね・・・」


瞳子「お姉さまもなんとか言ってくださいまし!!お姉さまのキスは瞳子のものだと!!」

祥子「何を言ってるの!祐巳!!あなたのキスはわたしのものですわよね」

祐巳「やっぱり私に振られるんですか・・・」

祥子 瞳子「「当然!!!(あなたの)(お姉さまの)口から、この分からず屋に(いいなさい)(言ってくださいまし)!!!(祐巳の)(お姉さまの)キスはこの(小笠原祥子の)(松平瞳子の)ものだと!!!」」

祐巳「う〜」
祐巳(てか、わたしのファーストキスはもうすんだのに・・・)

祥子 瞳子「さあ!!!」

祐巳「そうだ!わたし、瞳子たちが来たのにお茶を出さないなんてすいません」

祥子「祐巳!そんなことはどうでもいいわ」

瞳子「そうですわ、お姉さま」

祐巳「そ、そんなわけにはいけません!今すぐに行ってきます!!」

祥子 瞳子「ちょっt」


がちゃっ だだだだだ・・・

祥子 瞳子「・・・・・」


翠星石「やっと静かになったです」

真紅「そうね」

翠星石「まったくたぬき人間と契りを結ぶのにこんなにたいへんなんですか!」

真紅「たぬき人間?ああ、祐巳のことね。確かにどことなくたぬきに似てるわね」

翠星石「真紅、たぬき人間の事知ってるですか」

真紅「ええ、祥子に家でもnのフィールド中でも嫌というほど聞かされたのだわ」
真紅「確かにどことなくかわいいわね」

翠星石「真紅、言っておきますが、たぬき人間は翠星石のマスターですよ」
翠星石「だから、取っちゃダメですよ」

真紅「あらっ、あなたまだ祐巳のマスターではないのだわ」

翠星石「真紅っ!!!」

真紅「冗談よ。あの娘のマスターになったら色々大変だろうから」

翠星石「なら、いいですよ」


 台所

祐巳「うう、なんか大変な事になちゃったよ〜」
祐巳「何で瞳子とお姉さまはあんなに仲が悪くなちゃったんだろう」
祐巳「どっちも大好きなのに・・・」


祐巳「えっと、紅茶は4つでいいかな」
祐巳「ちょっと怖いけど、やっぱり行かないとダメだよね」

だだだだだ・・・


後半に続く


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