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流れのままに、いつか二人の愛は永遠に  No.3889  [メール]  [HomePage]
   作者:  投稿日:2019-05-26 15:48:26  (萌:0  笑:0  感:3
白き花束 〜聖夜の奇跡〜

クリスマスイブの放課後
薔薇の館では、2学期の慰労を兼ねた
クリスマスパーティーの準備が始まっていた。

例年であれば、楽しげな会話に包まれていた筈の薔薇の館…
今年は、重苦しい緊張感が漂っていた…

すべての原因は、白薔薇の蕾・聖の不在によるもの…

全ての準備が整い、後は開始を待つだけとなっても、まだ聖が現れる様子もなく
ただ重苦しい空気と柱時計の秒針の音だけが
空間を支配する…

__開始時間から 1時間経過__
楽しい時間は あっという間に過ぎるのに
待つだけの時間とは、何故こうも長いのだろうか…

「ふぅ…そろそろ…かな」
そう声を発したのは白薔薇様
聖が来る様子の欠片も無い状況下、自らの妹を差し置いて、どうして楽しめようか。
蓉子と江利子が非難めいた視線を送るが、
白薔薇様は、そんな2人を手で制し 言葉を続ける。

「お集まりの皆様、私の愚妹が 迷惑をお掛けして 申し訳ありません
折角パーティーの準備をしたのに、この状況では素直に楽しむ事など出来ないでしょう…」

集まった全員の視線が白薔薇様に向けられる
まさか、今日のパーティーを中止する訳では無いと思うが…

「そこで提案なのですが、お詫びを兼ねて
私の家に会場を移したいと思うのですが、
如何でしょうか?」

もう既に、守衛さんから注意を受けても おかしくは無い時間帯…
この重苦しい空気を何とかしたかった事も相まって
誰一人として反対する者は居なかった。

「で…この荷物や移動手段は、どうするのかしら?」

「それは、学園長のシスター上村にお願いして、車を出して頂く様に手配してますので、
皆さんは各自 家族に連絡しておいて下さい
…それと…」
紅薔薇様に目配せして 「蓉子を借して頂けるかしら?」

唐突に名前を出されて、蓉子は怪訝な顔をしていたが、
紅薔薇様は慣れているのか「何か考えがあるのでしょうから」と、アッサリしたものだった。

そこからは、行動が早かった。
紅と黄の薔薇様が指示を出し、飾り付けはそのままに、
ケーキやクッキーなどを梱包し 薔薇の館の前で待機していたシスター上村の車に次々と載せて行き、
全員が乗り込めば すぐに出発出来る状態になった。

その間、江利子だけが ずっと複雑な表情をしていたのだが、
長い間 聖を扱いつつ、三人の妹たちを見守ってきた白薔薇様が気付かない訳もなく、
そっと江利子に耳打ちした。
「ごめんなさいね…私の車が4人乗りだったら良かったのだけれど…
その代り いつでも聖を迎えられる様に、会場のレイアウトは任せたわよ」

そんな白薔薇様の気遣いに、
江利子は 心の内を覗かれた様な 感謝したい様な
先ほど迄とは また違う、気恥ずかしさから来る
複雑な表情を浮かべるのだった。
___________________________
SSビギナーですが、初の自力作品に挑んでみました♪
文章力に自信が無く、勢い任せに書きましたので
時系列などに不備があるかも知れませんが、その辺りは許して下さい(^^;

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