[最新記事表示] [検索] [キー登録] [使い方] [交流掲示板] [過去ログ] [リンク] [がちゃSぷち] [確認掲示板] [このセリ掲示板]

がちゃがちゃ掲示板は参加無制限・ノージャンル(マリみて中心ですが)のSS投稿掲示板です。お気楽に投稿下さい。
詳しい投稿ルールなどは『使い方』をご覧頂くか、管理サイトへお気軽にご質問下さい。
スパム対応のため「http://」「https://」を含む文章、「1」や「-1」から始める名前での投稿はできません。


訪問者数:5272171(since:06-03-01)

[RSS]
おなまえ
Eメール       Keyリロード
題  名 key1:  key2:  key3:
入力欄
URL
編集キー (自分の記事を編集時に使用。半角英数字のみで12文字以内)
文字色
記事番号:へ  
 
 

白薔薇のつぼみスクランブル  No.301  [メール]  [HomePage]
   作者:まつのめ  投稿日:2005-08-04 13:15:54  (萌:4  笑:16  感:0
No.296の続き、じゃなくて平行。


 朝起きると目の前に私がいた。
「えーっと……」
 今日から山百合会のお仕事で学校いかなきゃいけないから。
 ベッドから降りて、さっさと着替えて……
「まてい」
 後ろから肩をつかまれた。
 ……気がするけど、気のせい気のせい。
「そうだ。今日から志摩子さんに会えるんだ。楽しみだなっと♪」
「現実逃避すなっ!」
「おふぅ!」
 頭に衝撃が走った。
「もーなんなのよ! 私は今日は学校行かなきゃならないんだから邪魔しないでっ!」
「まだいうかっ!」
「ひいっ、チョップはやめて、チョップはやめて…」
 思わず頭を庇った。

「……で、あんただれ?」
「それはこっちの台詞よ」
「私はここの部屋の持ち主、二条乃梨子よ」
「嘘だ。家主は菫子さんだもん」
「揚げ足取るなっ! ここは私の部屋って意味だ!」
「そんなのわかってるよ! でもここは私の部屋。私が二条乃梨子よ!」
「……」
「……」
 もちろんだ。うすうす感じていたのだ。
 この顔この表情。こんなの私以外にありえない。
「とりあえず確認しない?」
「そうね」

 パラレルワールド、二重身、クローン人間、分裂増殖、非常識な原因はいくらでも考えられるけど、多分考えるだけ無駄だ。

「生年月日、家族構成、実家の住所、出身校……」
「中三の時の友達の名前、リリアンに入った理由…」
「えー、それ書くの?」
「書く。いやだけど」
「お姉さまのこと。知ってる限り」
「あと気になる先輩のこと」
「げっ……それも?」
「志摩子さんには内緒だよ」
「うん、内緒、内緒」
 とりあえず、プライベートなことを互いに見ないで書き出して確認した。

「認めざるをえないか」
「認めざるをえないよね」
「「はぁ……」」
 同じ人間が二人なんて。なんか頭痛がしてきた。
 二条乃梨子は常識派なのだ。
「あのさあ、とりあえず学校いかない?」
「うん、いまそう思ってたところ」
 あ、でも、私が二人って事はどっちが志摩子さんに……。
 っと思ったらあっちも同じこと考えたみたい。
 折りしも二人の手が同じ制服にのびたところ。
「「さいしょはグー!」」
 こういうときはじゃんけんに限る。
 だが。
「……なんてパー出すのよ?」
「そっちこそ」
 ああ、多分これじゃ決着つかない。とりあえず制服は二着あるから譲れば済むんだけど。
「……アホらし」
「なんか疲れる」

 山百合会の仕事は忙しい。人手はあって困ることはないのだ。
 そして今、いままで山百合会でやってきた二条乃梨子という人手が2倍になったのだ。これを使わない手はない。
 そんなわけで、志摩子さんや他のみんなへの言い訳を考えながら二人で学校へ向かったのだ。

ケテル・ウィスパー > さぁ、この勢いで他の山百合会の面々版も行って見ましょう。 (No.1035 2005-08-04 19:09:08)
joker > WWで令さまの二重の苦労…… (No.1038 2005-08-04 20:03:53)

名前  コメント  削除パス  文字色
- 簡易投票 -
     

△ページトップへ


 
 

記事No/コメントNo  編集キー
  

- Gacha-Gacha-SS-Board-V2.00 -