【2888】 どこへ向かうさりげなくあの人はカワイイ♪  (クロス 2009-03-12 19:31:52)


『マリア様がみてる×ポケットモンスター』(注:クロスオーバー?です)

 テレビを見るときは部屋を明るくして離れてみてね


 ポケモン ゲットだぜ!!

 たったらたったった〜 たったらたったった

 たとえ 火の中 水の中 草の中 森の中〜

 土の中 雲の中 あの娘のスカートの中

瞳子「キャー」

瞳子「って何するんですか、祐巳様!!」

ユミタン「おー瞳子ちゃん、のりのりだね〜 あと、私は小狸ポケモンのユミタンだよ。祐巳様じゃないよ」

瞳子「そんなことわかっております! まったく……今から四天王に挑戦すると言うのにまるで緊張感のないポケモンですわ」

ユミタン「へへへ」

瞳子「ほめておりませんわ! はあ……ここまで来れたのが奇跡ですわね」

ユミタン「うん、そうかもね。それにしても、ここまで来るのに色々なことがあったね」

瞳子「苦労が耐えない日々でしたわ」

ユミタン「……ねえねえ、私の出会い覚えてる?」

瞳子「もちろんですわよ。まさか、こんなポケモンを選ぶことになるなんて……」




 <瞳子と祐巳の出会い>

ツタコ博士「いらっしゃい、瞳子ちゃん。ついにポケモンマスターになる旅に出るんだって」

瞳子「そうなのですわ。あんな就職に困った人が目指すものでも大女優の肩書きにでもなれば、そこそこ役に立つと思っただけですわ。決して昔から憧れてなんかいませんわよ」

ツタコ博士「そ、そうなんだ」

瞳子「ところでツタコ博士は瞳子に何の用ですの?」

ツタコ博士「そうそう。瞳子ちゃんの手助けしたくてね。ここに3匹のポケモンがいるんだけど、この中から、1匹を瞳子ちゃんに譲るよ」

瞳子「まあ。ほんとうですの? どれにしましょうか」

瞳子 きょろきょろ「あー迷ってしまいますわ」

がさっ がさがさ

瞳子「ん?」 

瞳子「何か物音がしましたが、あちらに何かいましての?」

ツタコ博士「実はモンスターボールに入りたがらないポケモンがいてさ。しかも、なかなかわがままで手がかかってるんだよ」

瞳子「そうなのですか。少し見てもよろしいですか?」

ツタコ博士「いいよいいよ」

瞳子 ちらっ


ユミタン ぺら …… ぺら …… ぺら …… ぺら !

ユミタン「もう! なんで瞳子はここでロザリオを受け取らないの!? 祐巳がお姉さまの前で恥じかいちゃったじゃない! プンスカ プンスカ」

ユミタン「だいたい瞳子は……」


瞳子「……な、なんなのですの、あのポケモンは……」

ユミタン「ん?」

瞳子「あっ」

ユミタン「あー 瞳子ちゃんだー もしかしてわたしに会い来てくれたの? わーい これで瞳子ちゃんと旅ができるー」

瞳子「は?」

ツタコ博士「お、ユミタン、瞳子ちゃんになついたわね。瞳子ちゃん、この子を連れて行けば」

瞳子「なんで瞳子がこんな弱そうなポケモンを……」

ユミタン「やった やった」

ツタコ博士「ユミタンがこんなに喜ぶのってお菓子を食べてるときぐらいだよ。絶対相性いいって」

瞳子「でも……」

ユミタン 瞳子の方を見ながら「わくわく わくわく」

瞳子「///」

瞳子 ぷいっ

ユミタン「ガーン」

瞳子「こんなポケモンより、もっと強そうなポケモンを選びますわ!」

ツタコ博士「そうなの。もったいない気がするけどなあ」

瞳子「なんとでもおっしゃってください」



瞳子「ええと、このゼニガメっていうのは……」

ユミタン「うるうる うるうる」

瞳子「やっぱりヒトカゲの方が……」

ユミタン「うるうる うるうる」

瞳子「総合的に見てフシギダネが一番強い……」

ユミタン「うるうる うるうる」

瞳子「…………」

ユミタン「うるうる うるうる」

瞳子「はあ……ユミタン、あなたにしますわ」

ユミタン「えっ、本当? やったー」

ツタコ博士「結局、選ぶんじゃない」

瞳子「あんな目で見られてたら、選ばざるをえないですわ……」

ユミタン「お菓子は持った ハンカチは持った 木の実は……一応2つ持ってこう」

ツタコ博士「……見た目はこうでも実際は強いかもよ」

瞳子「それならいいですけど……」

ユミタン「準備終わったよ! 瞳子ちゃん、出発しよー」

瞳子「はあ……わかりましわ……」

てくてくてく……

ツタコ博士「いってらっしゃーい」



ツタコ博士「……ふう、これでユミタンの撮影に精が出せるわ。ユミタン、全然外出しないからなあ……瞳子ちゃんには感謝するよ」

ツタコ博士「ふふふ、ユミタンのあれこれをカメラに納めてやるわ。ユミタン、期待してるわよ……」

こそこそ……




瞳子「はあ……」

ユミタン「あと、ライバル可南子ちゃんの対決もすごかったね」

瞳子「そうですわね……あの方がライバルだと考えると気が滅入りますわ」




 <ライバル可南子登場>

 1戦目

瞳子「可南子さん、その目障りな身長どうにかなりませんの?」

可南子「……ドリルポケモンか。ただでもいりませんわね」

瞳子「瞳子の縦ロールはドリルなんかじゃありません! このはりがねポケモン!」

可南子「言ってなさい。私はあなたなんかとお話しするほど暇じゃないのよ」

瞳子「瞳子だって! ポケモンマスターになるために日々鍛錬をしないとだわ」

可南子「ふっ」

瞳子「あっ 今鼻で笑いましたわね!」

可南子「瞳子さんがポケモンマスターになれるのであれば、そこらへんのチンパンジーでもなれますわね」

瞳子「チンパンジーですって!! もう怒りましたわ!」 

瞳子「細川可南子! 瞳子と勝負しなさい!」

可南子「望むところよ。あなたなんか、私の敵ではないことを教えてあげる」


てゅるるるるるるん たんったんったたったん

 細川可南子が現れた!


瞳子「いくのよ、ユミタン!」

ぽんっ

ユミタン「タヌー!」

可南子「モンスターボール!」 ひゅっ

ユミタン「へ!?」

瞳子「危ない!!」

ばしっ  ころころころ……

瞳子「ふう……って瞳子のポケモンに何するんですか!」

可南子「ちっ」

可南子「瞳子さん、そのポケモンをこっちに寄越しなさい」

瞳子「は?」

可南子「ユミタンは私が可愛いがりますわ。瞳子さんじゃ、ドリルが邪魔で抱きかかえることもできないのでは?」

瞳子「だから、瞳子の縦ロールはドリルじゃない……ってそんなことより人のポケモンを盗ることは犯罪ですのよ!」

可南子「ふっ 私とユミタンの間に立ち入る法律なんてないわ」

可南子「さっさと寄越しなさい!!」

瞳子「……このキチガイ女が」

ユミタン「ガクブル ガクブル」

瞳子「……と、とにかく、危険すぎるから逃げましてよ」

ユミタン「ガクブル ガクブル」

だっだっだっだっだっ……

可南子「逃がしませんわよ。必ずや、ユミタンを…ふふふふふ…」

だっだっだっだっだっ……


 2戦目

可南子「スーパーボール!」

瞳子「しつこいですわ!」


 3戦目

可南子「ハイパーボール!!」

瞳子「いい加減してくださいまし!」


 4戦目

可南子「マスターボール!!!」

瞳子「本当にいい加減にしてくさいましーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」




瞳子「はあ……」

瞳子「最終的には瞳子達のストーカーとなって、24時間ユミタンのことを狙い続けましたわね」

ユミタン「ほんとに怖かったよ〜 空を飛ぼうが波に乗ろうが必ず後を追ってくるんだもん」

瞳子「今も初期ポケモンしか持ってないのに……あの方はストーカーの極みですわ」

ユミタン「チャンピオンロードに行く前の検問にしっかりひっかかってたけど、どうなったかな?」

瞳子「知るよしもありませんわね」

壁)がさっ

瞳子 ユミタン !!

続く



 あ〜 憧れの 

 ポケモンマスターに〜

 なりたいさ なーらなくちゃ

 絶対なって やるーーーーーーーーー

 


一つ戻る   一つ進む