【3769】 ナイトバード一旦はまると熱中して祈り  (千早 2013-09-25 18:38:17)


マリア様がみてるの百合小説です
登場伽羅は松平瞳子と福沢祐巳です
瞳子の視点から書かれています
〜お姉様が恋人に変わる時(紅薔薇姉妹編)〜
瞳子はお姉様に恋している、最初お姉様を見た時はなんて儚い人だろうと思った
それからお姉様の心を触れるにつれて気になり始めて気がついたら恋に落ちていた
その日はお姉様と二人で薔薇の館でお茶をしていた
「瞳子と二人でお茶をするのも久しぶりだね」
「そうですね…でもうるさい人がいなくて落ち着きますわ」
「うるさい人って由乃さんが聞いたら怒るよ、でもずっとこうして瞳子のそばにいたいな」
「そうですね、でもお姉様といたら賑やかでしかたがない気がしますわ」
「それは酷いな、瞳子」
瞳子とお姉様は互いに見つめて微笑んだ、でもこうしてお姉様と二人で過ごすのも悪くないですわ
「ねえ、瞳子、私と付き合ってみない?」
「いいですよ、どこに行くのですか?」
「そういう意味ではないよ、私と恋人として付き合ってみない?」
「お、お姉様、冗談はやめてください、いくら瞳子でもこんな冗談は怒りますわよ」
この時の瞳子は自分でもわかるくらいに顔が赤くなっていたと思う
「冗談って酷いな、私はね、最初瞳子に泣かされた時に凄く落ち込んでそれから瞳子の心に触れていくにつれてひかれていってね
こんな子とスールになったら幸せかなって恋人になったらもっと幸せかなってそして結婚できたら死んでもいいくらい最高に幸せかなって思ったんだよ」
お姉様も瞳子と同じ事を考えていたんですわね…嬉しくて心が温かくなった
「やっぱり女同士では気持ち悪いよね」
お姉様は辛そうに俯いた、それを見たら瞳子の心が痛くなった
「違います、お姉様!その…瞳子もお姉様と同じ事を考えていたから嬉しかったですわ」
「本当に!?なら私と付き合ってくれるんだよね」
「もちろんですわ、瞳子から頼みたいくらいですもの」
「ありがとう、瞳子、付き合った記念に瞳子とキスをしたいな、駄目かな?」
お姉様は子犬みたいな瞳で瞳子を見つめた
「ずるいです、そんな瞳で見られたら断れるわけがありませんわ…」
「してもいいんだね、なら瞳子目を瞑ってくれる?」
「これでいいですか?」
瞳子は目を瞑るとお姉様は肩を掴んで軽くキスをしてくれた
「ん…」
「瞳子の唇は柔らかったよ」
「その…お姉様の唇も柔らかったですわ」
「瞳子…好きだよ」
「瞳子もお姉様の事が好きですわ」
瞳子とお姉様は見つめるとどちらともなくキスをした
今度は甘く長いキスを…
〜終わり〜



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