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大きい画用紙抱きしめた胸の高鳴りを久々に  No.3891  [メール]  [HomePage]
   作者:  投稿日:2019-05-26 16:08:20  (萌:0  笑:1  感:3
【No:3889】【No:3890】の続き
白き花束〜聖夜の奇跡〜

_やはり、聖と一緒に行く事は出来ない_
駅のホームで待ち続ける聖の姿は、
あまりにも弱々しく 憔悴しきっていた。

栞は、直感的に感じ取っていた…
これ以上 傍に居れば、いつかは繊細な硝子細工の様に
些細な事で 聖は壊れてしまうかも知れない…
一緒に行く行為は、砂上の楼閣に誘う様なものだと…

「この手紙…どうしよう…」
力なく呟いた言の葉は クリスマスソングと行き交う人々の靴音に掻き消される

_かの様に思えたのだが_

「手紙が…どうしたのかしら?」
突然 声を掛けられ 一瞬身構えたが、振り返ると そこには…

「白薔薇様!? それに紅薔薇の蕾まで…どうして!?」

「姉不幸者の駄々っ子のお迎えと、栞さん…貴女と話をする為よ」

その後、白薔薇様と蓉子様に連れられ、駅前の喫茶店に来たのだが

此処で話をするなら、なぜ聖も連れて来なかったのか…
白薔薇様曰く「山百合会メンバーに迷惑をかけた罰と、頭を冷やす為の時間を作る為」…らしい。

4人掛けのテーブルの窓際に座らされ、隣に蓉子様
正面には白薔薇様…
ここまでしなくても、逃げはしないのに…
普段であれば カドが立たない程度に言い返したのかも知れないが、
今は、そんな気力さえ起きない…

白薔薇様が 栞の手紙を読み終えた頃合いに
三人分の飲み物が届けられた。
白薔薇様には コーヒーのブラック
蓉子様には オレンジ・ペコー
そして栞には カモミールティー

カモミールの甘い香りが 張り詰めた心を解きほぐしていく

_そして_
「…栞さんの気持ちは良く解ったわ…
まずは 聖の姉として謝らせて頂戴」

「栞さん、貴女は聡い…そして何より あの聖を受け入れるだけの器を持ち合わせている…
そんな貴女を ここまで追い詰めてしまう結果になってしまって、本当に ごめんなさいね…」

_これで、白薔薇様と蓉子様が 聖に伝えてくれるだろう…
これで…聖との甘い思い出とも お別れ…の筈だったのに…

「ただ…手紙だけで済ませるのは、あまり感心しないわ…こう言った事はね…」

封筒に戻された手紙を、栞の目の前にかざし

「貴女の口で伝えなさい」

破いた__

その行為に驚き、思わず口を挟んだのは
栞ではなく蓉子だった。
「お言葉ですが、栞さんが聖に会えなかったのは_」
「決心が揺らぐ…から顔すら合わせられない…とでも?」

蓉子を手で制しつつ、再び栞に向き直り 話を続ける。

「栞さん、聖と距離を置くと言う意味では、貴女の出した結論は 間違いだとは言えない…
けれど、本当にそれで良いのかしら?」

「このままリリアンを去っても、お互いに残されるのは 喪失感と後悔だけ…
しかも、聖にとっては…別れの言葉も引き留めたい気持ちも伝えられない分 傷は深いものになるわ」

_白薔薇様の言葉に、返す言葉も見つからない…
だが、誘導染みた部分を疑いたくなる…

「やはり、白薔薇様も…他の方と同じ様に
聖と距離を置け…あるいは妹になれと仰りたいのですか…?」

白薔薇様は、一瞬首を傾げたが、すぐに苦笑しつつ否定した。
「ふふ…ごめんなさいね? 私は聖の扱いには慣れていても、
他の薔薇様方とは違って根回し染みた事は苦手なの」
「それに…姉妹になるかどうかは、貴女の気持ち次第であって、誰かに言われてなるものではないでしょう?」

_白薔薇様の言葉の端々から、私たちの事を真剣に考えてくれている事が伝わってくる。
この方であれば…もしかしたら現状を変える道を示してくださるかも知れない_

「私の望みは…どの様な形でも構わないから、
まずは 聖の手の届く場所に居てあげて欲しいの
そして、2人で互いの距離感や周囲を見渡す事を学んでほしい…それだけよ」

「2人で…ですか…」

「そう、貴女たち2人で 一番良いと思えるカタチを探すの」

_そうか…私たちは 互いの事ばかりで、周囲を見渡す余裕を失っていた。
それ以上に、聖が どれほど傷つくかを考えず、
私は聖から『逃げよう』としていただけだった…

その事に気付かせてくれた白薔薇様への申し訳なさと
自分自身の不甲斐なさで、胸が締め付けられる_

「ほら、そんな顔をしないで? 別に貴女を責め立てる為に引き留めた訳ではないのだから」
「それよりも…そろそろ時間だから、行きましょうか」

「え? 時間って…」

「もう終電も過ぎた頃合い…聖の頭も冷えているでしょうし」

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