がちゃS・ぷち

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No.1742
作者:クリス・ベノワっち
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2006-08-03 00:34:57
萌えた:1
笑った:3
感動だ:14

『変わりゆく心の寒さやがて』

言えなかった言葉。
伝えられなかった気持ち。
想いは昇華して、愛情になる。
それは、『好き』とはちょっと違って。
ただ純粋に、幸せになって欲しいと思う心。
たとえ、その隣にいるのが私じゃない他の誰かだとしても。
少しばかりの心の痛みと共に、私はきっと笑うことが出来るはず。

だから、私はこの想いを閉じ込める。
あの人をもうこれ以上苦しめたくないから。
私が『妹』になったら、皆の祐巳さまを見る目が、きっと変わってしまうから。
それは私には耐えられない事。

でも・・・最後に一度だけ。
想いに鍵を掛ける前に、たった一度だけ。

私は仮面をはずす。

「祐巳さまが好きです」
小さく細いその声は、とても自分のものとは思えなく。

「瞳子は、祐巳さまが好きです」
もう一度紡いだ言葉は、思いがけず自分の心を揺さぶる。

「祐巳さまの事が、大好きです」
溢れ出た涙を止めることも出来ず、私はうずくまる。

閉ざすはずだった心、断ち切るはずだった想い。

「たすけてください・・祐巳さま」


再び仮面を被ることも出来ない瞳子を、月の光だけが優しく包んでいた


(コメント)
クリス・ベノワっち >1ヶ月以上も間が開いてしまった。えっと一応『白』『黄』と投稿したんで『紅』を作ってみました(No.11980 2006-08-03 00:37:53)
クリス・ベノワっち >「たすけて〜」の前にもうちょっと追加するかもです。とりあえず寝ます(No.11981 2006-08-03 00:40:20)
にゃ >切ない……それなのに、ギャグを思い浮かべてしまう私の妄想力、問題アリ……(No.11982 2006-08-03 02:44:05)
にゃ >はぁ〜、こんな私を壊してくれませんかねぇ……え〜っと、クリップラーさまぁ〜(何でもネタにするのが私のたしなみ)(No.11983 2006-08-03 02:49:03)
ROM人 >○川可南子「聞いちゃった♪」 瞳子「か、可南子さん……って、その伏せ字意味無いですよ」 細○可南子「そ、それはおいておいて、録音しちゃった、今の」 可南子の手には小型のICレコーダー 瞳子「か、可南子さん!」  細川○南子「これ、祐巳さまに聞かせてあげようかしら」 瞳子「や、やめてください……」 細川可○子「ふふふ、じゃあなんでも言うことを聞いてくれる?」 瞳子「…………しかたありません、わかりました」  細川可南○「じゃあ、私の恋人になって」  瞳子「え!?」 ○川可南子「瞳子さんは私に逆らえないわよねぇ(ICレコーダーをちらつかせながら)」 瞳子「うっ……!」 がっくりとその場にへたり込んだ瞳子を抱き上げ可南子はご満悦。 長身の可南子にお姫様だっこされる瞳子はちょっとだけ絵になっている。 瞳子「(今度は別の意味で)たすけてください・・祐巳さま」(No.11989 2006-08-03 03:24:26)
ROM人 >何か、変な電波が降りて来ちゃいました(爆)(No.11990 2006-08-03 03:24:54)
クリス・ベノワっち >クリップラー・・コアな御方が(笑)(No.12002 2006-08-04 00:09:16)
クリス・ベノワっち >可南子に持ってかれる瞳子。御幸せに・・合掌(違)(No.12003 2006-08-04 00:16:36)
良 >そんなssありませんでしたっけ?ROM人さま。(No.12004 2006-08-04 00:20:40)
砂森 月 >コメントで思わず笑いに手が。。(ぇ(No.12005 2006-08-04 01:47:41)
ROM人 >うん、あった(w >そんなSS(No.12067 2006-08-05 02:52:32)
沙貴 >「たすけて〜」言葉以上に強烈な台詞ですね……瞳子が口にしたのですから。切ないです……(No.12109 2006-08-06 01:23:49)
クリス・ベノワっち >このSSに関しては『切ない』と言っていただけるのが、最高のご褒美です。(No.12151 2006-08-06 04:22:59)

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