【581】 ドリルなべにて  (アヤ 2005-09-18 20:52:57)


「顔洗ってきましょうか・・・」

・・・夢かと思うほど、その日の薔薇の館の光景は、異様だった。


「あ、瞳子ちゃん。一緒に食べようよ」
「・・・とりあえず、何故ここにこんなものがあるんですか?」
「いいからいいから。軽くスルーして」

「瞳子ちゃんも食べましょう。おいしいわ」


そこにあるべきものではないもの・・・つまり鍋を、みんなでつっついていた。


「はぁ・・・」

お言葉に甘えて、座って鍋をつっつく。

「・・・!?」


・・・肉や野菜が、全部渦巻きだった。

「これはっ!?」

「ああ、これね。おもしろいでしょ?令ちゃんが作ったのよ」

・・・黄薔薇さま、ご愁傷様です。



じょきん



耳元の異様な音に気がつき、顔を上げると。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」



「本日のメインディッシュ登場〜!」
「やっぱり本物は違うねぇ」




だいぶ短くなった髪に思う。

この学園、大丈夫?


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