【3699】 桂さんのお姉さまはブラックチョコレート  (琴吹 邑 2012-09-25 01:52:38)


【短編祭り参加作品】


私はバレンタインのチョコを用意していた。
一つはカカオ98%の苦チョコ。
この苦チョコをあげるのは理由がある。
それは、黄薔薇革命。
私はあれを無かった事にしたけど、桂ちゃんが私の元に戻ってきてくれるまで、すごくつらかった。
私は桂ちゃんを大切な妹だと思っていたし、桂ちゃんも同じ気持ちだと信じていた。
私の元にロザリオがある間、それは違ったんだと思った。
それがすごくショックだった。
結局それはそうじゃなかったし、ロザリオは桂ちゃんの元に戻った。
全ては元通り。だから、これは私のいたずら。
あの時の私の気持ちを、ほんのちょっと桂ちゃんにわかってもらいたくて。
もう一つはミルクチョコ。
こっちの方は簡単だ。いつまでも仲の良い甘い関係でいたい。その願いを込めている。
私は二つのチョコをラッピングし、鞄に詰めた。
桂ちゃんの嬉しそうな顔と、苦チョコを食べたときのびっくりしたような顔。
そして、二人の甘い時間を想像しながら。




テーマチェック OK
「二」
 二つのチョコレート
 二人の甘い時間

紅薔薇チェック OK
 原作本のサブタイトル 「黄薔薇革命」


白薔薇チェック OK
 登場人物人数 1人

黄薔薇チェック OK
 2000字以内
 文字数(空白含める)「399」
ワードの文字カウント機能で確認

剛の者用

紅薔薇チェック NG
 「薔薇のミルフィーユ」


白薔薇チェック NG
 筒井環

黄薔薇チェック OK
 400字以内
 文字数(空白含める)「399」
ワードの文字カウント機能で確認




以下の作品の世界観で書きました。
【No:215】 【No:267】 


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