【3146】 遠く遥かなアクシデント  (bqex 2010-03-09 17:03:14)


※クロスオーバーですが、ネタばらしは最後にします。


 リリアン女学園高等部マリア像前。

「待ってください」

 祐巳はその場にいた生徒が自分だけであると確認すると、立ち止まり、お姉さまである小笠原祥子さまのような優雅さをイメージしながら全身で振り返り、天使のような笑顔で「ごきげんよう」と挨拶した。
 面識はなかったが、なんとなく上級生のような雰囲気の生徒がそこにいた。

「私にご用でしょうか?」

「ええ。呼び止めたのは私で、その相手は祐巳さんで間違いないわ」

 どこかで似たような経験があったなあ、と思いつつ、祐巳は話を聞く。

「あの、実は。直接的ではないけれど、祥子さんに危機が迫っていて、あなたには多少の危険が伴うけれど、努力次第で祥子さんの危機を救える可能性がある、というお話よ」

 「祥子さま」「危機」という言葉に祐巳は敏感に反応した。
 リリアンの伝統に『姉妹(スール)』という、一人の上級生が一人の下級生を姉が妹を導くがごとく指導するシステムがあり、祥子さまは祐巳のお姉さまとして姉妹の契りを交わした方で、実の姉妹ではない。しかし、それでもその祥子さまに危機が迫っているというのだ。祐巳が反応しないはずがない。

「待ってください、私のお姉さまがピンチだというんですか!? 一体何がどうしたんですか? お姉さまはどこに?」

 祐巳はその生徒を問い詰めた。

「落ち着いて。もし、祐巳さんが私の言うとおりにしてくれさえすれば、祥子さんは危機を回避できるの」

 その生徒は両手で祐巳の肩を軽く押さえて静かに言う。

「私が!? 私があなたのいうことを聞けばお姉さまは無事なんですか?」

「え、ええ。まあ……とどのつまりは……」

 その生徒は目をそらしながらそう言った。

「一体、何をどうすればいいんですか?」

「……一週間ほど、ちょっと体を動かしてくれればいい。それだけ」

「わかりました。それぐらいでしたら。私にできる事があったら協力します」

 祐巳は言った。
 このやり取りだけで返事をしてしまった祐巳を軽率というのはいささか言いすぎであろう。
 大切な人を守りたい、祐巳のその思いを利用して、重要なことを極力隠して話を進めるその生徒のいう「多少の危険」の内容は、通常では想像できないような内容だったのだし、また、この時点ですべての状況を把握しているのはこの生徒しかいなかったのだから。

「では、早速私と一緒に来て」

「あ、待ってください。私、薔薇の館に──」

 祐巳は慌てた。

「心配無用よ。私の方から連絡しておくから」

 そう言うと、その生徒は強引に祐巳の手をとった。

「あ、あのっ」

「怖がらないで。大丈夫」

「な、何を──」

 ぐらり、と祐巳の視界がゆがむ。
 くらくらとめまいのような感覚に襲われる。

「大丈夫。ちょっと時空を超えるだけよ……」

 祐巳は意識を失った。

 ◆◇◆

 祐巳がぼんやりと目を覚ますと、目の前にいる生徒は祐巳と同じリリアンの制服を着ていたはずなのに、今は着物姿に変わっていた。場所もどこかの室内に移動したようだった。

「祐巳さん、目が覚めたわね。さあ、これに着替えて」

 生徒はリリアンのものではないセーラー服を祐巳に差し出してきた。

「時間がないの。着替えながら聞いてね。さあ、祥子さんのためにも」

 有無を言わさず生徒がまくしたてる。

「あの、私がこれを着る事と、お姉さまの危機を救うことについて何の関係があるんでしょうか?」

 着替えながら祐巳は聞く。

「一週間だけ、祐巳さんにはここ、東邦星華女学院の生徒になってもらって野球の試合に出てもらいたいの」

「はっ!?」

 祐巳は聞き返す。

「ここはね、大正時代なのよ」

「た、大正時代!?」

 どんどん突拍子もない方向に話が進んで行き、祐巳は仰天する。

「そう。この東邦星華女学院には祥子さまのご先祖様がいてね、彼女は自分の許嫁と来週野球の試合をする事になっているの。ところが、ちょっとしたトラブルからメンバーの一人が怪我をしてしまって、このまま試合が出来ないと歴史が変わってしまって、祥子さまが生まれてこなくなるのよ」

「ええええええええええぇーっ!!」

 祐巳の頭の中は超展開のあまりスパークした。
 まず、ここは大正時代って? 時代を超えてきたとでもいうのだろうか? そんな事があるはずがない。
 次に東邦星華の生徒になれと? リリアンと同じミッション系お嬢様学校だが、そんな事は考えられない。
 更に野球の試合!? 弟の祐麒が肩を痛めるまでの間野球に打ち込んでいたから、それがいかに大変なことであるかよく知っている。
 それを一週間で! 無理で無茶な注文だ。
 そして、そうしなければ祥子さまが生まれてこなくなる!?

「あの、これってドッキリか何かですか?」

 とりあえず、下着姿でいるのが嫌だったので、セーラー服に着替えた祐巳はそう聞いた。

「ドッキリじゃないわ。信じられないでしょうけど、今は大正十四年、西暦でいうと1925年。ヒトラーの『わが闘争』が出版されたり、ラジオ放送が始まったり、橋田壽賀子が生まれたのがこの年よ。リリアンの創立が明治三十四年、1901年だから、リリアンが出来てようやく25年ってところかしら」

「ちょ、ちょっと待って! 意味がわかりません! どうして平成時代の私たちがここにいるんですか! それって、無理がありすぎますよ!」

 祐巳は突っ込んだ。

「祐巳さん、来る時に時空を超えるって言ったでしょう?」

 生徒は真顔でそう言った。

「え……」

 まさか。
 そんな事があるはずがない。

「そろそろ行きましょうか。あ、みんなにはもう野球に興味のある転校生って説明してあるから」

「そんな!」

「あら、祐巳さん『できる事があったら協力する』って言ってくれたじゃないの」

 何を今さら、というように生徒は祐巳の手を引いて、部屋を出た。
 木で作られた廊下を通って、玄関から外に出ると、生徒の一団が集まってきた。

「ごきげんよう、皆さま。昨日お話しした転校生の福沢祐巳さんを紹介いたします」

 生徒は祐巳の両肩に手を回すと、そおれ、と生徒たちの前に突き出した。
 あっという間に取り囲まれて、品定めをされるようにじろじろと見られる。

「あなた、野球に興味がおありなんですって? 経験はあるの?」

 メガネをかけた生徒がじろりと祐巳を見て聞いてきた。

「いえ、弟が野球をやっていて、キャッチボールくらいしか」

 とっさにそう答えて、しまったという顔をした。

「まあ、では、球を投げた経験があると?」

「即戦力だ。マリア様は私たちに救世主を使わせた」

「鏡子さんが怪我をした時はもうだめだと思いましたけど。これで九人揃いましたわね」

 生徒たちはそう言って盛り上がる。
 集団の中から、一人の生徒が出てきた。
 説明されなくても、祐巳にはこの人が祥子さまのご先祖さまではないか、とピンときた。

「福沢祐巳さんだったわね? 本日浅黄中学と練習試合をする予定なのですが、九人必要だというのに、一人が怪我をしてしまいましてちょっと困っていましたの。でも、経験がおありという事なら私たちは喜んで祐巳さんを『桜花会』に迎え入れますわ」

 いきなり試合かい。
 しかも、私はキャッチボールをやった程度だと言っているのに。
 八人しかいないでどうしようとしてたんだ。
 さすが、ぶつかってきた直後にロザリオを渡そうとしたお姉さまのご先祖様だ。
 祐巳は心の中で突っ込んでいた。
 その時、不意に祐巳は背後から抱きしめられた。

「ぎゃあっ!」

 聖さまから、「きゃ」ぐらいにして、と言われてたのに完全な不意打ちだったから、怪獣の子供のように叫んでしまった。だが、相手は構わずに、祐巳の体を揉むように触る。

「な、何するんですかっ!?」

「ふむ。筋肉は一応ついている……これならば試合に出しても問題ないでしょう」

 そこには本当に外国人がいた。

「ミス・アンナのお墨付きもいただいたことだし、参りましょうか」

 ご先祖さまはそう言う。

「あ、あの……」

「自己紹介がまだでしたわね。私は小笠原晶子と申します」

 ご先祖さまは本当に祥子さまそっくりだった。

「私は鈴川小梅、よろしくね」

 晶子さんの隣で笑っている小梅さんは庶民的な親しみやすさがあってほっとした。
 そして思った。
 祥子さまの隣にいる自分はこんな感じに見えるのだろうか、と。
 自己紹介を済ませると、車に乗せられて相手の学校に連れて行かれた。

「じゃあ、これを履いて」

 メガネをかけた、川島乃枝さんからスパイクを渡される。
 グローブは怪我をしたという桜見鏡子さんが貸してくれた。

「あの」

「何?」

 乃枝さんが振り向く。

「この格好で、試合するの?」

 祐巳はセーラー服のままだった。

「試合の制服は本番には間に合うようにするわ」

 宗谷雪さんが静かに微笑んでいる。

「せめて、体育着みたいなものを」

「御冗談を」

 滅相もない、というように小梅さんが両手を振る。
 祐巳の方からすると、制服のまま野球をする事の方がはるかに問題だと思うのだが、大正時代の乙女たちの感覚は違うらしい。中には着物にはかま姿のものもいる。

「祐巳さんは二塁をお願い。打順は九番で」

「はい」

 乃枝さんに指示されて、まずはこちらの攻撃である。
 練習試合なので、三回までしかやらないという。
 一回は月映巴さんのホームランもあって二点が入った。
 いよいよ出番になる。
 こちらのピッチャーは晶子さん、キャッチャーは小梅さんだった。

(ふうん、あの二人がバッテリーなんだ)

 晶子さんがゆったりとした球を投げ、バッターはそれを捕らえる。
 だが、当たりがよくないのか、へろへろと祐巳の方に飛んできた。

「はーい」

 祐巳は楽々キャッチする。ワンアウト。
 二人目、今度はゆったりとした球が打ちつけられて祐巳の方に走ってくる。
 ドジョウをすくう要領でキャッチして、ファーストに投げる。

「アウト」

 余裕で打ち取り次のバッターを迎える。

──カキーン

 ホームランで一点返される。次のバッターはアウトでチェンジ。

「祐巳さん、なかなかやるわね」

 乃枝さんがキラリとメガネを光らせる。

「はは、そりゃ、どうも」

 祐巳は適当に返事をする。

「打撃の方も見せてもらいましょうか」

 六番の菊坂胡蝶さんが二塁、七番の石垣環さんが一塁で、八番の雪さんが三振した場面で祐巳の番になった。

「アウト一つ取られても、走者が生き残れば次の小梅が何とかするから、ためしに振ってみて」

 乃枝さんがそう言って祐巳にバットを渡した。

「ん、これ……」

 大正時代なのに、金属バット!?
 一体、本当にここは大正時代なんだろうか。
 一度軽く素振りをして、祐巳は打席に入った。
 相手ピッチャーの投球モーションに合わせて心の中で一、二、三……とカウントする。

(六、でミットの中に入ったから、『五』で振れば……」

 二球目。

(一、二、三、四、五)

「ストライク」

 ちょっぴりタイミングが早かった。
 ならば。

(一、二、三、四の、五)

──カキーン

 祐巳の打球は思いの外飛んだ。全速力で走って一塁を回ったところで相手が追いついたので止まる。
 ワンアウト満塁で小梅さんの番になった。

「君、結構筋がいいね」

 相手のファーストが話しかけてきた。

「あ、ありがとうございます」

「女の子も結構やるもんだね」

「女の子だって、頑張る時は頑張らないと」

──カキーン

 小梅さんが打った。
 全速力で祐巳は走った。
 二塁ベースを踏んでホームの方を見ると、胡蝶さんがホームインしたところだった。
 それが決め手になって試合は東邦星華の勝ちとなった。

「祐巳さん、この調子よ! 一週間後の本番の試合もがんばりましょうね!」

 試合終了後、晶子さんが声をかけてきた。
 嬉しそうに笑う晶子さんには祥子さまの面影があった。

「はい!」

 元気よく返事をした祐巳だったが、その日は疲れた。

(そういえば、お姉さまはどうしているかな?)

 ◆◇◆

 平成。
 祐巳が失踪してから丸一日がたとうとしていた。
 祥子は一睡もしないでソファーに腰掛けて指を組んだりしていた。

「祥子さん、一度休みなさい。祐巳ちゃんが戻ってきたときに倒れたらどうするの?」

「いえ、もう少しだけ」

 昨日、祐巳は薔薇の館には来なかった。
 由乃ちゃんの話では休んでいるとの話だったので、帰ってから電話をかけた。
 そこで祐巳のお母さまから祐巳は学校に行ったと聞かされて、失踪が発覚したのだ。
 知り合いの家に電話をかけたが、どこにもいなかった。
 バスに乗ったのを弟の祐麒さんが確認したと証言しているが、いつも降りるリリアン女学園前のバス停から先の足取りがよくわかっていないのだ。
 この時間、登校風景を撮っている蔦子さんに聞いたが、その日は祐巳を見なかったという。

「祥子さん!」

 慌てたり走ったりしない母の清子が部屋に駆け込んできた。

「お母さま、どうなさったんですか?」

 震える手で、母は手紙のようなものを差し出してきた。

『福沢祐巳さんは預かっています。騒がないでください。すぐにお返しします』

 と書かれていた。差出人の名前はない。

「な……!」

 祥子は絶句して、穴があくほどその紙を眺めた。

「祐巳ちゃんが、誘拐だなんて……」

 真っ蒼な顔になって母が絞り出すように言った。

「お、お母さまっ!」

「『騒がないでください』って、警察に届けるなって意味でしょう? 『お返しします』にはきっと身代金の要求とか……」

「え、縁起でもないことをおっしゃらないでくださいっ!」

 祥子は声を裏返しながら懸命に母の発言を否定する。

「祐巳ちゃん、小笠原家の人間だと思われて巻き込まれてしまったのかしら」

 祥子は立ち尽くした。
 学校では一生徒と一生徒として親しくしているが、外部のものから見るとそうは思われなかったのだろうか。

「そうだとしたら、これはうちの責任だ。すぐ手を打たなければ」

「お父さま!」

 いつからいたのか、祥子の父、融がそう言った。

「祥子、祐巳ちゃんはどんなことをしても助け出す。心配するな」

 その時、小笠原家に一本の電話がかかってきた。
 祐巳のお父さまだった。

「祥子さん? 実はさっき手紙が届いて、『福沢祐巳さんは預かっています。騒がないでください。すぐにお返しします』というもので──」

 同じ文面の手紙が祐巳の家にも届いていた。

「小父さま、実は全く同じ文面の手紙がうちにも届いているんです……」

「えっ、祥子さんの家にも!? うちと学校だけじゃなくて?」

「が、学校にも!?」

 祥子は思わず声を上げた。

「祥子さん!?」

 祥子の声に小笠原家の人間は事態を察した。
 父は素早く祥子から受話器をとって祐巳のお父さまと話し始めた。

「もしもし、小笠原祥子の父の小笠原融と申します。この度は大変なことになってしまいまして。ええ。祐巳さんは小笠原グループが絶対に助け出します! はい。はい。ええ。自宅の方には警視庁の友人を向かわせます。身代金も10億ならすぐにだせます。ええ。はい。はい。とにかく一度そちらにうかがいますので。はい」

 まさか、祐巳が野球のために大正時代に連れて行かれたとは思わずに騒ぎはどんどん広まっていった。

【No:3173】へ続く

『マリア様の野球娘。』シリーズ
【これ】【No:3173】【No:3176】【No:3182】【No:3195】【No:3200】【No:3211】
(試合開始)【No:3219】【No:3224】【No:3230】【No:3235】(【No:3236】)【No:3240】【No:3242】【No:3254】(完結)



【マリア様がみてる派へのフォロー】
『大正野球娘。』
 トクマ・ノベルズedge(徳間書店)から刊行されている神楽坂淳著のライトノベル。
 この物語は、カトリック系お嬢様学校に通う少女達が女性の社会進出が一般的ではなかった大正末期に野球を始め、「欧化」のための「桜花会」を結成し、青春を謳歌する姿を描いたコメディである。通称『たいやき』。
 百合というジャンルの作品ではなく、異性愛も存分に描かれている。まだ3冊しか出てないので今なら追いつけるかも。ちなみに新書なのに文庫コーナーで探しまわった馬鹿は私だ(←オイ)なにはともあれ読んでいただきたい。
 たぶん、『マリア様がみてる』とは関係ない。……と思いたい。

鈴川小梅(すずかわこうめ):主人公。洋食屋『すず川』の娘で一般庶民。小笠原晶子に誘われ野球をすることになったばっかりにいろいろと大変な目に遭う。許嫁がいたり、誤解から告白されたりと結構モテモテ。毎朝洋食屋の仕込みの手伝いのために牛骨をのこで引いているため見た目より力持ちである。

小笠原晶子(おがさわらあきこ):貿易商小笠原家の娘。容姿端麗。岩崎荘介という婚約者の態度に腹を立て一同が野球を始めるきっかけを作る。プライドが高く負けず嫌い。今回の「小笠原祥子の先祖」はこのSS作者の捏造なので安心していただきたい。


【大正野球娘。派へのフォロー】
『マリア様がみてる』
 集英社コバルト文庫から出版されている今野緒雪著のライトノベル。
 この物語は、カトリック系お嬢様学校に通う少女達が平成の時代にありながら「姉妹制度」「山百合会」という独特のシステムを持つ学園で成長する姿を描いたコメディである。通称『マリみて』。
 百合というジャンルを語るにおいて真っ先に説明される作品であり、この掲示板はこの作品の二次創作がメインなので、ぜひ、読んでいただい。37冊も出ていて困る人は『チェリーブロッサム』『レイニーブルー』あたりでも読んでほしい。(←知らない人にそれを薦めるか、あんたは)
 もちろん、『大正野球娘。』とは関係ない。

福沢祐巳(ふくざわゆみ):主人公。平均的な一般庶民、愛嬌のある子だぬき顔の持ち主。小笠原祥子の「妹」になったばっかりにいろいろと大変な目に遭うが、祥子が好きすぎて本人は大変だとあまり思っていない。とんでもない人たらしで絡んだ登場人物は九割ぐらい陥落させる。安来節が踊れる。

小笠原祥子(おがさわらさちこ):由緒ある小笠原財閥の一人娘。成績優秀、容姿端麗、習い事を一通りやっていたので何でもできる。柏木優という婚約者がいたが、ひと悶着あって仲間の前で平手打ちした事がある。やっぱり負けず嫌い。祐巳の事が大好きすぎる。今回の「小笠原晶子の子孫」はこのSS作者の捏造なので安心していただきたい。


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