【2874】 次逝ってみよう♪  (クロス 2009-03-09 03:20:44)


令「【No:2869】の続きだね、蒼星石」

蒼星石「そうだね、マスター」

令「でも、今回も私たちの出番は無いのね……」

蒼星石「そうだね、マスター……」

『マリア様がみてる×ローゼンメイデン』(注:クロスオーバーです+壊れてます)

  「只今よりユミゲーム開催を宣言します」

翠星石(やべえですよ! やべえですよ! この状況は非常にやべえですよ!!)

翠星石(なんなのですか、やつの戦闘力は!! スイドリームが役に立たないです!!)

翠星石(翠星石はどうしたらいいのですか……)

瞳子「あら? もう終わりですの。瞳子、全然本気出してませんわ」

翠星石「くっ!! ド、ドリルが襲ってくるなんて反則です! ズルいです!」

瞳子「翠星石さんには言われたくありませんわ」

瞳子「それに、このドリル『ドリルサーガ』はお姉さまをお守りするためにあみ出したのですからずるいことなんか1つもありませんわ」

ーーーーーーー
『ドリルサーガ』
 瞳子の頭の左右についたドリルであり、高速回転をさせたまま自由自在に伸縮できる。
さらに回転をさせなければ、バネとしての役割を果たし、それによって壁から壁へと思いっきり投げたスパーボールがごとく移動できる。
 威力 A 速さ A 持久力 C 範囲 髪の長さ
ーーーーーーー  

瞳子「さて、お姉さまの目が覚める前に決着をつけますわ」

ぎゅいん ぎゅいいいいいい……

翠星石(翠星石ピーンチ!!)

翠星石(だいだいこんな狭い部屋じゃ、『スイドリーム』の力が十二分に発揮できないです!)

ーーーーーーー
 『スイドリーム』
 翠星石の持つ如雨露から出た液体が地面に注がれたとき発動する。
注がれた地面からは植物が生まれ、相手を攻撃したり、縛り付けたりできる。
その植物の大きさは契約しているマスターから力をもらった分だけ大きくなる。ただし、今翠星石は未契約なのでメタセコイアぐらいの大きさの植物しか出せない。
 威力 D 速さ C 持久力 B 範囲 もらった力による(今は2〜3メートルぐらい)
ーーーーーーー

翠星石「ス、スイドリーム! 翠星石の周りを囲むです!」

にょろにょろにょろ……

瞳子「そんな弱そうなバリケード、ドリルサーガの前では何の意味もありませんわ」

ぎゅいいいん ズバンッ

翠星石「ひぃ! こんなにあっさりと破られるなんて……」

瞳子「ジ・エンドですわ」

ぎゅいいいいん

翠星石 にやっ

瞳子 !!

翠星石「ドリル人間。誰がバリケードと言ったのですか? これはドリル人間から翠星石を視界に外させるただのかべですよ」

翠星石「そう、翠星石に近づいたとき発動するトラップを作るために……」

にょろにょろにょろ……

瞳子「あ、足が、完全に絡めとられましたわ」

翠星石「ちょっとした工夫をしたです。そのドリルで破壊するのはやめたほうがいいですよ。足を傷つけたくなければ」

瞳子「…………」

翠星石「ふふふ、おめえの攻撃範囲は逃げ回ったときに把握したです」

たったったっ とん

翠星石「ここからなら翠星石が反撃されずにおめえに拷問できるですよ」

翠星石「参ったというのなら今のうちですう。取り返しがつかなくなっても翠星石は責任とらんですよ。」

瞳子「……ふふふ」

翠星石「な、何がおかしいですか」

瞳子「瞳子はもっとすごいトラップを想像してましたわ」

瞳子「それがこんな子供でも考えそうなトラップ…… 所詮、翠星石さんは瞳子の敵ではなかったのですわね」

翠星石「負け惜しみですか! ドリル人間はもう翠星石にこうげきできないんですよ」

瞳子「……翠星石さん。瞳子がいつ攻撃できないと言ったのですか? 勝手に決めなさらないでくださいまし」

翠星石 ごくり

瞳子「ドリルサーガにはこのような使い方もありますわ」

ぎゅいいん ばりっ

翠星石「そこらへんの木を破片にしたです」

くるくるくる

翠星石「今度は自分の腕にドリルを巻き付けたです」

ひょいっ ぐいーん

翠星石「木の破片を持って、自分のドリルを引いたで……まさか!!」

瞳子「あらっ、もうお気づきになられたのですわね」

瞳子「そうですわ。ただのスプリングの原理を使った……」

瞳子「ドリルサーガ・キャノンですわ!」

ズバンッ

翠星石「……か、壁に穴が開いたです……」

瞳子「ご覧になられましたか、瞳子のドリルサーガ・キャノンの威力を」

瞳子「今度は外しませんよ。ちょうど周りには壁となった木の破片がたくさんありますしね」

ひょいっ ぐいーん

翠星石(あんなのに当たったら、翠星石は描写するのがためらわれる状態になってしまうですよ)

翠星石(そもそも、なんで翠星石がこんなことに……)



 2時間前

 祐巳の部屋

祐巳「真紅ちゃんにはわたしのをあげるよ」

祥子「ゆ……」 瞳子「おね……」

祥子 瞳子 じろっ

祥子 瞳子 「「かぶらないでくださらない」」

祥子 瞳子 ムカッ

祥子「ドリル」

瞳子「癇癪」

ギャースカ ギャースカ

真紅「ありがとう。でもいいの?」

祐巳「いいのいいの。私が真紅ちゃんのことを気づかなかったせいなんだから、気にしないで」

翠星石「まったくたぬき人間はぬけてるです! しかっりしろです! 全く、翠星石のマスターにならせてやるって言うのに……ぶつぶつ」

祐巳「は、ははは……」

真紅「じゃあ、いただくわ」

こくこく こくり

祐巳「どう? この紅茶、いつもより念入りにつくってみたんだけれど、お口に合うかな?」

真紅「…おいしいけれど、まだまだ改善の余地があるわ」

祐巳「そ、そうですか」 がくっ

真紅「でも、優しい味がするのだわ」

祐巳 てれっ///

祐巳「ありがとね」

祐巳「あっ!」

真紅「どうしたのかしら?」

祐巳「私のコップだから真紅ちゃんと間接キスしたことになるね」

祐巳 にこっ

真紅 どきっ

翠星石 !!

真紅(だわ……だわだわ……なんなのこの愛おしい気持ちは……)

真紅(祐巳の笑顔が可愛い? 祐巳が可愛い? 祐巳が好き? 祐巳が好き……)

真紅(祐巳が好き!!?!)

真紅(まさか、私が祐巳のことを好きになってしまったのだわ!!!)

真紅「…………」

翠星石「おいっ真紅。たぬき人間なんかと間接キスだなんてさいなんですね」

翠星石「仕方がねえから、翠星石のと交換してやるです」

翠星石「ほらっ、さっさとそれを渡すです」

すー すかっ

翠星石「……真紅?」

真紅「祐巳!!!」

祐巳「は、はいっ!」

真紅「私の下僕になりなさい」

祐巳「へ!?」

翠星石「なっ!?」

祥子 瞳子「なんですってー!!!」

真紅「私はあなたのことが気に入ったのだわ。下僕として私に仕えなさい」

翠星石「ちょ、ちょっと待つです!! 真紅、さっきいったこともう忘れたのですか!!」

真紅「何か言ってたかしら?」

翠星石「祐巳には手を出さないって話ですよ!!」

瞳子「そうですわ! お姉さまを下僕にしていいのは瞳子だけですわ! わけのわからない人形がお姉さまに手を出さないでくださいまし!!」

祥子「そうよ! 真紅。あなた、わたしと祐巳の絆が深いってことをまだ理解できないのかしら。人形の分際でわたしの祐巳に手を出すなんてスクラップしてほしいのかしら」

祐巳「真紅ちゃん……」

真紅「ならこうしましょ」

真紅「祐巳は誰のものかを決める……」

真紅「ユミゲームで決めるのはどう?」

祐巳 翠星石 「ユミゲーム??」

祥子「……で、具体的な内容はなんなのかしら?」

真紅「祥子、あなたに教えたアリスゲームと同じよ」

祐巳 瞳子「アリスゲーム??」

祥子「そんな野蛮なことできるわけないでしょう」

真紅「確かにそのまんまアリスゲームのルールにのとったら危険極まりないわ」

真紅「だから相手に一つでも傷をつけたほうが勝ちということにするわ」

瞳子「傷が残ったらどうするんですか!」

真紅「そこは大丈夫だわ。私の能力である空間の時を戻すことができるから、それで傷つけられる前に戻せるわ」

祐巳「そんな、傷つけ合うなんて……そんなのだめだよ!」

がすっ

祐巳「うっ」

ぽんっ

真紅「祐巳。ちょっと眠ってもらうわ」

翠星石「真紅、何もそんなことしなくても」

真紅「祐巳は優しい子。ユミゲームなんて絶対認めないわ」

瞳子「瞳子も認めたわけでは……」

真紅「無様ね」

瞳子「なっ!」

真紅「生きることは戦うことなのよ。ましてや祐巳のために傷つくのを恐れるなんて……祐巳の妹失格ね」

瞳子「わ、わかりましたわ!そこまでおっしゃるのでしたら、瞳子はやりますわ」

真紅「そう。あなたたちは?」

祥子 翠星石「…………」

真紅「やるってことね」

真紅「それじゃあ」

真紅「只今よりユミゲーム開催を宣言します!」

後半その2に続く


一つ戻る   一つ進む