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とりあえず迂闊にも泣いちゃったギュッと抱きしめる  No.3899  [メール]  [HomePage]
   作者:たぬたぬ祐巳さま  投稿日:2020-07-26 02:33:22  (萌:0  笑:0  感:9
【No:3708】の書き直しのようなものw
ということでpinkman改め、たぬたぬ祐巳さまです。
マリみて新シリーズの不定期連載はじめました。
タイトルは『リボンの約束』です。なるべく原作に近いように書いていく予定ですが、ところどころ改変が存在します。
(悲劇ではないレイニー、瞳子と志摩子の出自が…※由乃が留年など)
※由乃については黄薔薇革命の部分なのでだいぶ先になります。

【これ】

第0話 約束前夜

私立リリアン女学園 幼稚舎卒業式

園庭や講堂前では園児とその保護者たちが卒園式を終えて慌ただしく帰路に就こうとしていた頃…
二人の幼児が桜の樹の下で向き合っていた。

「とうこちゃん、わたしたちがおおきくなって『こうとうぶ』になったら『すーる』になろうね」
「『すーる』ってなんですの?ゆみさま」
「『すーる』になったらね、ずーっとなかよしにでいられるってさちこさまがいってたの」
「だからね、やくそくだよ」

それから10年後 私立リリアン女学園高等部にある薔薇の館では…

薔薇さまやその蕾である妹達、そして手伝いのために参加した一年生の松平瞳子と細川可南子の8人は
高等部の学園祭を翌日に控え、最終確認や片付けなどを終えて帰り支度をしていたときに
紅薔薇の蕾は緊張の面持ちで言葉を発する。

「あ、そうだ瞳子ちゃん…いえ瞳子。明日『アレ』を忘れず持ってきてね」

いつもと違う祐巳の真剣な表情に瞳子は訝しがりながらも質問した。

「祐巳さま、『アレ』とは一体何のことでしょう?」
「私達の間で『アレ』といったらあれしかないじゃない。『私の右と貴女の左、紅と青の証はあるべきところへ』戻す時が来たのよ」

あるべきところへ戻すもの。その言葉が意味するところを瞳子は瞬時に理解した。

「えっ!?で、では…」
「瞳子ちゃん、ずいぶん待たせてごめんね。10年は長かったよね?」

右と左、紅と青、あるべきところへ戻す、ずいぶん待たせた…
祐巳が発する言葉をひとつひとつ反芻しつつ、瞳子は思わず祐巳に抱きつきすがりついて泣いていた。

「祐巳さまっ!お姉さまっ!ありがとうございます。瞳子はこの日をずっと…約束が成る日をずっと待ち望んでいました」
「瞳子ちゃん、まだ喜ぶのは早いよ。本番は明日なんだからね」

涙声で急に祐巳に抱きついた瞳子に驚きながらも周囲は固唾を飲んで二人を見守っている。
その沈黙を破って祐巳はうしろに向き直り、姉の小笠原祥子に問いかける。

「それでお姉さま、明日の後夜祭のときにお時間いただいてもよろしいですか?」
「わたくしの学園祭での時間は祐巳のために空けてあるからいつでも大丈夫よ」
「ありがとうございます。それで、その時にマリア像の前での儀式に立ち会っていただきたいんですけど…」
「そう、二人はスールになるのね」

〜本編へつづく〜

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逆転ドリル  No.3898  [メール]  [HomePage]
   作者:ジャックフロスト  投稿日:2020-06-13 06:08:59  (萌:2  笑:11  感:0
【No:3895】【No:3896】【No:3897】の続き
薔薇の館脱出計画紅薔薇編





梅雨も終わり夏休み間際となったある日、またまた名案を思い付いたので紅薔薇姉妹に聞いてみることにした。

「紅薔薇さま!江利姉の倒し方を教えてください!」

「祐巳ちゃんいきなりどうしたの?流れ的に薔薇の館から解放される方法聞いてくると思ったんだけど」

「そっちの方は既に思いついたので、私が縛られてるのは江利姉の存在が大きいと思うんです。だから江利姉を倒せば解放されるはず!」

「なるほどね。江利子を倒すのは難しいわよ」

「それでも何か!何かありませんか!」

「祥子、なにかないかしら?」

「ありません。祐巳、そんなことより仕事が溜まってるんだから手を動かしなさい」

「あ、はい」

仕事をしながら江利姉のデータを書いていく。苦手なもの、歯医者。これを使うのは無理だから没。
いや待てよドリル、そうドリルだ!

「祥子さま、今工事用のドリル持ってませんか?」

「何馬鹿なことを言ってるのかしらこの子は…」

祥子さまはため息をついた。

「江利姉は歯医者が苦手なんですよ!そして歯医者といえばドリル。すなわちドリルがあれば勝てる!」

「お姉さま、この子仕事はできるのに馬鹿ですわ」

「こらこら祥子。だけど祥子が素直にそう表現するのは珍しいわね」

「この子相手には遠慮しても無駄でしょう?」

「まあそうさせる祐巳ちゃんが凄いのかしら?」

紅薔薇さまがチラッとこっちを見た。

褒められてるのかけなされてるのかどっちなんでしょうか。

「あら、私は褒めてるのよ?」

「それならよかったです」

「祥子もこのくらい素直ならなぁ」

「さすがにこの子レベルを求められても困りますわ」

「というわけでドリルが必要なのでちょっと探してきます!」

そう言って私は飛び出ていった。

「あ、こら祐巳!待ちなさい!」

「…行っちゃったわね」

「帰ってきたら正座ですわね」


「ドリル〜ドリル〜」

適当に散策していると視界の隅にドリルっぽいものが飛び込んできた。

「あ、ドリル!」

私はそのドリルを追いかけた。

追いついたと思ったらそのドリルはなんと髪の毛だった。

「ねえ!そこのあなた!」

「私ですか?」

「そうそう!それ片方貸してくれない?」

「はぁ!?」

「ちょっとだけ!ちょっとだけだから!」

「い、いやですわ!というより貸せる類のものじゃありません!」

驚いた、カツラじゃない!ぜひとも欲しい。

「このキャットフードと交換しない?」

「しませんってば!祐巳さま失礼ではなくて?」

「あれ?私のこと知ってるの?」

「あなたは有名ですからね。黄薔薇さまの実の妹で山百合会のマスコット」

「そう言えばそんなの書かれてたっけ。あなたのお名前は?」

「中等部3年の松平瞳子ですわ」

「瞳子ちゃんか!それ貸せないならちょっと一緒に来てくれない?」

「え、ちょっと!」

私は瞳子ちゃんの手を引いて江利姉のところに向かった。

「これで一発逆転だよ!」


結果として作戦は成功とも失敗とも言えなかった。

瞳子ちゃんをおんぶしながら江利姉の周りをぐるぐる回っていたら、江利姉は倒れながら大爆笑した。
それと同時に私は祥子さまに鉄拳制裁を受けた。小笠原流鉄拳制裁マジヤバイ。

瞳子ちゃんは泣きながら祥子さまに抱き着いていた。そうやら祥子さまの親戚だったらしい。

私は瞳子ちゃんに土下座をした。これで先輩、同学年、後輩すべてに土下座したことになった。白薔薇さまが卒業したら土下座マスターの称号がこっちに来そうで少し不安になった。

今回のことがリリアン瓦版に載り、前の落とし穴と合わせて黄薔薇VSその妹という特集になってしまい紅薔薇さまはため息をつき、白薔薇さまは爆笑していた。

夏休み中に作戦立て直して今度こそ勝利をつかむぞ!

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自由奔放におしゃべりペットな祐巳ちゃん  No.3897  [メール]  [HomePage]
   作者:ジャックフロスト  投稿日:2020-06-08 04:21:09  (萌:1  笑:4  感:1
【No:3895】【No:3896】の続きの続き
薔薇の館脱出作戦白薔薇編



梅雨のじめじめした季節のある日、私はまた作戦を考えていた。

「白薔薇さま、何かいい案ないですか?」

「祐巳ちゃんいると楽をできて楽しいのに私がそんなの考えると思う?」

「ぐぬぬ」

「もうあきらめなよ。これ見てみてよ」

そう言うと白薔薇さまはリリアン瓦版を出してきた。

そこには山百合会のマスコット鳥居祐巳の日常と題した連載記事があった。

「な、なんですかこれ!」

「え、本当に知らなかったの?この連載もう4回目よ」

「…志摩子さん知ってた?」

「ええ、多分知らない人のほうが少ないんじゃないかしら」

なんといつの間にそんなことに。

「祐巳ちゃん、これに落とし穴作ろうとして祥子に怒られたってあるけど本当?何してるのよ」

「これ私の単独犯みたいになってるじゃないですか!本当は由乃さんも一緒で令さまと祥子さまに怒られました」

「本当に何やってるのよ…」

「江利姉をぎゃふんと言わせたいという意見が一致しまして実行に移しただけですよ」

由乃さんは手術をしてからさらにアグレッシブになってきてついていくのが大変である。

祐巳さんが主犯よ!って言葉が聞こえた気がしないでもないけど気のせいだろう。

「お、いいね。次は私も混ぜてよ」

「お姉さま、紅薔薇さまに報告しておきますね」

志摩子さんがそうにっこり笑った。

「祐巳ちゃん、なかったことにしてくれ」

白薔薇さまは思い切り土下座をした。こんな頻繁に土下座する人が薔薇さまでいいのだろうか。

「他人事のような顔してるけど祐巳ちゃんも将来そう思われる側よ?」

顔に出てしまっていたようだ。

「私は薔薇さまにならないから平気ですよー」

私は笑った。

「どうだろうね」

白薔薇さまはにやっと笑ってコーヒーを飲んだ。

ふうとため息をついて、ちらっとリリアン瓦版を見る。

「それにしてもマスコットってなんですか」

「そりゃ江利子の実の妹ではあるものの誰の妹でもないのにやたらとなじんでるからでしょ」

「祐巳さん可愛らしいからそうなるのもわかるわね」

白薔薇姉妹がそう言った。

「抱き心地もいいしね」

「ぎゃ!」

白薔薇さまが抱き着いてきた。

「これこそが祐巳ちゃんの天職だよ」

「離れてくださいよ!ん…天職?」

「どったの?祐巳ちゃん」

「私の役目がマスコットなら新たなマスコットを用意すれば解放される!」

私はまた名案を思いついてしまった。

「祐巳さんそれは無…」

「志摩子、しーっ!面白いことになりそうだ」

2人が何か言ってるが無視することにする。

「というわけで志摩子さんマスコットやってみない?」

「遠慮しておくわ」

無茶苦茶いい笑顔でお断りされてしまった。

「祐巳ちゃん、マスコットに必要な要素は何だと思う?」

「うーん…モフモフ感だと思うんですよね」

「それで志摩子?」

「志摩子さんの髪モフモフするじゃないですか?いい匂いだし」

「なるほど、祐巳ちゃんの次にマスコットに近いのは確かだけどね。祐巳ちゃんにあって志摩子にないものがあるのよ」

「私にあって志摩子さんにないもの?」

「そう、それはね。自然になじむ親しみやすさよ!」

「親しみやすさ、そうか!わかりました!ピッタリな人物連れてきます!」

そう言って私は飛び出ていった。

「いったい誰を連れてくるんだろうね」

「祐巳さんの考えは私にはわかりかねます」


「お断りされました」

「いったい誰のところに行ったのよ?」

「中等部の青田先生のところです」

「青田先生?」

「そうです!教師だからなじんでるし、あだ名ははミッフィーでマスコット感バッチリでしょう?」

「言いたいことはいろいろあるけど、それでどうなったの?」

「マスコットになって下さいって言ったら君さらにあほになってないか?と言われました」

「ぶふぉ」

「くっ…っ」

2人とも笑いをこらえてるようだった。真剣に話をしているのに失礼な。

「いやいやふつうに考えて真っ先に教師に行くのおかしいでしょ」

「えー、名案だと思ったのに…」

「祐巳ちゃん肝心なところが抜けてるわよ」

「肝心なところ?」

「そう、かわいらしさよ!」

「かわいらしさですか…ちょっと行ってきます!」

そう言って私はまた飛び出した。

「さてさて、次は何を起こしてくれるかな…って志摩子大丈夫?」

「す、すみません。おかしくって」

「将来おそらく一緒に薔薇になる志摩子は大変そうね…」


「ただいま帰りました!」

「おかえりー見ればわかるけどそれは?」

「学校にいた猫です!これをマスコットにしましょう!」

「これゴロンタよね?よく嫌がられなかったわね」

「?よく分からないですけどすぐなついてくれましたよ」

「同族な感じがしたのかな」

「同族って何ですか同族って。まあとにかくこれで私は解放ですね!」

私はうきうきして小躍りした。

「で、この子はどうやって祐巳ちゃんがしてた仕事をするのかな?」

「え?」

「蓉子や江利子が望んだのは人手だけど?」

「マスコットじゃ…?」

「それは外から見てそう見えるだけで実際はいろいろ仕事してるよね?」

「わ、私は今まで何を…」

「それに江利子と蓉子が言ってたこと覚えてない?出入りしても不自然でない人物、妹候補として騒がれない人物。そんなの祐巳ちゃん以外にいる?」

「ぐぬぬぬ」

「あらあら、志摩子も何か言っとく?」

「そうですね…祐巳さんこれからもよろしくね」

「はい…」

作戦はまたもや失敗してしまったようだ。

ついでに青田先生に迷惑かけたのがばれてまた祥子さまに説教を食らった。

ゴロンタは薔薇の館に1度入ったせいか薔薇の館の周りをうろうろするようになった。
そこに人が集まるようになり、ちょっと賑やかになったわね。と紅薔薇さまが笑っていた。
紅薔薇さまに猫の手も借りたかったんですね。と言ったらさらに笑われた。

次こそは成功させるぞ!

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お姉さま  No.3896  [メール]  [HomePage]
   作者:ジャックフロスト  投稿日:2020-06-07 11:19:41  (萌:2  笑:4  感:0
【No:3895】の続き
薔薇の館からの脱出計画編



マリア祭も過ぎ忙しくなくなったのでそろそろ解放されるのでは?と期待していたある日のことである。
私は名案を思いついたので大丈夫そうな人に相談することにした。

「令さま、なぜ私には姉妹の申し込みがないのでしょうか?」

「うーん私にはわからないな」

「私はわかるわよ」

そう由乃さんが言ってくれた。

「本当由乃さん!?」

「ええ、一つはずばり黄薔薇さまの存在よ」

「江利姉の?」

「祐巳さんと姉妹になるってことは黄薔薇さまと関係を持つことにもつながるのよ。
 それで敬遠されるのだわ。とにかく薔薇さまは存在が大きすぎるからね、あんなでも。」

「なるほど…あんな?」

「あらいやだ言葉の綾ですわ」

由乃さんはそう言って笑った。江利姉と由乃さんは令さまを取り合うライバルである。

「じゃあ令さま、妹にしたいと感じるのはどんな人です?」

「うーん、由乃以外妹にする気なかったからあまり考えたことないなぁ」

「令ちゃんに聞いても無駄よ無駄」

「じゃあ由乃さんはどんな妹欲しい?」

「まだ1年生になって2か月くらいしかたってない人に聞く?普通」

「そこは想像力でカバーしようよ」

「分かったわよ…うーん、面白そうな子がいいかしらね」

「じゃあ私は違うね、私癒し系だし」

「祐巳さんは完全にお笑い担当でしょ?癒し系は志摩子さんに譲りなさい」

「…今はそんなことより妹にしたくなる子の話だよ!」

「納得しちゃったから現実から目をそらしたわね」

「妹にしたいといえば新聞部でランキングやってなかった?」

令さまはそう言ってリリアン瓦版をとりだした。

「そんなのあったわね」

「私読んでないからわからないや」

私は読まない派なのである。

「えーとなになに、1位島津由乃!?これ間違えてない?」

「祐巳さん後でぶん殴るわよ!」

「だっておとなしそうとかおしとやかとか書かれてるよ?いつもいかに江利姉をぎゃふんと言わせるかってこと一緒に考えてる仲としては同意しかねるよ」

「私病弱なのよ?病弱と言ったらおしとやかでしょ」

「なるほど。ちょっと外でゴホゴホ言ってくる!」

私は外に飛び出した。

「令ちゃん…私手術受けようと思う。あの子と付き合うにはこの体じゃつらそう」

「そうだね…」


「ただいまー」

「おかえりなさい。どうだった?」

「そんなにむせるほど面白いことがあったの?って言われました」

「祐巳さんに病弱キャラは無理よ」

「痛感いたしました」

私はランキングの次の人を見ることにした。

「2位は志摩子さんか。なになに美人、オーラがすごい、柔らかそうか」

なるほど!柔らかさか!となればこれしかない。

「由乃さん、胸大きくするためにはどうしたらいいかな?」

「令ちゃん?これもう殴っていいわよね?」

「よ、由乃落ち着いて!」

ただならぬ殺気を感じたので土下座することにした。

「土下座するリリアン生なんて初めて見たわ」

「え?これ紅薔薇さまに白薔薇さまが良くやってるの見て参考にしたんだけど」

「ノーコメントで」

またリリアン瓦版を見る。

「ねえ、これ私の名前ないよ?」

「祐巳さんはこっちよ」

「なになに」

妹にしたくない子ナンバー1?

はたから見てる分には面白いし可愛いけど自分の妹にするにはちょっと…、山百合会で責任もって飼うべきなどと書かれている。

「私どんな扱いなんですか!」

「さっき一つ目の理由が黄薔薇さまの存在って言ったわよね?2つ目がペット扱いされてるからっていう理由よ」

ぐぬぬこれじゃあ作戦が…

「なんなの作戦って?」

どうやら心の声が漏れていたらしく令さまに聞かれた。

「ふふん!名付けて姉が出来たので薔薇の館の仕事はもうできません作戦です!」

「長いわよ」

「略してABM作戦でどうでしょう」

「どうでしょうって言われても…」

「でもこんな扱いだし姉になってくれる人いなさそうなのでこの作戦は失敗ですね」

「諦めるのは早いわよ。祐巳さん」

「由乃さん…」

「一人いるわよ。なってくれそうな方」

「え、だれ!?」

「祥子さま」

「なるほど!祥子さまさがしてくる!」

そう言って私は飛び出した。

「…ねえ令ちゃん。祐巳さんってもしかしてちょっとあれなのかしら?」

「うん、たぶんそうだね…」

「「祥子(さま)をにしたら紅薔薇のつぼみの妹になるから薔薇の館に留まることになるのに」」

祥子さまに会ってから、祥子さまの妹になったら紅薔薇のつぼみの妹になる事実に気づき、祥子さまとおしゃべりをして祥子さまのおうちに遊びに行って帰ってきた。

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オチはいやだ  No.3895  [メール]  [HomePage]
   作者:ジャックフロスト  投稿日:2020-06-06 04:22:28  (萌:1  笑:7  感:0
祐巳と佑麒が江利子さまの妹と弟になってる話
プロローグ?


私、鳥居祐巳はこの春晴れて高校生となった。

「祐巳ちゃんももう高校生か。入学式終わったら父さんと食事に行くぞ!」

「何言ってるんだ、俺とだよな?」

「俺とだ!」

「俺」

父親と兄3人が言い争っている。

「あの俺も入学なんだけど…」

弟の佑麒がそう口を挟んだ。

「お前はどうでもいい」

4人そろってそう言った。佑麒よ強く生きろ。

「何してるのよ?入学式なのに遅刻するわよ。」

そう言って江利姉が私と佑麒を引っ張り出した。

「まったく毎度毎度」

江利姉はため息をついた。

「まともな男は佑麒だけよ。あんたも若干アレなところあるけど」

「アレってなんだよアレって…」

佑麒もため息をついた。

「まあ祝福してくれてるんだからいいんじゃないかな」

私は苦笑いしながらそう言った。

「祐巳がいてくれてよかったわ。いなかったらあれが全部私に来てたと思うとたまらないわ」

「ははは…私も江利姉がいてよかったよ」

「あ、そうだ。学校では江利子さまか黄薔薇さまって言いなさいよ?」

「はーい」

一応中等部でもしっかりできてたし大丈夫だろう。

「リリアンってめんどくさそうだな」

佑麒がつぶやいた。

「花寺も花寺でめんどくさいかもしれないわよ?」

江利姉が悪い顔をして言った。

「俺は平凡に生きていくんだ。トラブルに突っ込んでいく江利姉とは違うさ」

「そんなこと言ってるやつが案外巻き込まれるものよ」

この江利姉の予想がバッチリ当たるとはこの時の私と佑麒は思いもしなかっただろう。


佑麒とは途中で別れて江利姉と二人になった。

「黄薔薇さまごきげんよう」

「ごきげんよう」

挨拶を返してもらった人はキャーと言って去っていった。

「相変わらずすごい人気だねぇ」

「祐巳もそうなるかもしれないわよ?聖の妹になる?」

「まさか!」

聖さま。時々家に遊びに来て私をからかってくる人だ。

「結構聖も気に入ってるわよ?あなたが居なかったら栞さんのこと乗り切れてたかわからないって言ってたし」

「うーん、私何もしてないよ?蓉子さまと聖さまのお姉さまがいろいろしてたし」

「いるだけで力になることもあるのよ。蓉子が良く言ってるけど姉は包みこむもので妹は支えなんですって。
そういう意味ではもう妹らしいことしたってことになるんじゃないかしら?」

「うーん。でも姉妹になるかはまだ分からないや」

「まあじっくり考えなさい」

「はーい」


お祈りを済ませた後薔薇の館に行くというので江利姉と別れた。

歩いていると桜の木があるのを思い出しそこに向かおうとしてると

「ゆーみちゃん!」

「うぎゃ!」

後ろから誰か抱き着いてきた。

「相変わらずだねーこれからこれを毎日聞けると思うとマリア様に感謝したくなるね」

「…聖さまごきげんよう」

「はい、ごきげんよう」

「なんでここにいらっしゃるんです?」

「それは高等部の生徒だからだよ?」

「そういうことじゃなくってですね!」

「わかってるって、さぼりだよさぼり!蓉子が何とかしてくれるって」

まったく悪びれる様子もなくそう言った。

「蓉子さまも新年度早々大変そうだなぁ」

「そうだねー世話焼きが趣味みたいなもんだしいいんじゃないかな?」

「聖さまがそれ言っちゃ…」

「ところで祐巳ちゃんは何してるの?玄関こっちじゃないでしょ?」

「桜を見に行こうかと思いまして」

「それじゃあ行こう行こう!」

私は聖さまに引っ張られて桜を見に行くことになった。

「うわー綺麗ですね。聖さ…ま?」

聖さまは桜を見ないでそこにいる人物を見ているようだった。

「祐巳ちゃんあの子知ってる?」

「確か…藤堂志摩子さんですね」

「そう…」

そう言って聖さまは近づいて行った。

「志摩子、私の妹になりなさい」

「せ、聖さま!」

私はびっくりして大声をあげてしまった。

「白薔薇さま…」

志摩子さんも突然のことに驚いているようだった。

「いやいや聖さま順序ってもんがあるでしょ!」

「え?なんで?向こうも私のこと知っていてこっちも知っているんだしいいじゃない」

「名前だけじゃないですか!もっといろいろ知り合ってからですね」

「佐藤聖3年、白薔薇さま、12月25日生まれ、好きなもの嫌いなものはいろいろ」

「はい次志摩子よろしく」

「え、はい藤堂志摩子と申します。祐巳さんと同じ1年桃組です。好きなものは銀杏やゆり根です」

「あ、私桃組なんだ」

「見に行く手間が省けてよかったじゃない」

「まあ時間がないから行くけど妹のこと考えておいてよ」

そう言って聖さまは去っていった。

「…」

「…」

「とりあえず教室行きましょうか…」

「うん…」

初日からなかなか波乱である。

「それで志摩子さんはどうするつもり?」

「…わからないわ」

「そうだよね」

「私は身軽でいたいのだけれどあの方のことがどうも気になるの」

「身軽…」

うーんどういうことだろう。


入学式も無事終わり帰ろうとした時呼び止められた。

「祐巳、ちょっと来てちょうだい」

「江利ね、じゃなかった黄薔薇さま!」

そのまま薔薇の館へ引っ張り込まれた。

「これ私の妹だからこき使っていいわよ」

「そんな無茶苦茶な…」

「朝、聖がさぼってるの知ってたのに放置した罰よ」

「ええ!それとばっちりじゃ」

「まあめったにできることじゃないしいいじゃない。こっちとしても鳥居江利子の妹だから騒ぎにならなくてちょうどいいのよ」

「騒ぎ?」

「祐巳ちゃんごめんなさいね。」

「いえ紅薔薇さまが悪いわけじゃ…」

「あらそう?私が江利子に頼んだのにそう言われるならありがたいわ」

「なっ!」

「聖は妹いないしサボり魔でしょ?江利子もふらっとどこか行っちゃうし、令は部活あるしでちょっと人手足りないのよ」

「そこで私ですか」

「そう、祐巳ちゃんなら実の妹だし出入りしても不自然じゃないしね」

「さようですか…」

「祥子は初対面よね」

「そうですね。紅薔薇のつぼみの小笠原祥子ですわ。よろしくね祐巳ちゃん」

「1年桃組の鳥居祐巳です。よろしくお願いします」

「期限は聖か祥子に妹が見つかるまでね。よろしく」

「はい…」

そうして私は薔薇の館のお手伝いさんとなってしまったのであった。


そんなこんなで1週間が経った。

「黄薔薇さま…」

「何かしら祐巳?」

「マリア祭って1年生歓迎系のものですよね?」

「そうね」

「なんで新入生側の私が準備しているのでしょうか」

「聖があの1年生のところにフラフラ行っているからよ」

くっ!あの人は何をしてるんだ!

「あ、そうだ。いいこと思いついた」

「いいこと?」

紅薔薇さまが聞いてきた。

「ふふーん、秘密です!」

私は胸を張って笑顔で言った。

「こういうところは江利子の妹なんだって感じさせるわね…」

紅薔薇さまはあきれたようにため息をついた。

その次の日

「じゃーん!私の友達の藤堂志摩子さんをお連れしました」

「あの、藤堂志摩子です」

志摩子さんはそう言って。

「よろしく。志摩子と呼んでいいかしら?聖もそう呼んでるし」

「は、はい」

「これで聖さまもこっちに来るし私はお役御免ですね!ふっふっふ」

「祐巳ったら大事な友達を放置してどっか行こうなんて非情ね。姉として悲しいわ」

江利姉がそういっておよよよと泣き出した。絶対ウソ泣きだけど。

「うっ」

「今日は令と由乃ちゃんも来てやっとみんな揃うところなのに祐巳ちゃんが帰っちゃうなんて寂しいわね」

紅薔薇さまもそう言った。

「あ、そうだみんなに報告。私と志摩子は姉妹になったから。」

白薔薇さまは突然そう言った。

「へ?志摩子さん本当!?」

「ええ、だから祐巳さんに連れてこられなくてもここに来る予定だったの」

「へー昔の聖だったらグダグダやってめんどくさいことになってたはずなのに成長したもんね」

「なにおうでこっぱちめ!まあ今日は機嫌がいいから許してあげましょう。というわけで志摩子が慣れるまで祐巳ちゃんお世話よろしく!」

「んん!?」

(あ、これ何だかんだ引き延ばされまくるパターンでは?)

チラッとわずかな希望を込めて祥子さまを見た。

「祐巳、あきらめなさい。お姉さま方にはかなわないわよ」

希望はあっけなく打ち砕かれた。

「祐巳さんがいてくれたら心強いわ」

「はい、やらせていただきます!」

「すでに祐巳を尻に敷くとは、志摩子やるわね」

江利姉が変な感心をしている。

情けなくなり私は地面にしゃがみこんでうずくまった。

「ごきげんよう遅れました、って祐巳ちゃん何してるの?」

令さまと由乃さんが入ってきて不思議な顔をした。



「とりあえず改めて1年生に自己紹介してもらおうかしら」

紅薔薇さまがそう言った。

「トリは祐巳ちゃんとして順番はどうする?」

「由乃ちゃんから行きましょうか」

白薔薇さまがそう言って江利姉が答えた。

「ちょ、ちょっと待ってください!なぜ私が最後なんですか?」

「そりゃ話にはオチというものが必要だからだよ祐巳ちゃん」

「面白い自己紹介お願いね」

くっそ!いつか復讐してやる。

「じゃあ由乃ちゃんよろしく」

「島津由乃です、病を患っておりご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。好きなものはスポーツ観戦、時代小説。
好きな言葉は先手必勝。支倉玲さまの従妹であり先日妹になりました。以上です。」

ほうほう、なかなかアグレッシブそうな子だ。

「ほうほう、外見と趣味のギャップが非常によろしい!」

白薔薇さまはそううなずいた。

「次志摩子よろしく」

紅薔薇さまが促した。

「藤堂志摩子です。本日佐藤聖さまの妹となりました。まだ勝手もわからない身分でご迷惑おかけします。
好きなものは銀杏、ゆり根。特技は日舞です。よろしくお願いします。」

「これまたギャップが凄いわね」

「今年はそういう年なのかもよ?次の人ももしかしたらすごいものを隠し持ってるかも」

くっ黄白コンビがハードル上げてきてる。

「じゃあ祐巳ちゃんどうぞ」

「えーうーん、はい!顔は狸だけど名前は鳥居の鳥居祐巳です!」

すっと薔薇様三人を見ると全員3と書かれた札をあげていた。

「なんでですか!判定早すぎでしょう!しかもその札3しか用意してないでしょう!」

見ると全員笑いをこらえていた。

「祥子さまや令さままで!」

「ごめんなさい。あまりにも連携が取れていたものでつい」

祥子さまは笑いながらそう言った。

「祥子を笑わせられたんだから自信もっていいわよ祐巳ちゃん」

紅薔薇さまはそう言った。

「こんな自己紹介2度とやりませんよ…」

とにかく薔薇の館から解放される方法を考えなければ。

たぬたぬ祐巳さま > 約1年ぶりに新しい投稿キター。これわ良作の予感 (No.77423 2020-06-21 01:36:41)

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熱い視線を感じて祐麒をリムジン  No.3894  [メール]  [HomePage]
   作者:千早  投稿日:2019-08-27 05:22:18  (萌:5  笑:1  感:0
これはマリア様がみてるの百合小説です。
登場伽羅は福沢祐巳と松平瞳子です。
前に投稿した小説を修正してまた投稿しました。

〜お姉様に振り回されて〜

福沢祐巳様、いえ、お姉様は、世界一可愛らしいと思う。
お姉様は、気づいていないけれどもファンクラブがあるぐらいだ。
お姉様っていっても血のつながった姉妹ではない。
リリアンには、スール制度がある。
上級生が気に入った下級生にロザリオを渡して姉妹になる事が出来る事だ。
瞳子のお姉様の福沢祐巳様ともこうしてスール(姉妹)になった。
そんなある日薔薇の館でお姉様はとんでもないことを提案してきた。

「ねえ、瞳子、私とキスしようよ!」

お姉さまは、さも突然のように真顔でキスをする宣言をした。

「お、お姉様、何言うんですか!?」

瞳子は、お姉さまの突然のキスをする宣言にびっくりして大声で聞き返した。

「瞳子は、私とキスするの嫌?」

お姉さまは、キョトンと首を傾げてお姉さまとキスをするのが嫌なのか質問をした。

「そうではありませんが……
だいたいキスは、好きな人同士ですることです」

瞳子は、お姉さまがキスをする意味が解っているのか解らずにじと〜とお姉さまを見つめて指摘をした。

「えっ?
私は、瞳子の事が好きだよ」

お姉さまは、瞳子の言った意味が理解していないのか平然と瞳子が好きだと答えた。

「恋人にしたいくらい好きって意味です!
お姉様は、ロサ・キネンシスなんですからもっと自覚を持ってもらわないと困ります!」

瞳子は、お姉さまのさも突然のように平然と答える様子が事の重大を気づいていないみたいで原を立ててお姉さまを叱りつけるように話した。

「もう瞳子は、厳しいな……
でも私は、瞳子の事を恋人にしたいくらい好きだよ」

お姉さまは、瞳子の態度をみてしかたがなさそうに苦笑いを浮かべて瞳子の事が恋人にしたいほど好きだと告白をした。

「お姉さま、からかわないでください!
だいたいお姉様には、洋子様がいるではないですか……」

瞳子は、お姉さまの1番になれないのは、解っていた。
そのことに対してつらそうなのとお姉さまの態度に怒りを感じる気持ちがごちゃ混ぜになった。

「あれ、もしかして嫉妬している?」

お姉さまは、瞳子の態度を見て嬉しそうにニコニコしながら述べた。

「そ、そんなわけがありませんわ……」

瞳子は、お姉さまに図星を刺されて戸惑いながらお姉さまから視線をそらした。

「確かにお姉様の事は好きだよ。
でもお姉様の好きは尊敬の対象だから恋愛とは違うよ。
恋人になりたのもキスをしたいと思うのも瞳子だけだよ」

お姉さまは、ほんのり顔を赤らめて瞳子と恋人になりたいと告白をした。

「お姉様は、ずるいです……
そう言われたら断れるわけないじゃないですか……」

瞳子は、お姉さまの発言を聞いてお姉さまがずるいと思い恨めしそうにお姉さまを見つめた。

「ありがとう、瞳子〜〜」

お姉様は、瞳子の発言を聞いて嬉しそうに瞳子に抱き着いてきた。

「それならば早く目を瞑って、瞳子!」

お姉さまは、直ぐに瞳子を離して瞳子の肩を触りキスをする宣言をした。

「えっ、今ここでするんですか!?」

瞳子は、お姉さまが直ぐにキスを求めると思っていなくて慌ててお姉さまの行動を聞き返した。

「ほら、早くしないと薔薇の館に志摩子さん達が来るよ」

お姉さまは、瞳子の行動を楽しむみたいにニコニコしながら早くすることを急がした。

「は〜〜……わかりました……
早くすませてくださいね」

瞳子は、いつも強引なお姉さまを止められないと解っていて軽くため息を吐いた。
瞳子は、ゆっくりと目を瞑るとお姉さまが肩を掴んだ。
瞳子は、緊張したように身構えるとおでこにお姉様の唇の感触が感じた。

「えっ、おでこですか……?」

瞳子は、お姉さまの事だから唇にキスをすると思っていた。
でもお姉さまは、おでこにキスをされたのが間抜けのようにキョトンとした。

「唇には、やっぱり瞳子からしてもらいたいからね。
もしかして瞳子は、唇にしてもらいたかったのかな?」

お姉さまは、瞳子から距離を取りお姉さまの自分の唇を触り悪戯っぽく微笑んだ。

「そ、そんなことは、ありませんわ!」

瞳子は、お姉さまに図星を刺されると慌てて否定をした。


「もう瞳子はつれないんだからね。
でも私は、そんな瞳子も好きだよ
でもいずれ瞳子から私にキスをしてもらうからね」

お姉さまは、両手を後ろで組んで照れ笑いを浮かべた。
そんなお姉様が誰よりも綺麗で見とれてしまった。
お姉様に瞳子の心は、ひっかけ回されてばかりだ。
でもそれが悪い気がしない。
多分その相手が瞳子の最愛の人だからだと思う。
私は、お姉様を愛おしそうに見つめた。
そしてお姉様に聞こえないくらい小声で「瞳子もお姉様の事を愛しています」って呟いた。

〜終わり〜

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文化祭鳴く祐巳宇宙  No.3893  [メール]  [HomePage]
   作者:千早  投稿日:2019-08-23 06:18:10  (萌:3  笑:0  感:0
これはマリヤ様がみてるの百合小説です
登場伽羅は福沢祐巳と松平瞳子です
瞳子の視点から書かれています。
ショートコント劇場
前に投稿した修正版です。

〜似た者姉妹〜

お姉さまの部屋にいるときにまたお姉様がとんでもない事を言ってきた。

「ねえ、瞳子、瞳子のことを食べてもいい?」

お姉さまは、子犬みたいに瞳で瞳子を見つめてきた。

「駄目にきまっています!」

瞳子は、直ぐにきっぱりと断った。

「一口だけで良いから瞳子を食べたいなぁ〜〜」

お姉さまは、目をうるわせてキスを物欲しそうに瞳子を見つめた。

「は〜〜……お姉様……そんな目で見ても駄目なものは駄目です……」

瞳子は、お姉さまの目をうるわせた眼差しを見るとしかたがなさそう軽くため息を吐いた。

「瞳子のいけず……」

お姉さまは、恨めしそうに瞳子を見つめた。

「いけずで結構です」

瞳子は、お姉さまの恨めしい眼差しを無視してたんたんと冷たく言い放った。
でも私もお姉様の事が攻められない。
だって私もお姉様の事を食べたいって思っていたから……

〜終わり〜



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時が解決してくれる微笑みはマリア様の主人公補正  No.3892  [メール]  [HomePage]
   作者:  投稿日:2019-05-26 19:10:34  (萌:1  笑:0  感:7
【No:3889】【No:3890】【No:3891】の続き
白き花束〜聖夜の奇跡〜

_駅の構内では クリスマス・イヴの喧騒も消え
ただ冷たい風が体に突き刺さる

「やっぱり…私は振られた…のかな…」
手首に掛けられたロザリオを眺める視界が 歪んでくる…
既に終電も過ぎ、此処に居ても無意味なのは解っているが、
聖は、なぜか動けずにいた…栞が来てくれるのではないかという
淡い期待が 帰る事を拒んでいたのだ。

しかし、駅の職員が見廻りに来るのも時間の問題…
「栞が居ない世界なら…いらない」 弱々しく呟き
やっとの思いで椅子から立ち上がった。

_栞は、駅に向かう途中に 一つの答を出していた。
『もう聖から逃げない』と…
そして、誰から示唆されたものではない『自分の意思を伝えよう』と…

_静まり返った構内に響く足音に、心がざわめく…
「しお…り…栞なの…?」 聖は、よろめく足どりで
足音の主の元に近付いていった


「しおり…しおり!!」 …愛しい人の名を繰り返し
表情が確認できる距離に近づいた聖だが
途端に顔を強張らせた… 栞のすぐ後には…

「お姉さま…なぜ…」
「まったく…どこまで盲目になっているのかしら…」
呆れたように肩を竦める白薔薇様と、
「本当に…駅の方に説明してきた私や、待っている仲間の身にもなって頂戴」
聖に詰め寄りそうな勢いを 白薔薇様に制される蓉子が居た。

この顔触れでは、何かを企んでいる事を疑っても仕方がない。
「…お姉さま…栞に…何を吹き込んだのですか!?」
「あら、姉に向かって…「聖!違うの!」」
会話に割って入ったのは 栞…
彼女の印象からは考えられない 叫ぶような声だった
「お願い、私の話を聞いて?」
「白薔薇様は、ただ私に…リリアンに残る様に説得してくださっただけなの」

「本当に…それだけ…なの?」
聖は 栞と姉を見比べ、疑念と戸惑いが入り交じった、複雑な顔をしている。
「ええ、そうよ?…だから 今から栞さんが話す事は、私たちも預り知らぬ事」
「だから…きちんと話を聞いて、受け止めてあげなさい」

白薔薇様の言葉の後、3人とも 栞が口を開くのを待っていた。
どんなに落ち着いた雰囲気を醸し出していても、
まだ栞は高校1年生
ここで選択を迫るのは酷な話だが、
駆け落ちを実行に移された以上は、この機を逃す訳には行かない…仕方の無い事なのだ。

そして_

「聖…実はね… 私は 黙って貴女の元から去るつもりだったの… 貴女を不幸に誘う様な気がして…
でも…白薔薇様に諭されて、聖との関係から逃げようとした自分自身に気付かされたの」

ここまでは懺悔

「白薔薇様からは、聖の手の届く場所に居てあげて欲しいとしか言われていないわ…だから、ここからは私の意志で決めた事…」

「聖…いえ…聖さま、私を妹にしてください!」

そして、姉妹制度を忌み嫌っていた聖に向けた
栞なりの精一杯の告白だった。

その言葉に 聖が口を開きかけたが、栞は それを制した。
「解っているわ…私達の関係が『姉妹ごっこ』だと見られたくない事も…」
「確かに 姉妹制度に憧れただけのカタチは『ごっこ』かも知れないけれど、10組の姉妹が みんな同じとは限らないでしょう?」

「だから、私達らしい姉妹のカタチを 二人でみつけたいの」

一瞬の沈黙が流れ、やっとの思いで口にしたのは
「本当に…いいの?」 _その一言だけだった。

栞は黙って頷き…そして 右手を差し出した…

ロザリオを首に掛けようとしていた 聖の手が宙を泳ぐ…

「クスッ…だって私達だけの姉妹のカタチを見つけるのだもの、他の人達と同じである必要は無いと思うわ」

そこには 先ほどまでの 弱々しく見えた栞の姿は無かった。
この娘はきっと、覚悟を決めたら 化けるタイプなのかも知れない。

「聖、何をしているの? はやく栞ちゃんの気持ちに応えてあげなさいな」

暫く躊躇していた聖も、白薔薇様の一声で
ようやく意を決した。

「栞の覚悟は解った…姉らしい事は してあげられないかも知れないけれど…改めて よろしく」

_白薔薇様と蓉子に見守られながら
聖の右手に掛けられていたロザリオが、栞の右手に引き継がれる_

いつしか 新たに生まれた白薔薇姉妹の眼には
うっすらと涙が浮かんでいた

「さて、経緯はともかく これで私からの誕生日プレゼントになるかしら?」

そんな白薔薇様の言葉で、思い出したかの様に
蓉子は鞄から 手作りの包みを聖に手渡す
令が 山百合の仲間の為に準備した 手作りのクッキーだ

「聖…まさか自分の誕生日を忘れていたの? これは、山百合会からの誕生日プレゼントよ」
「忘れないで、貴女たち二人を見守っているのは
一人や二人ではないのよ」

_栞が 涙を拭っている時、ふと白薔薇様と目が合ったがその穏やかな笑みには
「聖の事…お願いね」というメッセージが込められている様に感じられた。

「さて、今からは クリスマスパーティーよ、これ以上 みんなを待たせる訳にはいかないからね」

今年の聖夜は、まだまだ続きそうだ__

bqex > 先生、掲示板内リンク貼る時は「.」ピリオドではなく「:」コロンをお使いください。 (No.77415 2019-05-26 22:28:08)
 > 有難うございます!どうやったら前作からのリンクが貼れるのか解らずに困っていたところです( ;∀;) (No.77416 2019-05-27 19:06:11)

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大きい画用紙抱きしめた胸の高鳴りを久々に  No.3891  [メール]  [HomePage]
   作者:  投稿日:2019-05-26 16:08:20  (萌:0  笑:1  感:3
【No:3889】【No:3890】の続き
白き花束〜聖夜の奇跡〜

_やはり、聖と一緒に行く事は出来ない_
駅のホームで待ち続ける聖の姿は、
あまりにも弱々しく 憔悴しきっていた。

栞は、直感的に感じ取っていた…
これ以上 傍に居れば、いつかは繊細な硝子細工の様に
些細な事で 聖は壊れてしまうかも知れない…
一緒に行く行為は、砂上の楼閣に誘う様なものだと…

「この手紙…どうしよう…」
力なく呟いた言の葉は クリスマスソングと行き交う人々の靴音に掻き消される

_かの様に思えたのだが_

「手紙が…どうしたのかしら?」
突然 声を掛けられ 一瞬身構えたが、振り返ると そこには…

「白薔薇様!? それに紅薔薇の蕾まで…どうして!?」

「姉不幸者の駄々っ子のお迎えと、栞さん…貴女と話をする為よ」

その後、白薔薇様と蓉子様に連れられ、駅前の喫茶店に来たのだが

此処で話をするなら、なぜ聖も連れて来なかったのか…
白薔薇様曰く「山百合会メンバーに迷惑をかけた罰と、頭を冷やす為の時間を作る為」…らしい。

4人掛けのテーブルの窓際に座らされ、隣に蓉子様
正面には白薔薇様…
ここまでしなくても、逃げはしないのに…
普段であれば カドが立たない程度に言い返したのかも知れないが、
今は、そんな気力さえ起きない…

白薔薇様が 栞の手紙を読み終えた頃合いに
三人分の飲み物が届けられた。
白薔薇様には コーヒーのブラック
蓉子様には オレンジ・ペコー
そして栞には カモミールティー

カモミールの甘い香りが 張り詰めた心を解きほぐしていく

_そして_
「…栞さんの気持ちは良く解ったわ…
まずは 聖の姉として謝らせて頂戴」

「栞さん、貴女は聡い…そして何より あの聖を受け入れるだけの器を持ち合わせている…
そんな貴女を ここまで追い詰めてしまう結果になってしまって、本当に ごめんなさいね…」

_これで、白薔薇様と蓉子様が 聖に伝えてくれるだろう…
これで…聖との甘い思い出とも お別れ…の筈だったのに…

「ただ…手紙だけで済ませるのは、あまり感心しないわ…こう言った事はね…」

封筒に戻された手紙を、栞の目の前にかざし

「貴女の口で伝えなさい」

破いた__

その行為に驚き、思わず口を挟んだのは
栞ではなく蓉子だった。
「お言葉ですが、栞さんが聖に会えなかったのは_」
「決心が揺らぐ…から顔すら合わせられない…とでも?」

蓉子を手で制しつつ、再び栞に向き直り 話を続ける。

「栞さん、聖と距離を置くと言う意味では、貴女の出した結論は 間違いだとは言えない…
けれど、本当にそれで良いのかしら?」

「このままリリアンを去っても、お互いに残されるのは 喪失感と後悔だけ…
しかも、聖にとっては…別れの言葉も引き留めたい気持ちも伝えられない分 傷は深いものになるわ」

_白薔薇様の言葉に、返す言葉も見つからない…
だが、誘導染みた部分を疑いたくなる…

「やはり、白薔薇様も…他の方と同じ様に
聖と距離を置け…あるいは妹になれと仰りたいのですか…?」

白薔薇様は、一瞬首を傾げたが、すぐに苦笑しつつ否定した。
「ふふ…ごめんなさいね? 私は聖の扱いには慣れていても、
他の薔薇様方とは違って根回し染みた事は苦手なの」
「それに…姉妹になるかどうかは、貴女の気持ち次第であって、誰かに言われてなるものではないでしょう?」

_白薔薇様の言葉の端々から、私たちの事を真剣に考えてくれている事が伝わってくる。
この方であれば…もしかしたら現状を変える道を示してくださるかも知れない_

「私の望みは…どの様な形でも構わないから、
まずは 聖の手の届く場所に居てあげて欲しいの
そして、2人で互いの距離感や周囲を見渡す事を学んでほしい…それだけよ」

「2人で…ですか…」

「そう、貴女たち2人で 一番良いと思えるカタチを探すの」

_そうか…私たちは 互いの事ばかりで、周囲を見渡す余裕を失っていた。
それ以上に、聖が どれほど傷つくかを考えず、
私は聖から『逃げよう』としていただけだった…

その事に気付かせてくれた白薔薇様への申し訳なさと
自分自身の不甲斐なさで、胸が締め付けられる_

「ほら、そんな顔をしないで? 別に貴女を責め立てる為に引き留めた訳ではないのだから」
「それよりも…そろそろ時間だから、行きましょうか」

「え? 時間って…」

「もう終電も過ぎた頃合い…聖の頭も冷えているでしょうし」

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大きい画用紙抱きしめた胸の高鳴りを久々に  No.3890  [メール]  [HomePage]
   作者:  投稿日:2019-05-26 16:06:04  (萌:0  笑:1  感:3
【No:3889】の続き
白き花束〜聖夜の奇跡〜

「さて…私達も行きましょうか、車を持ってくるから、少し此処で待っていてちょうだい」

蓉子は今、校門の前で 白薔薇様を待っている
あまりにも周到で、まるで こうなる事を予見していたかの様な流れに
疑問が次から次へと浮かび上がり、何から質問して良いのか混乱していた。

「なに難しい顔をしているのかしら? 早く乗りなさい」
気付けば、白薔薇様の乗るクラシカルな車が目の前に停まっていた。
往年の名車 シトロエン 2CV… 確かに今時の車からすれば広い訳ではないが、4人は乗れる筈…

蓉子が助手席に乗り込むと、すぐにでも白薔薇様に質問しようとしたが、
「なぜ、江利子に嘘をついたのか…って顔ね」
その一言で遮られた。
曰く「江利子が乗れても、残り2人を乗せられない」
だそうだ。

更に蓉子の頭が混乱するが
「聞きたい事がたくさんある様だけれど、まずは蓉子にお説教よ」

「は…い…」……蓉子の表情が曇る

「まぁ…そんな顔をしなくても、聖の事で責めるつもりは無いわよ」
苦笑いしながら、白薔薇様は言葉を続ける。
「今回の件に限っては、私の読み違いと詰めの甘さが招いた事でもあるけど…
蓉子…貴女は少し、結果を急ぐ傾向があるわね。
時には 相手に考えさせる時間を与える事も必要よ?」

聖への過保護が目立っていたから、まさか見られているとは思わなかった…
「はい……心に刻んでおきます……」
「ふふっ…まぁ いいわ、いずれにせよ あの小笠原祥子を妹に選んだのだから、
その位の覚悟を持っておく方が丁度良いから」

_それにしても…だ。
紅薔薇姉妹の事を気に掛けてなお、白薔薇様の表情は穏やか過ぎる。
聖の事で急いでいる筈なのに、何故 穏やかで居られるのだろうか…

「とりあえず、説教の為に蓉子を連れ出した訳ではないから、貴女の疑問に答えておくわね
もうすぐM駅に着くから 端的にしか話せないけれど_」

_シスター上村…学園長から二人の事を託されていたのよ_

白薔薇様は そう仰った…
確か 栞さんは、幼くして両親を失い
今は学生寮に住んでいる。
学園長は 言わば親代わりだろう。

その学園長が [二人]を託されるとは、
余程の信頼関係が無ければ無理な話…
今回の 周到な行動も頷けると 蓉子は一人で納得した。

「流石は 紅薔薇様が一目置くだけはあるわね、
貴女の頭の回転の速さには感服するわ」
白薔薇様が 呆れとも称賛とも取れない、微妙な笑みを浮かべた所で
M駅の駐車場に到着した。

「さてさて…あの姉不幸者は どこに…」
口にしかけた時、蓉子は何かを見つけ 駆け出そうとしていた
その視線の先には…重い足取りでうつ向いて歩く
リリアンの制服を着た 見覚えのある黒髪…

咄嗟に蓉子の腕を掴み、宥める
「ストップ! まったく…そんな形相で彼女に詰め寄ったら敵意を向けられるか、逃げ出すのがオチよ?…少し落ち着きなさい」

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