「顔洗ってきましょうか・・・」
・・・夢かと思うほど、その日の薔薇の館の光景は、異様だった。
「あ、瞳子ちゃん。一緒に食べようよ」
「・・・とりあえず、何故ここにこんなものがあるんですか?」
「いいからいいから。軽くスルーして」
「瞳子ちゃんも食べましょう。おいしいわ」
そこにあるべきものではないもの・・・つまり鍋を、みんなでつっついていた。
「はぁ・・・」
お言葉に甘えて、座って鍋をつっつく。
「・・・!?」
・・・肉や野菜が、全部渦巻きだった。
「これはっ!?」
「ああ、これね。おもしろいでしょ?令ちゃんが作ったのよ」
・・・黄薔薇さま、ご愁傷様です。
じょきん
耳元の異様な音に気がつき、顔を上げると。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「本日のメインディッシュ登場〜!」
「やっぱり本物は違うねぇ」
だいぶ短くなった髪に思う。
この学園、大丈夫?