【753】 暗黒の食べ放題  (ケテル・ウィスパー 2005-10-21 22:11:43)


「ふふふ……良い色よ、あなたの小腸、あなたの大腸、あなたの肝臓…ふふふふ…おいしそう…」

 ゴボッゴボッ …… 校舎の壁に押さえつけられて口から血の泡を吐き出している女生徒。 制服は胸元から裂かれ、あらわになった肌は血に染まり内臓が露出している。
 右手を腹腔に突っ込んで、ゆっくり内臓を引きずり出している少女。

「……ほら、良い色でしょう? でも残念ね…あなたは……食べられないのよ……」

 ズルッ・・・一気に引きずり出される内臓。 大きな快感に震えるように ビクッビクッ…と痙攣する女生徒、その度に口元から血があふれ出す。
 血の滴る小腸に目を細めて微笑み、見せ付けるように口に付け無造作に一口齧り取る。 

「……おいしいわよ、とっても…他の物もおいしそうね……残さず食べてあげるから安心してね……」
「ゴ…ォプォ……ロ……ロ…サ……」

 何かを言おうとした…しかし、小腸を放り出した少女は、横隔膜を破ってまだ脈を打っている心臓をつかみ力を込める。

「ここは、歯ごたえがあっておいしいのよ、そうねここから頂くことにしましょうか。 ……それでは…ごきげんよう……」

 その瞬間背を大きく反らせて弛緩する女生徒、心臓はつかみ出され地面がさらに血で染まる、辺りは噎せ返る様な血の匂いが充満していった。 血の匂いに酔ったようにうっとりと心臓を眺めて……。


* * * * * * * * * * * * * * *



「か、かか、カ〜〜〜〜ット〜〜〜〜!!!!」
「こ、怖すぎるわよ! 志摩子さん! 終始微笑んでる辺りが特に!」
「あら? そうかしら?」
「だ、だから、その人形に手首突っ込んだままこっちを向かないで! ほんとにも〜〜科学部もコリすぎなのよ。 ここまでリアルに作らなくったっていいじゃない!」
「怖すぎるよ〜〜、志摩子さんその血、早く拭き取ってよ〜」
「ふふふ、ただの血糊じゃないの、そんなに怖がらなくてもいいんじゃないかしら」
「だから〜〜〜、微笑みながらその人形をもって〜にっこり微笑みながら血を滴らせているのが怖いんだってば〜〜」
「もう一体あれば ”パペットマペット”?」
「嫌過ぎますわそれは!!」
「確実に子供泣くわよそれ!」
「……腹話術習おうかしら…」
「やめて! 絶対にやめて! 志摩子さん!!」
「も〜〜床の掃除も大変ですわ。 誰ですの? こんな事をやろうって言い出したのは」
「え〜と〜〜、主に白薔薇姉妹?」
「”極上生徒会”ごっこ〜〜〜」
「「「いや〜〜〜〜〜!!」」」

「志摩子さん…うれしそう(クスッ)」


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